新車試乗レポート
更新日:2025.10.27 / 掲載日:2025.10.27

アウディ A6 e-tronは、旅に出たくなる電気自動車【九島辰也】

文●九島辰也 写真●アウディ

 アウディの電気自動車e-tron(イートロン)シリーズが増殖している。今年は先般お伝えしたQ6 e-tronとSQ6 e-tronが、そして今回はA6 e-tronとS6 e-tronがローンチされた。これでe-tron GTシリーズやQ8 e-torn、Q4 e-tronとそれぞれのS系といった面々で広くニーズに応えるようになった。BEV一直線への道を変更したにせよ、計画に則ってラインナップの拡充は進められている。

現時点におけるアウディ電気自動車の最高位

アウディ A6 スポーツバック e-tron パフォーマンス

 そんな中での今回のA6 e-tronのテストドライブだが、ベースとなるプラットフォームはQ6 e-tron同様PPE(プレミアムプラットフォームエレクトリック)が採用された。BEVだけに特化したプラットフォームで、ポルシェとの共同開発で実現したものだ。

 ボディタイプは2種類で、4ドアクーペライクなスポーツバックとアバントとなり、それぞれにハイパフォーマンス版のS系が用意される。総電力量はどれも100kWh。一充電あたりの走行距離はそれぞれ違ってA6 スポーツバックe-tronが最長の846kmを記録する。2020年にデビューした初代e-tronが405kmであることを鑑みると、5年で2倍以上になったことになる。

 走行距離が伸びた理由はいろいろある。バッテリー自体の容量を増やしたり、車両重量を軽くしたりすることができるようになったことだ。なかでも今回の注目ポイントはエネルギー回生システムの進歩。ワンペダルドライブで強力な回生を得ることや、パドルシフトによる回生の強弱をもとに回生効率を上げている。コースティングもそう。メカニカルな部分のフリクションによるエネルギーロスを最大限に抑えている。

 そんなA6 e-tronの駆動方式は、100kWh分のバッテリーセルを床下に敷き詰め、そのチカラでリアアクスルをモーターを動かしリアタイヤを駆動させるもの。システム電圧は800Vで、最高出力は280kW、最大トルクは580Nmを発生させる。0-100km/h加速は5.4秒、最高速度は210km/hに達する。

 で、ここで勘のいい諸兄であればお気づきになられただろうが、このクルマはRWDとなる。ブランドスタートからFWDをデフォルトとし、クワトロ以外はそれを貫いてきたアウディがなんとRWDをベースにしたのだ。

 FWDのノウハウをたくさん持ち合わせているはずなのだが、あえてのRWDを選んだのである。その要因のひとつには、やはりリアを駆動させた方がクルマを操るという面での気持ちよさに軍配が上がるからだろう。走りの楽しさを求めれば、その方が上なのは定説である。

 ちなみにS6 e-tronはフロントアクスルにもモーターを置くクワトロ方式となる。その意味ではこちらの方がアウディらしいかもしれない。システム最高出力は405kW。0-100km/h加速は3.9秒、最高速度は240km/hにアップされる。

アウディ A6 スポーツバック e-tron パフォーマンス

 そんなA6 スポーツバックe-tronに対面する。するとそのパッケージングとデザインの妙に気づいた。床下にバッテリーを敷いているにも関わらず背の低さをキープしている。通常であれば背が低いと床が上がってしまい、ヒップポイントの高いクルマに仕上がってしまうのだが、それを見事に解消したのだ。見た目はまんまセダン系のスタイリングに仕上がっている。

 それにはちょっとしたワザが隠されている。ボディサイド下部のデザインアクセントがボディの厚みを感じさせないようにしているのだ。つまり、実際にはボディは厚めなのだが、そう見えないようにしている。この辺はさすがアウディというべきポイント。

 数年前インゴルシュタット本社の最上階にあるデザインセンターに訪れたことがあるが、デザイン部門への力の入れ方はハンパなかった。最新技術がデザインのサポートをしていたのをよく覚えている。きっと今回のワザもそんな環境から生まれたものに違いない。アウディは問題発生をデザインのチカラで解決する会社である。

アウディ A6 スポーツバック e-tron パフォーマンス

速度があがるほどに運転が楽しくなる

アウディ A6 スポーツバック e-tron パフォーマンス

 では走りの印象だが、このクルマもまたQ5と同じである程度スピードを出してから楽しみが顔をだすタイプ。それまでは車両の重さを感じる場面が多々あったが、速度域が上がるとそれが見事になくなる。特に今回のような箱根のワインディングでは、急にハンドルが軽くなり軽快さが前面に顔を出し始めるのだ。それこそヒラリヒラリと向きを変える様は、RWDの特性をうまく引き出した感じ。その意味ではシティコミューターとしてのBEVではなく、郊外へ出かけるのに適した性格を持っていると言えるだろう。

都市生活から週末の旅まで

アウディ A6 スポーツバック e-tron パフォーマンス

 それでいて第二世代のバーチャルエクステリアミラーをオプションで用意するなど都会的なセンスも持ち合わせるのがアウディらしくもある。そこも彼らの真骨頂。都会を起点に週末旅までフォローするのがこのクルマの正しい使い方といったイメージである。

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九島辰也(くしま たつや)

ライタープロフィール

九島辰也(くしま たつや)

外資系広告会社から転身、自動車雑誌業界へ。「Car EX(世界文化社 刊)」副編集長、「アメリカンSUV(エイ出版社 刊)」編集長などを経験しフリーランスへ。その後メンズ誌「LEON(主婦と生活社 刊)」副編集長なども経験する。現在はモータージャーナリスト活動を中心に、ファッション、旅、サーフィンといった分野のコラムなどを執筆。また、クリエイティブプロデューサーとしても様々な商品にも関わっている。趣味はサーフィンとゴルフの”サーフ&ターフ”。 東京・自由が丘出身。

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外資系広告会社から転身、自動車雑誌業界へ。「Car EX(世界文化社 刊)」副編集長、「アメリカンSUV(エイ出版社 刊)」編集長などを経験しフリーランスへ。その後メンズ誌「LEON(主婦と生活社 刊)」副編集長なども経験する。現在はモータージャーナリスト活動を中心に、ファッション、旅、サーフィンといった分野のコラムなどを執筆。また、クリエイティブプロデューサーとしても様々な商品にも関わっている。趣味はサーフィンとゴルフの”サーフ&ターフ”。 東京・自由が丘出身。

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