新車試乗レポート
更新日:2018.10.24 / 掲載日:2016.07.22
ホンダ アコード 試乗レポート
ホンダ アコード 試乗レポート
試乗
【マイナーチェンジモデル】
発表/2016年5月26日
ホンダ・お客様相談センター
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文と写真●編集部
■2つのモーターによるハイブリッドシステムが進化
今日一般的になったともいえるハイブリッドカーだが、マイナーチェンジで新しくなったアコードで注目すべきは、内外装の変更もあるが、何よりも走行用と発電用、2つのモーターを備えるハイブリッドシステム「スポーツ ハイブリッドi-MMD」の進化だろう。実際に走ってみて、その洗練度には深く感心させられた。
■ドライビング/ユーティリティ
走りの要である「2モーター」は、設計レベルから一新して出力の向上とエネルギー回生の効率化、小型化を実現したという。バッテリーも改良型となり、蓄電と電力供給の効率をアップしている。その結果、エンジンはほぼ発電用モーターを駆動することに徹し、発進から加速、時速60kmほどの市街地走行まで、ほとんどモーターだけで走行してしまう。「V6、3Lエンジンに匹敵する」という太いトルクは、ドライバーの意図にタイムラグなく放たれる。その走りは、あらゆる状況で力感あふれる走りと静粛さをもたらす。 一般道では影を潜めていたエンジンは、高速走行に移ると一転、「i-VTEC」が見事なバルブ制御を見せ、車輪を直接駆動することに自身の役割を素早く変える。ステアリングからの手ごたえもしっかりとあり、けっして柔らかすぎないのに路面の凸凹をしなやかにいなす足まわりのセッティングも上々だ。剛性感を増したボディのなかに身を置くと、安心感とともに質感の高さを強く感じる。 加えて印象的だったのは、ホンダセンシングの進化。周囲の車両や障害物との接近、車線の逸脱、標識の認識など、早い段階から捕捉していることがドライバーに伝わり、市街地や路地を走行していて安心感がある。警告の仕方もオレンジ色のフラッシュで知らせる「ヘッドアップワーニング」がスマートかつ非常に効果的だった。あらゆる点で洗練さが際立った要注目の1台といえよう。
■インテリア/エクステリア写真[1]
インテリアは質感が高められている。安全装備もレベルアップしてサイドミラーに設置されたカメラ(車線変更時にモニター表示)などにより、斜め後ろの視界も良好になった。
乗員の基準身長が「185センチ」に設定されているというだけあって、後席も余裕の広さだ。前席をいちばん後ろまでスライドしてもなお、後席に座るひとの膝前にはゆとりがある。
■インテリア/エクステリア写真[2]
力強い走りを生むパワーユニット。燃費に関しても申し分なく、さほど意識しなくても20km/Lほどの良好な数字をキープする。
リチウムイオンバッテリーが3分の1ほどコンパクトになったことで、奥行きが深くなり、容量が増した。
ボディは中央部が外側に張り出したことで、室内幅が拡大してスペースにゆとりが生まれた。一方、ボディの前後は内側に絞り込むことで空力性能を高めているという。
ホンダ アコード ハイブリッド EX(CVT)
全長×全幅×全高 | 4945×1850×1465mm |
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ホイールベース | 2775mm |
トレッド前/後 | 1585/1590mm |
車両重量 | 1600kg |
エンジン | 直4DOHC |
総排気量 | 1993cc |
エンジン最高出力 | 145ps/6200rpm |
エンジン最大トルク | 17.8kg m/4000rpm |
モーター最高出力 | 184ps/5000-6000rpm |
モーター最大トルク | 32.1kg m/0-2000rpm |
JC08モード燃費 | 30.0km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | ダブルウィッシュボーン |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 235/45R18 |