新車試乗レポート
更新日:2017.08.17 / 掲載日:2017.08.17
ルノー ルーテシア R.S. 試乗レポート

走りの楽しさが凝縮したフレンチロケット
小粋なフレンチコンパクトであるルーテシアを、F1などモータースポーツの現場で活躍した手練れのエンジニアたちが腕を振るい、走りの資質を磨き上げたのがルーテシア R.S.(ルノー・スポール)。乗るたび、走らせるたびにほしくなる、そんなクルマだ。
200馬力を発揮する1.6L直噴ターボエンジンは、パワフルなだけでなく全域でコントローラブルで、組み合わせられるデュアルクラッチ式の6速ATは変速比もしっかりクロスレシオ。だから、試乗会の舞台となった箱根ターンパイクのようなステージを走らせると、上りも下りも、攻めてもゆっくり流しても本当に気持ちがいい。コーナリング中に路面の段差を乗り越えるようなシチュエーションでも、バンプストップラバーの代わりに小さなダンパーを組み込んだというフロントサスペンションは、しっかりと路面を捉え続ける。走りのポテンシャルは、デビュー4年目のいまでも間違いなく一級品。

今回のマイナーチェンジでは、走りに関しては好評だった従来型を引き継ぎつつ、さらにファン層を広げるべく内外装を中心に手が加えられた。もっとも大きな違いとなるのがフロントマスクで、ヘッドライトがフルLED化され、さらにバンパー内に「R.S.ビジョン」と名付けられたライトユニットが導入された。これは、ルノースポールを象徴するフラッグ模様を形どったもので、ポジションランプ、フォグランプ、ハイビーム(ヘッドライトと連動)、コーナリングランプの役割を果たす。機能とデザインが融合した秀逸なアイデアである。
なお、グレード体系にも変更があった。辛口のトロフィー、バランス型のシャシーカップ、そして284万円という魅力的なプライスで間口を大きく広げたシャシースポールという組み合わせ。マニアだけでなく、幅広いユーザーにこのよさを味わってもらいたい、そう思わせてくれるクルマだ。
文と写真●GooWORLD
問い合わせ ルノーコール TEL:0120-676-365
Detail Check
コックピット
コックピット
インテリアの変更点はセンターコンソールで、ピアノブラック仕上げで質感を向上。試乗車にはディーラーオプションのナビが装着されていた。トロフィーとシャシーカップには7インチのタッチスクリーンを標準装備する。
インテリア
インテリア
R.S.のロゴが赤糸で刺繍されたシートは、表皮がすべりにくいものに変更。赤いシートベルトとともにドライバーのスポーツマインドを刺激するデザインだ。
エンジン
エンジン
パワートレーンは変更なしで最高出力200馬力を維持。トロフィーはさらにチューニングされて出力は20馬力アップとなる。
ラゲッジスペース
ラゲッジスペース
荷室容量は300Lで後席も4対6の可倒分割式と実用性はしっかり確保。スペアタイヤレスでパンク修理キットを搭載する。
主要諸元:ルノー ルーテシア R.S. シャシーカップ(6速AT・EDC)
全長×全幅×全高 | 4105×1750×1435mm |
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ホイールベース | 2600mm |
トレッド前/後 | 1505/1500mm |
車両重量 | 1280kg |
エンジン | 直4DOHCターボ |
総排気量 | 1618cc |
最高出力 | 200ps/6000rpm |
最大トルク | 24.5kg m/1750rpm |
サスペンション前/後 | ストラット/トレーリングアーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤサイズ前後 | 205/40R18 |
全国メーカー希望小売価格(発売 2017年7月)
ルーテシア R.S.シャシースポール(6速AT・EDC) | 284万円 |
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ルーテシア R.S.シャシーカップ(6速AT・EDC) | 309万円 |
ルーテシア R.S.トロフィー(6速AT・EDC) | 329万円 |
Body Color
■ジョン シリウスM □ブラン グラシエ ■ルージュフラムM ■ノワール プロフォンM ■グリ プラティヌM |