新車試乗レポート
更新日:2018.11.30 / 掲載日:2010.01.22
フォルクスワーゲン ゴルフヴァリアント 試乗レポート(2010年01月)
フォルクスワーゲン ゴルフヴァリアント 試乗レポート
試乗
マイナーチェンジ
発表・発売/2009年11月17日
フォルクスワーゲンジャパン 0120-993-199
文:諸星陽一 写真:森山良雄
■燃費の改善とともに“ゴルフVI顔”にフロントマスクを刷新
ゴルフにワゴンボディが追加されたのは1995年のこと。当時のゴルフ3をベースとしたモデルであった。ゴルフのワゴンは、2007年に発売されたゴルフ5ベースの3代目からヴァリアントの名前に変更されている。今回の新型は4代目と発表されているが、その中身は3代目をベースに、現行ゴルフVIのマスクを与えたものとなっている。
■ドライビング/ユーティリティ
新しいゴルフヴァリアントに搭載されるエンジンは3種。もっともパワフルなのが200psの2Lターボ(スポーツライン)、ついで160psの1.4Lターボ+スーパーチャージャー(コンフォートライン)、ボトムが122psの1.4Lターボ(トレンドライン)。このうち、スポーツラインとコンフォートラインの試乗を行なった。
スポーツラインはトルクフルなエンジン特性で、回転を上げずにゆったりと走れる。スポーツタイプのサスペンションが装着され、タイヤも225/45R17と太めのものを履くので、乗り心地は硬め。ハンドリングもシャープでクルマの動きも鋭い。コーナーで攻め込んでいくといったんアンダーステアを出して、アウトにふくらみかけるが、そのままアクセルを踏み続けるとノーズをインに向けるスポーティな味付けがされている。
一方のコンフォートラインは、エンジンをヒュンヒュン回して走るタイプのセッティングで、そのフィーリングは若々しい。ターボとスーパーチャージャーの組み合わせは、いやでもスポーティな走りをしたくなる。しかし、足まわりはノーマルでタイヤも205/55R16とスポーツに比べれば細め。乗り心地もゆったりとしており、ロールも比較的大きなものとなっている。
■インテリア/エクステリア写真[1]
インパネデザインは、ゴルフVIと共通性のある、水平基調を大切にしたものとなっている。
スポーツラインはレザーのスポーツシートが装着される。サイドサポートもしっかりとしていて、安心して乗っていられる。
ダブルフォールディングの6対4分割リヤシートを採用。センターアームレストスルーも可能となっている。
■インテリア/エクステリア写真[2]
トレンドラインの1.4Lターボエンジンは、7速DSGとの組み合わせにより、16.8km/Lの10・15モード燃費を達成。
2Lターボエンジンは6速のDSGとの組み合わせ。10・15モード燃費は12.2km/Lとなる。
フロント以外は3代目とさほど変わらないシルエット。クロームのルーフレールはスポーツラインのみの装備。
フォルクスワーゲン・ゴルフ ヴァリアント 2.0TSI スポーツライン(6AT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 4545×1785×1510mm |
---|---|
ホイールベース | 2575mm |
トレッド前/後 | 1525/1500mm |
車両重量 | 1520kg |
エンジン | 直4DOHCターボ |
総排気量 | 1984cc |
最高出力 | 200ps/5100~6000rpm |
最大トルク | 28.6kg m/1700~5000rpm |
10・15モード燃費 | 12.2km/L |
サスペンション前/後 | ストラット/4リンク |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 225/45R17 |
バリエーション&価格
TSI トレンドライン | 272万円 |
---|---|
TSI コンフォートライン | 322万円 |
2.0TSI スポーツライン | 383万円 |
※価格は全国メーカー希望小売り価格。