新車試乗レポート
更新日:2018.10.25 / 掲載日:2017.12.27
CX-5【価格帯別】人気SUVベストバイ/300万~400万円

MAZDA CX-5 (ディーゼル車) 価格帯:280万8000~352万6200円
PROFILE
今やマツダの顔とも言えるCXシリーズのミドルクラスを担う。安価なCX-3の約3倍の販売台数を誇る人気モデルだ。初代は’12年2月に発売、現行型は’16年12月に発売された2代目。見所はプレミアム感あふれる内外装と先進安全&運転支援装備、そして2.2Lのクリーンディーゼルエンジン。標準車/運転支援充実のプロアクティブ/上級装備付加のLパッケージと3グレード展開で、それぞれFF/4WDが選べる。

コックピットは、足を自然に伸ばした位置に配置したペダルなど、人間中心の設計を徹底。独立3眼タイプのメーターやメタル加飾などでスポーティ感を強調している。
秀逸なディーゼルエンジンが安全&快適を後押し
だからオススメ! by まるも
他社のディーゼルとくらべても優秀。
価格差分の価値がある
発進直後からの豊かなトルクによる力強さ、ディーゼルとは思えない伸びやかな加速フィールや静粛性、そしてメンテナンスフリーの手軽さなど、CX-5のディーゼルは他メーカーと比較しても優秀な点が多い。デザイン的にはほとんどガソリンと変わらないので、価格の割高感はあるが、それを差し引いても手に入れる価値のあるディーゼルモデルだ。装備の充実度からすると、やはり先進安全装備が手厚いプロアクティブ以上がオススメとなる。だからオススメ! by 山本
“本質”を追求しながら進化。
ディーゼル車が世界観を体現
マツダ新世代商品第一弾として衝撃的なデビューを行なった初代に対し、2代目は飛び道具こそ一切ないが、品格を高めたエクステリア、質感や使い勝手が引き上げられたインテリア、より滑らかで自然なフィールになったパワートレーン/フットワーク、初代の課題だった静粛性/快適性のアップ、安全装備の充実と、“本質”の部分を大事にしながら“全方位”で進化している一台。個人的にはディーゼルがCX-5の世界観を上手に表現していると思う。
2.2Lスカイアクティブ-Dは力強く、しかも静か


高圧縮が必須だったディーゼルを低圧縮化するなど、独自のアプローチが光るスカイアクティブ-D。CX-5のディーゼル車には2.2L/175PS仕様を搭載している。
他社の2L級ディーゼルSUVは400万円オーバーが当たり前
国内メーカーにはディーゼル搭載のライバルが不在。外国車は比較的ディーゼル仕様が豊富だが、同クラスはもちろん、下の車格でも軒並み400万円を超えてしまう。
BMW X1【2Lディーゼル車:452万円~】
MINI ミニ クロスオーバー【2Lディーゼル車:393万円~】
MERCEDES-BENZ GLC【2.2Lディーゼル車:633万円~】
先進安全装備は業界トップレベル

マツダは先進安全装備に注力し、全車標準装備化を進めている。CX-5は最新の自動車アセスメント(JNCAP)予防安全性能評価と衝突安全性能評価でともに最高ランクを獲得している。
新世代の緊急ブレーキや全車速追従クルコン、操舵アシスト付き車線維持機能など、多彩な機能を統合。しかもマツダではこれらの技術の全車標準装備化を進めている。
CX-5はガソリン車もオススメ!
MAZDA CX-5(ガソリン車) 価格帯:249万4800~321万3000円
ガソリン車は2Lと2.5LのFF、2.5Lの4WDが設定される。4WDの最上位グレードを除き、車両価格は300万円未満だ。
だからオススメ! by まるも
FFなら2.5Lの上位グレードも200万円台 FF車であれば2Lと2.5Lの全グレードが300万円以下となり、ディーゼルと比べて値頃感があるのがガソリンモデル。プロアクティブなら先進安全装備が手厚く、Lパッケージでは快適装備も充実し、コストパフォーマンスに優れるのが美点だ。長距離ドライブでの余裕や、山道などでの力強さも重視するなら2.5Lがオススメだが、2Lはキビキビした軽快な走りが気持ちよく、燃費も期待できる。市街地メインで乗るなら十分に魅力的だ。