新車試乗レポート
更新日:2017.04.20 / 掲載日:2017.04.20
メルセデスAMG E43 4マチック 試乗レポート

毎日をホットにしてくれるハイパフォーマンスEクラス
AMGならではの圧倒的なパフォーマンスと日常域の快適性をあわせ持つ最新シリーズのメルセデスAMG43モデルに、いよいよ中核となる「E43 4MATIC」が加わった。
最近はドライブモードを切り替えて1台のクルマで複数の性格を楽しめるモデルが多いが、メルセデスAMG E43 4MATICはおもしろいように豹変する。EcoやComfortならば静かでマナーのいいメルセデスらしいサルーン然としているが、Sport+にすればエキゾーストノートがレーシングカーのように甲高くなり、ダウンシフトのブリッピングでも迫力満点。シフトアップも軽いショックを伴いつつ素早く済ませるなど、AMGにふさわしい獰猛さを見せつけるのだ。
サスペンションは、E400などの「AIR BODYCONTROL」がベースのスポーツバージョン。エアサスの利点を生かしてスプリングレートを瞬時に切り替えるもので、サーキットを攻めればぐっとロールが少なくなり、それでいてしなやかさを失わない。タイヤが大きくスポーティな銘柄でもあるのでタウンスピードでは少しゴツゴツとするが、ストロークがスムーズなので日常域での不快さは最小限だ。
4MATICは31対69とリヤ寄りの配分。ESPのSPORT Handlingというモードを選べば軽くカウンターをあてながらコーナーをクリアしていくなんて芸当も可能になる。

エンジンはSLC43やC43、GLE43 4MATICと同様の3L V6ツインターボ(276M30型)だが、最高出力はほかよりも34馬力増となる401馬力。とくに高回転域での迫力が増しスポーティに走らせているときの快感はメルセデスAMG43シリーズで随一だ。
Eクラス自体が圧倒的に高いボディ剛性と静粛性を持っているのでパフォーマンスと快適性の両立は、非常に高い次元でバランスしている。これ1台でほかにいらないというほどに満足度が高いのだ。
文●石井昌道 写真●澤田和久、北川 泉
問い合わせ メルセデス・コール TEL:0120-190-610
Detail Check
コックピット
コックピット
両側のドアからラウンドするような一体感が印象的なEクラスのインパネ。E43では、独特の上質感をそのままに、スポーティなテイストが存分に加えられているのだが、そのバランス感覚は非常に洗練されている。
インテリア
インテリア
品質が高く感触のよいナッパレザーが用いられるシートは、前後ともにホールド性が高い。サーキット走行でも、ドライバーの身体をしっかりと支えてくれる。
エンジン
エンジン
圧力200barのピエゾインジェクターによる燃料噴射とマルチスパークイグニッションが、400馬力オーバーのパワーを生み出す。
ラゲッジスペース
ラゲッジスペース
フロア下にも収納スペースがあるラゲッジは広々としている。500Lを超える容量に加え、スクエアな形状も使いやすい。
主要諸元:メルセデスAMG E43 4MATIC(9速AT)
全長×全幅×全高 | 4950×1850×1450mm |
---|---|
ホイールベース | 2940mm |
トレッド前/後 | 1630/1600mm |
車両重量 | 1930kg |
エンジン | V6DOHCターボ |
総排気量 | 2996cc |
最高出力 | 401ps/6100rpm |
最大トルク | 53.0kg m/2500-5000rpm | サスペンション前/後 | 3リンク/マルチリンク |
ブレーキ前後 | Vディスク |
タイヤサイズ前・後 | 245/35R20・275/30R20 |
全国メーカー希望小売価格(発売 2016年10月)
E43 4MATIC(9速AT) | 1149万円 |
---|
Body Color
□ポーラーホワイト ■カバンサイトブルー ■オブシディアンブラック ■カライトグリーン ■イリジウムシルバー ■ヒヤシンスレッド □ダイヤモンドホワイト ■ダイヤモンドシルバー ■セレナイトグレー |