新車試乗レポート
更新日:2018.11.10 / 掲載日:2015.07.16
ボルボ V40 クロスカントリー 試乗レポート

カーライフが楽しくなる処方箋
ボルボといえば、V70シリーズに代表されるステーションワゴン的スタイリングがいまも頭に浮かぶ。カーゴにどっさりスポーツギヤを積んでキャンプにでも行くようなイメージだ。とはいえ、イマドキのボルボは走りが著しく進化し、スポーツマインドを楽しめる。60シリーズやこのV40シリーズはまさにその象徴ともいえるシロモノだ。
ということを鑑みると、その両方を満たしてくれるのがこのV40クロスカントリーとなる。V40本来のスポーツ性能そのままに、最低地上高を上げ悪路の走破性を高めている。
そんなV40クロスカントリーがさらに進化した。今度は新しいパワートレーンを搭載し、パフォーマンスと燃費の面で優位性を伸ばしている。具体的にはRデザインに採用される新エンジンの登場である。2L直4ターボユニットは最高出力213馬力を発揮、最大トルク30.6kg mをわずか2700回転で発生させるなかなかの強者だ。このエンジンを搭載したS60を長期テストしていたことがあるが、かなり頼もしい。どの回転域からもグイグイ加速する様は、もはや3Lクラスと言えよう。

そしてこれに組み合わされるのがアイシンAW製8速のトルコン式AT。6速時代より省燃費に長けているのは言わずもがなで、素早い反応でキビキビした走りを楽しめる。もちろん、駆動方式はAWDとなり、ハルデックス社製のそれが理想的なトルク配分を実現する。
といったキャラクターのこのクルマ。じつは200台限定の特別仕様車となる。ボルボらしいかなり高度な安全装備も標準装備されるのだから、まわりを納得させるには十分。あとはどう使うか頭の中でイメージを膨らませたい。V40クロスカントリーがアクティブなライフスタイルをさらにグレードアップしてくれるはずだ。
文●九島辰也 写真●GooWORLD
問い合わせ ボルボお客様相談室 TEL:0120-922-662
Detail Check
コックピット
コックピット
おなじみのセンタースタックにモダンウッドパネルが貼られた。上質な大人の空間だ。装備では新HDDナビゲーションシステムが積まれる。直感的に操作ができるよう開発されたそれはSENSUS(センサス)と呼ばれる。
インテリア
インテリア
シートカラーはチャコールとブロンドのコンビで、座面と背もたれにレザーを使用。フロントにはパワーシートを標準装備する。色合いはこれのみでボディカラーは5色ある。
エンジン
エンジン
これが2L直4直噴式ターボの新エンジン。出力違いで排気量はそのままに呼び名が変わる。213馬力は“T5”という呼称だ。
外装
外装
着座位置がスタンダードのV40より約30mm高くなっているクロスカントリー。フロントアンダーガードを装備しワイルドさをアピールする。この角度から見ると個性が際立つ。
主要諸元:ボルボ V40 クロスカントリー T5 AWD(8速AT)
全長×全幅×全高 | 4370×1800×1470mm |
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ホイールベース | 2645mm |
トレッド前/後 | 1550/1540mm |
車両重量 | 1580kg |
エンジン | 直4DOHCターボ |
総排気量 | 1983cc |
最高出力 | 213ps/6000rpm |
最大トルク | 30.6kg m/2700-5000rpm |
サスペンション前/後 | ストラット/マルチリンク |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤサイズ前後 | 225/50R17 |
全国メーカー希望小売価格(発売 2015年3月)
V40 クロスカントリー T5 AWD(8速AT) | 439万円 |
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Body Color
■ブラックサファイヤメタリック ■ロウカッパーメタリック ■エレクトリックシルバーメタリック ■カスピアンブルーメタリック □アイスホワイト |