新車試乗レポート
更新日:2022.04.01 / 掲載日:2021.11.22

【試乗レポート ノート AUTECH クロスオーバー】時流にマッチするおしゃれな相棒

ノート AUTECH クロスオーバー

文●九島辰也 写真●ユニット・コンパス

 いつの間にか日産ノートにファミリーが増えている。昨年12月にリリースされたスタンダードのノートを筆頭に、オーラ、オーラNISMO、そしてこのノート AUTECH クロスオーバーと言うように。しかもそれぞれが個性的で、かつ価格帯も絶妙に分けている。きっとかなり計算された上でのラインナップ構築なのだろう。リアルにどれを自分が選ぶかと妄想するだけでかなり悩む。

 そんな個性派揃いの中で、個人的に興味津々なのがノート AUTECH クロスオーバーだ。スタンダードモデルの背丈を少しだけ高くした文字通りのクロスオーバーモデルである。

ノートをベースに車高を25mmアップしたクロスオーバーモデル

ノート AUTECH クロスオーバー

 ユニークなのはオーテックジャパンが手がけたこと。かねてからSUVやミニバンの特別仕様車を手がけてきた日産のグループ会社だ。近年はカスタムの領域をハードウエアにまで広げ注目を得ている。今回も足回りにしっかり手が入った。ちなみに、“AUTECH”はオーテックジャパンが手がけるプレミアムスポーティなブランド名となるそうだ。スポーティな走りと余裕の安定感でひとクラス上の走りを目指した。

 ではノートAUTECHクロスオーバーはどんなモデルなのか。パワーソースはe-POWERそのままだが、見事にクロスオーバー化されている。具体的にはタイヤの選定をはじめ、スプリングとダンパーを専用化し、パワステも特性を変えるなどした。車高が25mm上がっているのがその結果で、ダンパーなどのキットで20mm、タイヤの外径で5mm追加された。タイヤサイズは195/60R16となる。

 目的は日常使いの幅を広げることで、このわずかなリフトアップでキャンプ地などの砂利道や轍が走りやすくなったのはご想像の通り。いくら晴天でも前日が雨で道が深るんでいるような場合に威力を発揮する。クロスオーバーの名は伊達じゃない。

 さらに言えば、この25mmの違いでクルマの雰囲気も変わった。フェンダーのホイールガーニッシュやルーフモールが黒くなり、サイドシルプロテクターが装着されたことで、ワイルドさが前面に押し出された。専用の16インチアルミホイールも目を引く材料だろう。オフローダーっぽいデザインである。

インテリアはAUTECHを象徴するブルーをワンポイントカラーに

ノート AUTECH クロスオーバー

 インテリアも通常のノートとは違う。まずは車名が刺繍された専用のブラックレザレットシートが目に飛び込んでくる。ブルーのステッチがキャッチーだ。アームレストやコンソールボックス、ステアリングにもこのステッチは採用される。これはAUTECH BLUEと呼ばれるアイコニックカラーで、創業の地である神奈川県茅ヶ崎市の青い空と海を表しているらしい。ブルーを使うことである意味NISMOの赤と明確に区別されるのがポイントになるであろう。

スポーティなフォルムにオフローダー的なエッセンスが上手にマッチしている

ノート AUTECH クロスオーバー

 では、実際に走らせた印象だが、結論から言うとしっかりセッティングされているのに感心させられた。と言うのも、最近は各社この手のモデルを出すとき専用チューニングしてクオリティの高いものに仕上がっているが、ひと昔前はそうではなかった。単純に背を高くすることで、乗り心地は悪くステアリング操作の反応も鈍いものになってしまうものが多かった。ロールを抑えるのに強引にダンパーの減衰圧とバネレートを上げ、突っ張った足のせいで乗り心地はヒョコヒョコする感じになる。

 が、このクルマに関してはしっかり味付けされていて、スタートから高速道路までキャビンは思いのほかフラットに保たれた。特に路面のいいところではスタンダードのノートに近いところまでの乗り心地を得ている。ただ、高速道路でリアシートに座ったとき、後席はピッチングを強く感じる場面があった。もちろん許容範囲ではあるが、繊細な方は気になるかもしれない。

