新車試乗レポート
更新日:2018.11.14 / 掲載日:2018.05.29
JAGUAR Eペイス 試乗インプレッション

販売好調な兄貴分・Fペイスに続いてヒットを狙うEペイス。高級スポーツカーブランドが手がけるコンパクトSUVは何が違う?
JAGUAR E-PACE(ジャガー イーペイス)[ニューモデル]
●発売日:’18年2月22日(受注開始)
●価格帯:451万~759万円
●輸入元:ジャガー・ランドローバー・ジャパン
●問い合わせ先:0120-050-689
主要諸元(R-ダイナミックSE P250)※オプションを含まず/数値は一部欧州仕様
●全長×全幅×全高(mm):4410×1900×1650●ホイールベース(mm):2680●車両重量(kg):1890●駆動方式:4WD●パワートレーン:1995cc直4ターボ(249PS/37.2kg・m)●トランスミッション:9速AT●JC08モード燃費(km/L):—-●燃料タンク(L):68(プレミアム)●最小回転半径(m):5.6●タイヤサイズ:235/55R19●価格:650万円
サイズも価格も手頃。走りは上品かつスポーティ
全幅こそ1900mmだが、全長は4・4m強で、最小回転半径は5・6m。で、250PS仕様2Lターボ搭載モデルが475万円から、ディーゼルなら451万円からである。400万円以上のクルマを買い得というのは気が引けるが、輸入プレミアムSUVとしてはサイズも価格も手頃である。
問題はジャガーらしさをどれ程実感できるかだ。Eペイスのお値打ち感はそこにもある。ハードウェアやプロポーションには昨今のSUVらしく、またランドローバーのノウハウやセンスが感じられるが、走り出せば「やっぱりジャガーだ」なのである。
各輪にしっかりと荷重を掛ける硬いサスチューンは必要以上の反応を抑えながら緩みなくラインに乗っていく。段差乗り越えなどの突き上げは目立つが、路面感覚は滑らかであり、舗装が荒れていなければ良質な乗り心地を示す。2Lターボは低負荷から従順で、回せば程よく伸びやか。これ見よがしではないところが、上品なスポーティ感覚を生み出している。
後席の居心地もプレミアム感があり、荷室も実用的なスペースをを確保。「ジャガーを駆る」と「SUVのある生活」の2つの魅力が上手に融合したモデルである。

スポーティでクーペライクなフォルムが特徴だ。標準とR-ダイナミックの2タイプに、標準/S/SE/HSEの4グレードを設定。欧州Cセグメントに属し、ボルボXC40やアウディQ2などがライバルだ。

R-ダイナミックのインテリアはエボニー(黒)が基調で、本革ステアリングにサテンブラックのパドルシフトを備える。センターコンソールには各種の情報/エンタメを表示する10.2インチタッチスクリーンを装備。
エンジンはすべて2Lターボで、ガソリンのP250(写真/249PS)とP300(300PS)、ディーゼルのD180(180PS)を設定。ミッションはジャガー初の9速ATだ。
R-ダイナミックSEは5本スポークの19インチアルミにSUV用タイヤをセット。
シートカラーは黒のほかに白や茶、赤、青なども選べる。シートに限らずOPが多彩で、高級ブランドらしく自分好みに仕立てることが可能だ。
前席パワーシートはSが10Way、SE(写真)が14Way、HSEは18Way。
ナビ/電話のほか、運転/安全/エンタメなど、各種情報を表示するインタラクティブドライバーディスプレイ(HSEは標準、他はOP)。
リヤシートは6:4分割可倒式で、荷室は577~1234Lと見た目以上に大容量だ。