新車試乗レポート
更新日:2018.11.17 / 掲載日:2015.05.29
フォルクスワーゲン ポロ GTI 試乗レポート
フォルクスワーゲン ポロ GTI 試乗レポート
試乗
【追加モデル】
発表/2015年2月10日
フォルクスワーゲン カスタマーセンター
0120-993-199
文●森野恭行 写真●内藤敬仁、北川 泉
■ホットハッチの魅力が高まるポロGTIの進化の度合い
ポロのシリーズを締めくくるカタチで、新型へと移行したGTIの見どころはエンジン。ツインチャージャーの1.4L TSIに代えて、シングル・・・つまりターボのみで過給する1.8L TSIを搭載した。これにより最高出力が179馬力から192馬力に強化されたが、進化は数値以上のものだった。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野 恭行
最大トルク値は25.5kg mで据え置きだが、発生回転数が2000~4500回転から1250~5300回転と、よりワイドバンド化されたのが注目の的。ギヤ比見直しとも相まって、新型GTIは加速のゆとりとフレキシビリティをひとつ上のレベルへと引き上げた。そして、中高回転域ではパワーアップの効果を実感。6.9から6.7秒に短縮された0→100km/hの加速タイムが、速さの進化を物語る。加えて、静粛性や洗練度のレベル向上も認められるのだから、新しい心臓の優等生ぶりが光る。
なら、フットワークの印象はどうか?乗り始めは「軟弱になった!?」と思うかも知れないが、それはパワステを電動油圧式から電動式に変更したのに伴い、低速域の操舵力設定を軽めにしたから。これは、日常領域の扱いやすさ、身のこなしの軽快感の面でメリットとなっている。
でも、飛ばし屋も安心していい。高速域やハードな旋回の場面では、操・保舵力は適正な重さとなり、VW車らしい自然かつ密なフィールを伝えるからだ。そんなシーンでものを言うのは、専用スポーツサスや強化型のブレーキ。Bセグ・ホットハッチならではの敏捷なハンドリングと、高度なドライビングの一体感を楽しませてくれる。乗り心地は、ピッチが早めの上下動がやや気になるが、それもホットハッチとしては納得の範囲。トータルとしてポロGTIは一段と魅力を高めている。
■インテリア/エクステリア写真[1]
デザインが新しくなったステアリングやアルミ調ペダルが新型の識別点。インフォテイメントシステム(オプション)も新世代型となった。当然、パドルシフトが標準でつく。
チェック柄のスポーツシートは「GTI」では伝統のアイテム。高速コーナリングでも頼もしいサポート性をもたらす。リヤシートは家族ユースにも応えるスペースを確保する。
■インテリア/エクステリア写真[2]
搭載される心臓は888型を母体とする1.8L TSI。スタート/ストップシステムを採用して燃費も改善。
後席は6対4分割可倒式。4m以内に収めた全長を考えれば、280Lのラゲッジ容量は十分なもの。ポロのパッケージには隙がない。
ヘッドライトや前後バンパー、アルミホイールのデザインを一新し、フェンダーにGTIエンブレムを追加した。フルLEDヘッドライトを新規オプション設定したのも見逃せない進化点だ。
フォルクスワーゲン ポロ GTI(7速AT・DSG)
全長×全幅×全高 | 3995×1685×1445mm |
---|---|
ホイールベース | 2470mm |
トレッド前/後 | 1440/1435mm |
車両重量 | 1240kg |
エンジン | 直4DOHCターボ |
総排気量 | 1798cc |
最高出力 | 192ps/5400-6200rpm |
最大トルク | 25.5kg m/1250-5300rpm | サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トレーリングアーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 215/40R17 |