新車試乗レポート
更新日:2018.11.04 / 掲載日:2016.02.26
BMW X1 試乗レポート(2016年02月)
BMW X1 試乗レポート
試乗
【フルモデルチェンジ】
発表/2015年10月16日
BMWカスタマー・インタラクション・センター
0120-269-437
文●森野恭行 写真●澤田和久、北川 泉
■高級クルーザーにキャラチェンジひとクラス上の上質さを身につけた
一見すると通常の世代交代に思えるのだが、第二楽章に入ったX1は、土台からの全面変更にチャレンジをした。初代は1シリーズ・・・つまりはFRレイアウトが基本のモデルだったが、2代目はFFレイアウトがベース。ホイールベース2670mmと聞いて、すぐに2シリーズアクティブツアラーとの関連に気づいたひとは、かなりのBMW通だ。でも、当然なんちゃってSUVではない。「20i」と「25i」はxDriveを搭載する。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野恭行
大きく進化したのは実用性で、新型X1はアウディQ3やメルセデスGLAといったライバルに確実な差をつけた。いわゆる「立駐対応」ではなくなったが、その不便さよりも、居住性や積載性の進歩を支持するユーザーのほうが多いのは間違いない。こうしたパッケージ効率の向上は、いうまでもなくFF化がもたらしたメリットだ。
なら、走りのフィーリングは?ステアフィールの自然さや、身のこなしのスポーティさの観点に立てば、より優れた才能を備えているのは先代だった。でも、新規にBMWを購入する若いユーザーは、その手のこだわりが強くないとも聞く。となれば、高速クルーズの高い能力や、スポーティムードも楽しめるハンドリングの躾け方が、素直に評価されることだろう。車高アップによるネガな印象はなく、操縦安定性のバランスはむしろアクティブツアラーから一歩進んだ感がある。
心臓は、231馬力の2Lターボは余裕たっぷりで、これなら速さを求めるひとにも太鼓判を押せる。だが、性能は3気筒1.5Lターボの「18i」でも不足はなく、192馬力の「20i」なら十二分。走りの上質感とSUVらしさのバランスを考えれば・・・「20i」が現時点の最良の選択となるだろう。
■インテリア/エクステリア写真[1]
スポーティさとラグジュアリー感をほどよく融合させたコクピット。35mmの全高拡大にあわせて、前席着座位置を36mm高く設定。キャビンは全体にルーミーな印象に変身した。
後席空間の拡大(スライド機構も装備)に加えて、前席、後席とも乗降性を改善。実用性の進化は、すぐに気づくレベル。ハイラインパッケージ装着車は、豪華な内容も魅力だ。
■インテリア/エクステリア写真[2]
導入モデルの心臓はガソリン直噴ターボの3種。見てのとおり横置きに積まれる。「25i&20i」には8速、「18i」には6速のATを採用。
定員乗車時の容量は先代より85Lも大きい505L。後席を倒せば1550Lに拡大できる。「積む」も進化。
「ツアラー兄弟」とは違ってAピラー位置を後方に引いているため、プロポーションはごく自然。Xラインは、マットシルバーの前後アンダーガードやサイドスカートインサートを標準で装着。
BMW X1 xDrive25i xライン(8速AT)
全長×全幅×全高 | 4455×1820×1610mm |
---|---|
ホイールベース | 2670mm |
トレッド前/後 | 1565/1565mm |
車両重量 | 1660kg |
エンジン | 直4DOHCターボ |
総排気量 | 1998cc |
最高出力 | 231ps/5000rpm |
最大トルク | 35.7kg m/1250-4500rpm |
JC08モード燃費 | 14.3km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | マルチリンク |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 225/50R18 |