新車試乗レポート
更新日:2026.07.28 / 掲載日:2026.07.28
BEVで復活! ホンダ・インサイトの実力チェック
電動化の歴史に連なる現時点での集大成
かつて市販HEV(ハイブリッド車)としてデビューしたインサイト。ホンダの電動技術を象徴するその名前が、BEV(バッテリーEV)として復活した。公道試乗でわかったその実力とは?
●文:まるも亜希子 ●写真:澤田和久
※本記事の内容は月刊自家用車2026年8月号制作時点(2026年6月中旬)のものです。
HONDA 新型インサイト実力チェック

ドライブフィールも先進装備も楽しめる
1999年に誕生した初代から数えて4代目となる新型インサイトは、中国メインで開発されたBEVとなって日本上陸を果たした。
初代は全長4mを切る2シーター。軽量なアルミ新骨格ボディと空力最優先の未来的なデザインが個性的で、1ℓエンジンとモーターのシンプルなハイブリッドだった。2009年の2代目は5人乗りの実用性も兼ね備え、HEVを身近な存在に。2018年の3代目は全長4.6m超のセダンで、上質な走りに感心した記憶がある。そして今回、最新のインサイトは新しい価値を提供すべく開発されたBEVとなった。
エクステリアは写真よりも実車の方がエッジが効いており、個性的かつ魅力的。インテリアは、一見してシンプルでモダンという印象。前席サイドウォークスルーができ、ステアリングは細めの楕円形だ。デジタルグラフィックメーターはダッシュボードにほとんどはみ出さない薄型で、ヘッドアップディスプレイと合わせてとても見やすくなっていることに感心した。
走り出すと、しっかりとした接地感がありながら加速はスッとなめらかで、伸びやかな加速が気持ちいい。ボディ剛性を見直したり、スプリングレートやダンパー減衰力の最適化をしたり、アジャイルハンドリングアシストも効いているということで全体として安定感がある。路面の継ぎ目などはドスンと入力させておいて力技で収めるようなおおらかさがあり、高速コーナリングの立ち上がりでもグイグイ加速しながら路面に張り付き、運転していて楽しくなる。
後席のスペースは十分に広くリクライニングも26度まで倒せて、ゆったりした時間を過ごすことができた。ラゲッジはフロアが2段階に変えられ、ゴルフバッグが3個積載可能な大容量。サイドには小物収納スペースもあり、使い勝手は申し分なさそうだ。
新型インサイトは初代のように”ひとクセある“個性と、2代目のような実用性、そして3代目のようなダイナミックさをすべて併せ持ったBEVとなっていた。
HONDA 新型インサイト
《NEWモデル》【CEV補助金130万円(R7年度)】【重量税0円】
●価格:550万円

補助金受給で実質420万円に!
市場ニーズに合わせ、腰高でボリューム感のある先進的なSUVスタイルを採用。発光式のフロントHマークやバラ文字のリヤエンブレムがアイキャッチとなる印象的なスタイリングだ。1グレード設定でホンダセンシングやホンダパーキングパイロットなど先進機能もフル装備。補助金や税制優遇も魅力的だ。
■主要諸元:インサイト (オプションを含まず)
●全長×全幅×全高(㎜):4785×1840×1570 ●ホイールベース(㎜):2735 ●最低地上高(㎜):140 ●最小回転半径(m):5.9 ●車両重量(㎏):1770 ●乗車定員(名):5 ●パワートレーン:前モーター(最高出力150kW[204PS]/4621-4900rpm、最大トルク310N・m[31.6㎏・m]/90-4621rpm) ●駆動用バッテリー:リチウムイオン電池 ●バッテリー総電力量:68.8kWh ●充電ポート仕様:普通充電(最大1500W外部給電機能付)、急速充電 ●駆動方式:FWD ●WLTCモード一充電走行距離(㎞):535 ●タイヤサイズ:225/50R18





