新車試乗レポート
更新日:2018.11.08 / 掲載日:2015.04.24
ポルシェ マカン 試乗レポート(2015.04.24)
ポルシェ マカン 試乗レポート
試乗
【ニューモデル】
発表/2014年4月25日
ポルシェ カスタマーケアセンター
0120-846-911
文●森野恭行 写真●内藤敬仁、北川 泉
■ミニ・カイエンとは呼ばせない走りをはじめとする独自の魅力
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野 恭行
ポルシェは「マカンはコンパクトSUV初のスポーツカー」だと主張する。それを実感するのは、SPORTモードを選択して峠道で攻めの走りを楽しむシーンだ。ノーズのシャープかつ正確な動きや、コーナリング限界の高さは、SUVの常識を覆す領域に到達している。リヤを太めとしたタイヤ設定も見逃せない点で、下りのブレーキングや旋回においても高度な接地性をキープする。
軽やかなフットワークが光る「素」のマカンの仕上がりもいいが、スポーツ色がより濃いのは「S」。2L 4気筒の「素」に対して、「S」は103馬力/11.2kg mも強力な3L・V6の心臓(いずれも直噴ターボ)を積むのだから、速さと迫力はワンランク以上、上だ。試乗車はオプションのPASM(電制可変ダンパー)と20インチタイヤを装着することもあり、一段と「ビシッ」としたハンドリングも楽しませてくれた。しかも「S」の上に、400馬力/56.1kg mの3.6L V6ツインターボを積む「ターボ」も用意するのだから、ポルシェの本気度が伝わることだろう。
では、カイエンとの比較は?全幅は1925mmと幅広だが、全長やホイールベースが短めのため、兄貴分より日常の運転をグッと楽にこなせるのが魅力だ。このようにマカンは、ポルシェの新たな入門モデルとして、数多くの才能を光らせている。
■インテリア/エクステリア写真[1]
カイエンや911と共通のイメージで仕立てられたコックピット。全高に合わせて、アイポイント設定もSUVとしては低めとしたのも注目点で、全体でスポーティ感を演出する。
居住性はDセグメントSUVの水準をクリア。身長180cmクラスの男性が無理なく前後に座れる空間を有する。写真のナチュラルレザーインテリアはオプション(80万円)だ。
■インテリア/エクステリア写真[2]
マカンSは340馬力のV6・3L直噴ツインターボを積む。4駆メカはポルシェ・トラクション・マネージメント(PTM)を採用。
4対2対4分割可倒式で後席の高さが利便性のカギ。容量は500~1500Lで積載性も優秀だ。
2代目カイエンの流れを汲むスタイル。そこに現行911を思わせる横長リヤコンビランプを組み込み、ポルシェらしさを強くアピールする。なお、20インチシューズはオプション設定のもの。
ポルシェ マカン S(7速AT・PDK)
全長×全幅×全高 | 4680×1925×1625mm |
---|---|
ホイールベース | 2805mm |
トレッド前/後 | 1565/1550mm |
車両重量 | 1865kg |
エンジン | V6 DOHCターボ |
総排気量 | 2996cc |
最高出力 | 340ps/5500-6500rpm |
最大トルク | 46.9kg m/1450-5000rpm |
サスペンション前/後 | 5アームウィッシュボーン/トラペゾイダル |
ブレーキ前後 | Vディスク |
タイヤサイズ前/後 | 235/60R18・255/55R18 |
価格
ポルシェ マカン | 616万~997万円(全グレード) |
---|