新車試乗レポート
更新日:2026.06.07 / 掲載日:2026.06.07
新型エルグランド先取り試乗・気になる走りの実力は!?
2010年の現行型デビューから16年、日産・エルグランドが満を持してフルモデルチェンジ! 正式発表を前に開催された事前試乗会で新型の実力を探った。
●文:まるも亜希子 ●写真:澤田和久
※本記事の内容は月刊自家用車2026年7月号制作時点(2025年5月中旬)のものです。

楽しい! 静か! 安心!!

日産の最新技術を投入してプレミアム感が大幅アップ
いよいよ今夏、約16年ぶりの新型となるエルグランドが発売される。初代から数えて4代目となるが、先代まで継承してきたのはミニバンといえども妥協しない、走りの良さ。ライバルより低全高なフォルムや、パワフルなパワートレーンもエルグランドの伝統だったが、新型はそのどちらも潔く捨て、今の日産が考える先進のラグジュアリーを具現化してきたのだと感じる。遠目からでも視線を引き付ける存在感があり、近づくにつれて迫りくる威厳と迫力、その中に感じる知性とセンスの良さは、まさに日産の最新フラッグシップに相応しい貫禄と言えるだろう。
実際のボディサイズも大きく、室内に入ると立派なシートが備わっており、2列目でも頭上にしっかりと余裕を持たせた広大な空間。包み込むようなパネルデザインや木目調装飾のおかげで、守られているような心地よさもある。横スイッチ式のシフトは好みが分かれるかもしれないが、見た目がすっきりとして、高くなったアイポイントからの視界は開けている。6つのドライブモードのうち、まずはスタンダードを選択すると、最新のe-POWERによる走り出しは軽やかさの中にしっかりと重厚な加速Gが感じられ、一気に上質なドライブの始まりを告げた。ペダルに意思が直結しているようなリニアな加速が長く続き、路面をしなやかに捉える接地感と相まって、操る楽しさが湧いてくる。直進や高速コーナーのビタッとした安定感もさすが。タイトなカーブでの下り坂では、やや後方のボディが振られる感覚はあったものの、次の周回でスポーツモードにすると、カッチリとしたカタマリ感で駆け抜けることができた。
そして、速度に応じた回転で完全に黒子に徹しているというエンジンや、先進の遮音ガラスを多く採用した高遮音ボディに加え、新世代アクティブノイズコントロールでノイズを予測して先回りで消音しているという室内は、これまでのどのミニバンよりも静かだと感動してしまったくらいだ。
前後モーターの駆動力配分などで乗り心地にも安心感があり、これはドライブモードをコンフォートにすると、さらに路面への当たりがソフトになるように感じた。日産が追求している「酔いにくいクルマ」の技術も投入しているということで、新型エルグランドは走りの良さに加え、同乗者への思いやりも大きく進化したプレミアムミニバンとなっている。

NISSAN 新型エルグランド《2026年夏デビュー》
e-POWER&e-4ORCEで「新時代」を体現
Japan Mobility Show 2025での車両展示で話題を集めた日産のフラッグシップミニバン。ボディサイズを拡大し、パワートレーンはe-POWER&e-4ORCEに一本化。走りにも注力したプレミアムミニバンとして期待の一台だ。

