新車試乗レポート
更新日:2018.07.02 / 掲載日:2016.09.15
DS 5 試乗レポート(2016年09月)

走りの洗練度を増したDSの看板モデル
すでにご存知の方も多いと思うが、シトロエンから「DS」というブランドが派生した。目指すのはフランス製高級車で、これまでにないバリューを持つ。今回DS 5がマイナーチェンジしたことで、そのテイストがより多く含まれることとなった。
たとえばそれはフロントグリルに見られる。グリル中央のバッジは「ダブルシェブロン」から「DS」に変更、ヘッドライトユニットも大きく変わった。LEDをきれいに並べることで、高級感を出している。それと同時に足元も意匠変更。18インチの専用ホイールで未来的な雰囲気を醸し出す。「これぞ“DS”」といった感じだ。
インテリアを覗き込むとさらに“らしさ”が光る。レザーパッケージのクラブレザーシートは個性的で他に類を見ないし、ダッシュパネルのアナログ時計も目を惹く。なんたってフェイスがスクエアなのだから目新しい。イメージはかなり前衛的となる。

エンジンは1.6L直4ツインスクロールターボを搭載する。マックスパワーはこれまでより9馬力上がった165馬力で、6速ATと組み合わされる。この組み合わせはDS 4でも積まれる実績あるものだ。6速ATは第3世代となったことで、シフトチェンジのスピードが上がり、レスポンスを早めているのが特徴。実際に走り出してもスポーティさを増し、走りは楽しくなったことがわかる。
ただDS 4よりは車重が少々かさむこともあって、高速域であと一歩伸びがほしい気もした。街中を普段使いしていれば気づかないが、高速移動を頻繁にこなすひとは少々気になるかもしれない。
とはいえ、それを上まわる乗り心地のよさはさすがフランス車。フロントにマクファーソン式ストラット、リヤにトーションビームとそれほど凝ったつくりではないのだが、見事なセッティングでフランス車フリークを楽しませてくれる。
文●九島辰也 写真●澤田和久
問い合わせ シトロエン コール TEL:0120-55-4106
Detail Check
コックピット
コックピット
DSブランドらしく前衛的なデザインが施されるコクピット。ダッシュ中央のアナログ時計やセンターコンソールの2列に並んだスイッチなど個性が発揮される。D字型のステアリングもそんな世界観を醸し出す。
インテリア
インテリア
レザーパッケージには写真のクラブレザーシートが装着される。デザインが個性的なのは見たまま。カラーはブラウン、ダークブラウン、レッドの3パターンが用意される。
エンジン
エンジン
コンパクトなエンジンを低く中央よりにマウントするのはトレンド。クラッシャブルゾーンを確保し、重心も低く保つ。
ラゲッジスペース
ラゲッジスペース
リヤシートは6対4の分割可倒式を採用。実用性は保たれる。低く構えるルーフエンドからして天井はそれほど高くない。
主要諸元:DS 5 シック レザー パッケージ(6速AT)
全長×全幅×全高 | 4535×1870×1510mm |
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ホイールベース | 2725mm |
トレッド前/後 | 1580/1605mm |
車両重量 | 1560kg |
エンジン | 直4DOHCターボ |
総排気量 | 1598cc |
最高出力 | 165ps/6000rpm |
最大トルク | 24.5kg m/1400-3500rpm | サスペンション前/後 | ストラット/トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤサイズ前後 | 235/45R18 |
全国メーカー希望小売価格(発売 2016年4月)
DS 5 シック(6速AT) | 409万円 |
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DS 5 シック レザー パッケージ(6速AT) | 454万円 |
Body Color
□ブラン ナクレ ■グリ ハリケーン ■ノアール ペルラネラ ■ブルー アンクル ■グリ プラチナム ■ウィスパー ■グリ アルタンス |