新車試乗レポート
更新日:2018.06.28 / 掲載日:2015.07.24
ランドローバー ディスカバリースポーツ 試乗レポート(2015年07月)
ランドローバー ディスカバリースポーツ
試乗レポート試乗
【ニューモデル】
発表/2014年10月8日
ランドローバー・コール
0120-18-5568
文●九島辰也 写真●編集部
■実寸以上に大きく見えるなどスポーツラグジュアリー感は抜群
ディスカバリースポーツは名前はディスカバリーでも中身はレンジローバーイヴォークとなる。エンジンを中心としたパワートレーンはそれと共有。240馬力を発揮する2L直4ターボとZF社製の9速ATが組み合わされる。ただしパッケージングは新しく開発された。結果、生まれたのは7名乗車可能の3列シート。5名乗車の2列シートを基本形にそんな副産物もラインアップされる。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 九島 辰也
スタイリングはご覧のように兄弟車に似ている。とくにディスカバリーよりはレンジローバースポーツ似だ。とはいえ、中身がそうであるように、サイズもイヴォークに近い。全長は4610mmしかないのだから驚く。見た目のボリューム感とリアルサイズがかなりかけ離れている。
ただし、これが功を奏す。イヴォーク同様、いやいやそれ以上にハンドリングは軽快で、ワインディングをビュンビュン走る。剛性が高いのだろうか、ステアリング操作に対する一体感は強い。惜しいのはステアリングのフィーリングで、個性的な“味”に少々欠ける。これだけ俊敏に走るのであれば、もう少し手ごたえがあるとなお嬉しい。
また、試乗車は19インチを履いていたことも報告しよう。つまり、ロープロファイルタイヤが高いグリップ性能を生む。コーナーの粘り腰は想像以上だ。がしかしその反面、多少の凹凸で微振動も発生させる。もしかしたらそこは3列目に座ると厳しいかもしれない。もちろん、見た目は19インチの方が断然よくなるのだが。
グレードは、SE/HSE/HSEラグジュアリーの3種類でスタートプライスは492万円。ディスカバリー系であればもう少々安くてよかったかも。
■インテリア/エクステリア写真[1]
インパネは上品に仕上げられる。まるで高級サルーン。レンジローバー同様スイッチ類を減らしているのがすばらしい。タッチパネルでそれらを省略し、デザイン性を優先している。
アップライトに構えるコマンドポジションではなくスポーツカーのように座るシート。このあたりがイヴォーク似。リヤシートは分割式で3列目はオプション設定扱いとなる。
■インテリア/エクステリア写真[2]
自社工場でつくられる2L直4ユニット。ダウンサイジングしてもパワー感に抜かりがないのはさすがだ。
オフローダー専門メーカーだけにカーゴスペースにツッコミどころはない。開口部は広く出っ張りも少ないため実用性は非常に高い。
ご覧のようにシャープなフォルムをしている。ルーフエンドが少し落ちていてスポーティだ。それでいて3列目シートを納めるのだから秀逸。パッケージングに対するデザインの勝利といったところだ。
ランドローバー ディスカバリースポーツ HSE(9速AT)
全長×全幅×全高 | 4610×1895×1725mm |
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ホイールベース | 2740mm |
トレッド前/後 | 1620/1630mm |
車両重量 | 1920kg |
エンジン | 直4DOHCターボ |
総排気量 | 1998cc |
最高出力 | 240ps/5500rpm |
最大トルク | 34.7kg m/1750rpm |
JC08モード燃費 | 10.3km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | インテグラル・リンク |
ブレーキ前後 | Vディスク |
タイヤ前後 | 235/55R19 |
価格
ランドローバー ディスカバリー スポーツ | 492万~692万円(全グレード) |
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