【試乗レポート 改良新型MINI 3ドア】乗れば元気になる!大人のためのホットハッチ

新車試乗レポート [2021.08.31 UP]

【試乗レポート 改良新型MINI 3ドア】乗れば元気になる!大人のためのホットハッチ

MINI クーパーS 3ドア

MINI クーパーS 3ドア

文●九島辰也 写真●ユニット・コンパス

 久しぶりにミニのステアリングを握った。2019年に迎えたMINI生誕60周年記念のタイミングではアニバーサリーモデルを含めその機会が多くあったが、このところはさっぱり。世の中のトレンドは依然としてSUVが強いこともあり、ホットハッチはなかなか脚光を浴びることはないようだ。でも、動かせば必ず身体が反応してしまうのがクルマ好きの宿命。今回もクルマを降りる時にはすっかり目がハートマークになってしまった。

マイナーチェンジでデザインも進化

MINI クーパーS 3ドア

MINI クーパーS 3ドア

 では現行型だが、フロントマスクはこれまでと少しばかり変わっている。グリルは大きく口を開けている風になり、その中を太いバンパーが走るといった格好。どちらかというと、ハイパフォーマンスカー的で、LEDで縁取られたヘッドライトと合わせ、かなり未来的にも見えなくもない。オーセンティックなデザインながら毎回手を替え品を替え新しさを表現するスタンスは素晴らしい。エアロダイナミクス効果を含めデザインチームの底力を感じさせる。

 リアエンドではリアライトが目を引く。ユニオンジャックを模したデザインは今回も踏襲され、存在をアピールする。聞くところによるとユニオンジャックはかなり評判がいいようだ。今後これが定番となり、以降何十年もミニの後ろ姿を着飾ることは間違いないだろう。

 足元はというと、18インチのパルススポークアロイホイールが主張する。これまでとは異なるデザインはこちらも未来的で、ミニがかつて発表した電気自動車のコンセプトモデルをイメージさせる。その辺も今後EVカンパニーへとスイッチする伏線となるのかもしれない。

強化されたインフォテインメント機能

MINI クーパーS 3ドア

MINI クーパーS 3ドア

 それじゃインテリアはどうかというと、ステアリングコラム越しに見えるマルチディスプレイメーターパネルが目に飛び込んでくる。これまで2つの大きなアナログメーターがクラシックな雰囲気を出していた部分に、デジタルディスプレイが備わるのだから驚く。しかも5.0インチながら多機能。スピード表示やエンジンの回転計、燃料残量の表示はもちろん、気温やナビゲーションの案内もここに表示することができる。最近は目線の移動を最低限にするのがダッシュパネルの造形のトレンドだが、これはまさにそれを具現化している。目線を低くとるレーシーなミニのドラポジにこのメーターパネルはうまい具合に噛み合っている気がした。

 ついでにミニオリジナルの大型センターデジタルモニターだが、スマホと繋げられるここはアプリが新しくなったことで、さらに色々な操作ができるようになった。一般的なニュースを呼び起こしたり、目的地に設定した場所の天気情報なども知ることができる。アプリは無料というから嬉しい。

MINIらしさはそのままに、さらに洗練されたクーパーS

MINI クーパーS 3ドア

MINI クーパーS 3ドア

 では走らせた印象に移ろう。試乗車は3ドアハッチバックのクーパーS。お馴染みの2リッター直4ユニットは、最高出力192psを発揮する。しかも、5000回転という高回転領域なのがMINIらしくて嬉しい。そして組み合わされる7速DCTとのマッチングはバッチリ。ATモードのままアクセルに対しリニアに加速しながらシフトアップしてくれる。このシフトタイミングは絶妙。街中から高速道路の追い越しまで幅広くドライバーの要求に応えてくれる。しかも、トグルスイッチの一番右にあるドライブモードを「スポーツ」にするとさらにグッド。ワインディングでMINIの本領を発揮する。各センサーが敏感に反応して欲しい加速を適切なギアで生み出すといった感じだ。

 それじゃこれまでとどう違うのかというと、パフォーマンスはそのままに全体的に滑らかさが加わった気がする。若干ピーキーさがあったクーパーSだが、扱いやすくなったようだ。

 そんな走りを楽しめるクーパーSの乗り心地はやはり硬め。リアシートはあっても基本的にひとりで走ることを前提にしているのではないだろうか。他のブランドでこの乗り心地はきっと成立しないであろう。開発の現場がそう仕上げても、担当役員が首を縦に振らないとか。そう、これこそミニだから許されるゴーカートフィーリング。クーパーSに乗るとなんか元気になるから不思議だ。

執筆者プロフィール:九島辰也(くしま たつや)

自動車ジャーナリストの九島辰也氏

自動車ジャーナリストの九島辰也氏

外資系広告会社から転身、自動車雑誌業界へ。「Car EX(世界文化社 刊)」副編集長、「アメリカンSUV(エイ出版社 刊)」編集長などを経験しフリーランスへ。その後メンズ誌「LEON(主婦と生活社 刊)」副編集長なども経験する。現在はモータージャーナリスト活動を中心に、ファッション、旅、サーフィンといった分野のコラムなどを執筆。また、クリエイティブプロデューサーとしても様々な商品にも関わっている。趣味はサーフィンとゴルフの”サーフ&ターフ”。 東京・自由が丘出身。

MINI クーパーS 3ドア(7速AT・DCT)

■全長×全幅×全高:3880×1725×1430mm
■ホイールベース:2495mm
■車両重量:1270kg
■エンジン:直4DOHCターボ
■総排気量:1998cc
■最高出力:192ps/5000rpm
■最大トルク:28.6kgm/1350-4600rpm
■サスペンション前/後:ストラット/マルチリンク
■ブレーキ前・後:Vディスク/ディスク
■タイヤ前後:205/45R17
■新車価格:273万円-482万円(3ドア全グレード)

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