新車試乗レポート
更新日:2018.11.27 / 掲載日:2015.04.17
ホンダ ジェイド 試乗レポート
ホンダ ジェイド 試乗レポート
試乗
【ニューモデル】
発表/2015年2月12日
ホンダ・お客様相談センター
0120-112010
文●森野恭行 写真●編集部
■スタイリッシュでスポーティな走りを実現した都市型3列シーター
3列シートのMPV(マルチパーパスビークル)は所帯じみたイメージのモデルが多数派だが、ジェイドのルックスはとてもスタイリッシュな仕上がり。全高を1530mmに抑えて立駐対応とした点や、心臓を直噴1.5L採用のi-DCD(7速DCT搭載の1モーター・ハイブリッド)としたのも大きなアピール点で、都市型生活者にはうってつけの才能を有する。なら、走りの能力は?
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野恭行
心臓を共用するヴェゼルと比べると車重は200kg以上重いのだが、街乗りから高速走行、山道走行に至るまで、ジェイドは期待値以上の元気な走りを披露してくれる。16インチタイヤ装着車はロードノイズがこもりがちな点が気になるが、ノイズリデューシングタイプの17インチアルミホイールを採用する上級のXは、静粛性のレベルも高い。走りと快適性の高度なバランスの持ち主だ。
でも、それ以上に光るのはフットワーク。旋回姿勢は低重心の優位性を実感させる安定したもので、正確なハンドリングとピタッと路面に貼りつくような安定感をもたらす。デュアルピニオン式の電動パワステのフィールや応答も自然で、走りにこだわるマニアをも満足させられる仕上がりだ。
たとえスポーティ系のセダンやワゴンからの乗り替えでも、ジェイドならこれまでどおりにドライビングプレジャーを追求できる。そこが、同じ3列シート+ハイブリッドプリウスシリーズのプリウスαとの決定的な違い。ホンダらしいスポーティさで勝負をする。
そんなジェイドに望むことは、2列目および3列目シートの座り心地の改善と、よりキャラを鮮明にしたスポーティグレードの展開。後者については、1.5L直噴ターボモデルの追加を予定しているようで、この先にも楽しみが広がる。
■インテリア/エクステリア写真[1]
ヒップ&アイポイントはセダン並みの低さ。だが、インパネを低く配置し、ガラスエリアを大きく取っているため、キャビンはルーミーだ。モダンな配色や素材の使い方にも注目。
格納式サードシートを備えた6人乗り。2列目のV字スライド機構が自慢で、後端にセットしたときの足元の広さはリムジン並みだ。
■インテリア/エクステリア写真[2]
直噴1.5Lを採用するi-DCDはヴェゼルハイブリッドでもおなじみ。システム出力152馬力を誇る。
立体式駐車場対応の低全高パッケージと、モダンで洗練されたスタイルがジェイドの見どころ。上級のXは17インチアルミホイールやフォグランプなど、充実のアイテムを標準で装備する。
ホンダ ジェイド ハイブリッド X(7速AT・CVT)
全長×全幅×全高 | 4650×1775×1530mm |
---|---|
ホイールベース | 2760mm |
トレッド前/後 | 1535/1530mm |
車両重量 | 1510kg |
エンジン | 直4DOHC+モーター |
総排気量 | 1496cc |
エンジン最高出力 | 131ps/6600rpm |
エンジン最大トルク | 15.8kg m/4600rpm |
モーター最高出力 | 29.5ps |
モーター最大トルク | 16.3kg m |
JC08モード燃費 | 24.2km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | ダブルウィッシュボーン |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 215/50R17 |
価格
ホンダ ジェイド | 272万~292万円(全グレード) |
---|