新車試乗レポート
更新日:2020.04.16 / 掲載日:2017.02.17
日産 ノート eパワー 試乗レポート
日産 ノート eパワー 試乗レポート
試乗
[追加モデル]
発表:2016年11月2日
日産自動車お客さま相談室
TEL:0120-315-232
文と写真●編集部
電気自動車の走りを一気に身近にするパワートレーンの新しいカタチ
電気自動車時代の到来を予感させるクルマが登場した。日産自動車がノートのマイナーチェンジと同時に追加したノートeパワーは、電気自動車ならではの走りと、従来のガソリン車の安心感をミックスさせた新しいクルマだ。
新しさの秘密は、フロントセクションにまとめられたパワートレーンにある。通常、電気自動車は大きな駆動用バッテリーを必要とするが、eパワーはこれを最小限の大きさにとどめ、その代わりに発電用エンジンを搭載。バッテリーの容量が十分にあるときには発電用エンジンを停止し、バッテリーで走行することも可能だが、基本は発電用エンジンがつねに稼働し、充電を行いつつ走行する。従来の電気自動車はバッテリーの電池を使い果たすと充電するしかなかったが、eパワーならばガソリンがあるかぎり走行できるので、より従来のガソリン車に近い感覚で乗れるのが嬉しい。
結局ガソリンを使うeパワーではあるが、それでもJC08モードで37.2km/L(eパワー S)とその燃費性能は立派。航続距離も計算上1500kmを超える。では、ハイブリッドカーに対しての優位性は?
リーフ譲りの走行用モーターと軽量ボディの組み合わせによる走りのよさ、まさにこれに尽きる。ガソリン車でいえば2Lターボ並の最大トルクを発進時から一気に発生するわけで、とくに加速の力強さ、操作に対する反応のよさには目を見張る。さらに静粛性も期待値を上まわった。なにより177万2280円からという低価格だ。これで電気自動車の走りを体験するユーザーが一気に拡大するだろう。
■インテリア/エクステリア写真[1]
同時期に実施されたマイナーチェンジで上質感が高まったインテリア。写真は上級グレードのメダリストで、ダウンサイザーでも納得できるクオリティ。
既存のユニットを最大限に活用することでコストを抑えたeパワーのシステム。静粛性にこだわり、室内との間には遮音材が追加された。
■インテリア/エクステリア写真[2]
ハイブリッド用バッテリーを前席下に収納したおかげで、ベース車と同等の収納力とアレンジをキープしているラゲッジルーム。
メダリストには、メッキフィニッシャーといった外装の差別化に加えて先進安全装備も充実。インテリジェントエマージェンシーブレーキ、LDW(車線逸脱警報)などを標準で装備する。
日産 ノート eパワー メダリスト(CVT)
全長×全幅×全高 | 4100×1695×1520mm |
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ホイールベース | 2600mm |
トレッド前/後 | 1480/1485mm |
車両重量 | 1220kg |
エンジン | 直3DOHC |
総排気量 | 1198cc |
エンジン最高出力 | 79ps/5400rpm |
エンジン最大トルク | 10.5kg m/3600-5200rpm |
モーター最高出力 | 109ps |
モーター最大トルク | 25.9kg m |
JC08モード燃費 | 34.0km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トーションビーム |
価格
ノート eパワー | 177万2280円~245万8080円(eパワーのみ) |
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