 パワーソースに関してはノートと同じで終始モーターで走らせる。加速フィーリングはリニアで、運転していて不自然さはない。専用チューニングされたパワステの反応はよく、キビキビさも感じられる。気になったのはドライブモードで、エンジンを一度切るとエコモードにリセットされる。電費を稼ぐ上でのセッティングと思われるが、ノーマルでいい走りをするので少しもったいなく思えた。回生の強いエコモードが嬉しい時もあるが、そうでない時もある。

 それはともかく、ノート AUTECH クロスオーバーはキャラ的に好みである。コンパクトでスポーティなフォルムに、オフローダー的ワイルドさがうまく加味している。SUVブームであることを踏まえてもトレンドにマッチしているであろう。

 悩ましいのはボディカラーだ。全部で8色あり、それぞれに意味合いを感じる。でもどれかひとつに選ぶなら、ボディがオレンジでルーフがグレーがいい。可愛らしくなりすぎない楽しさがある。2トーンは流行りかな。オシャレな相棒になりそうだ。

日産 ノート AUTECH クロスオーバー X エアリーグレーエディション(電気式CVT)

  • ■全長×全幅×全高:4045×1695×1520mm
  • ■ホイールベース:2580mm
  • ■車両重量:1220kg
  • ■エンジン:直3DOHC+モーター
  • ■総排気量:1198cc
  • ■モーター最高出力:116ps/2900-10341rpm
  • ■モーター最大トルク:28.6kgm/0-2900rpm
  • ■ブレーキ前/後:Vディスク/ドラム
  • ■タイヤ前後:185/60R16
  • ■新車価格:250万4700円-253万7700円(AUTECH クロスオーバー全グレード)
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  • 支払総額:249.8万円
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  • 支払総額:218.6万円
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  • 車種 : ノート
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  • 支払総額:234.2万円
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  • 車検: 車検整備付
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  • 車検: 検6.10
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  • 走行距離 : 0.6万km
  • 車検: 検6.12
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  • 車種 : ノート
  • 年式 : 2022年
  • 走行距離 : 1.1万km
  • 車検: 検7.9
  • 支払総額:249.6万円
  • 車両本体価格:235.4万円
  • 車種 : ノート
  • 年式 : 2022年
  • 走行距離 : 2.0万km
  • 車検: 検7.3
  • 支払総額:238.4万円
  • 車両本体価格:226.6万円
  • 車種 : ノート
  • 年式 : 2022年
  • 走行距離 : 0.6万km
  • 車検: 検7.12
  • 支払総額:230.3万円
  • 車両本体価格:216万円
  • 車種 : ノート
  • 年式 : 2021年
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  • 年式 : 2023年
  • 走行距離 : 10km
  • 車検: 検8.12
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九島辰也(くしま たつや)

ライタープロフィール

九島辰也(くしま たつや)

外資系広告会社から転身、自動車雑誌業界へ。「Car EX(世界文化社 刊)」副編集長、「アメリカンSUV(エイ出版社 刊)」編集長などを経験しフリーランスへ。その後メンズ誌「LEON(主婦と生活社 刊)」副編集長なども経験する。現在はモータージャーナリスト活動を中心に、ファッション、旅、サーフィンといった分野のコラムなどを執筆。また、クリエイティブプロデューサーとしても様々な商品にも関わっている。趣味はサーフィンとゴルフの”サーフ&ターフ”。 東京・自由が丘出身。

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外資系広告会社から転身、自動車雑誌業界へ。「Car EX(世界文化社 刊)」副編集長、「アメリカンSUV(エイ出版社 刊)」編集長などを経験しフリーランスへ。その後メンズ誌「LEON(主婦と生活社 刊)」副編集長なども経験する。現在はモータージャーナリスト活動を中心に、ファッション、旅、サーフィンといった分野のコラムなどを執筆。また、クリエイティブプロデューサーとしても様々な商品にも関わっている。趣味はサーフィンとゴルフの”サーフ&ターフ”。 東京・自由が丘出身。

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