新車試乗レポート
更新日:2018.11.10 / 掲載日:2016.10.20
ボルボ V40 D4 試乗レポート(2016年10月)

優雅さを増した新しいフロントフェイス
ここ数年、ボルボを見かけることが多くなった。セールスは好調だそうだが、それを支えているのがV40。現在のラインアップではもっともコンパクトなボルボとなるが、とくにセーフティをはじめとする全体的なクオリティの高さから、依然として最販車種の座を守っている。
そんな人気のエントリーモデルがこのほどマイナーチェンジを行った。まだまだ鮮度も高い印象なだけに、「改良するところなんてある?」と思わされた。実際には、パワートレーンやインテリアはほぼそのままで、フロントまわりを中心としたデザイン変更がメインテーマとなっている。

フロントグリルのデザインはグレードによって異なり、その真ん中にデザインが新しくなったボルボのエンブレムがレイアウトされている。さらにヘッドライトが、新型「XC90」にならったT字形のLEDに変更されている。その効果は大きく、落ち着き洗練されたイメージが強まっている。ちなみにヘッドライトは、対向車のヘッドライトや先行車両のテールランプを検知すると、自動的にハイ/ロービームを切り替える「アクティブハイビーム」だ。
また、すでにクラス随一の装備レベルを誇るセーフティ技術だが、歩行者と接触した際、キャビン側のボンネットが瞬時に跳ね上がり、同時にフロントウインドウの表面にエアバッグが展開して、歩行者の頭部を保護する「歩行者エアバッグ」が新たに全車標準装備となっている。なお、マイナーチェンジで「Rデザイン」以外のグレード名も変更され、ベーシックな「キネティック」から「モメンタム」、上級装備の「インスクリプション」へと改められている。今回はあくまで外装を中心としたマイナーチェンジではあるが、静寂性が高く力感のある走りのフィーリングを改めて堪能することができた。装いを新たにしたV40は、さらに魅力的になった。
文●GooWORLD 写真●川崎泰輝
問い合わせ ボルボお客様相談室 TEL:0120-922-662
Detail Check
コックピット
コックピット
好調ブランドの牽引役となるV40の魅力は上質感。北欧の素朴で落ち着いたデザインは居心地がいい。薄い板のようなフローティングセンタースタックは、新型V90からの最新デザインコンセプトでは姿を消している。
インテリア
インテリア
たっぷりとしたサイズと適度な厚みのあるシートは、ロングドライブでも身体が疲れない。身を委ねたときの質感、安心感は上級サルーンに勝るとも劣らないレベルにある。
エンジン
エンジン
200馬力近いパワーと40kg mを超える強大なトルクによってもたらされる走りは、依然印象的なパフォーマンスを見せる。
ラゲッジスペース
ラゲッジスペース
積み下ろしがラクな高さのラゲッジは、シートの展開も手軽で、全グレードにトノカバーと可動式フロアボードが装備される。
主要諸元:ボルボ V40 D4 インスクリプション(8速AT)
全長×全幅×全高 | 4370×1800×1440mm |
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ホイールベース | 2645mm |
トレッド前/後 | 1545/1535mm |
車両重量 | 1540kg |
エンジン | 直4DOHCディーゼルターボ |
総排気量 | 1968cc |
最高出力 | 190ps/4250rpm |
最大トルク | 40.8kg m/1750-2500rpm | サスペンション前/後 | ストラット/マルチリンク |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤサイズ前後 | 225/45R17 |
全国メーカー希望小売価格(発売 2016年7月)
V40 T3 キネティック(6速AT) | 339万円 |
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V40 T3 モメンタム(6速AT) | 384万円 |
V40 T3 インスクリプション(6速AT) | 414万円 |
V40 D4 キネティック(8速AT) | 364万円 |
V40 D4 モメンタム(8速AT) | 409万円 |
V40 D4 インスクリプション(8速AT) | 439万円 |
V40 T5 Rデザイン(8速AT) | 455万円 |
Body Color
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