新車試乗レポート
更新日:2018.10.18 / 掲載日:2013.04.18
ルノー メガーヌエステート 試乗レポート

爽快な走りが楽しめるスポーツワゴン
LEDポジションランプの採用で、精悍さを増したマスクが目を引く新型メガーヌは、車種構成も見直して登場した。プレミアムラインを廃止し、GTラインのみの構成となったが、より注目したいのはワゴンのエステートを正式にラインアップしたこと。60台限定のエステートGTを「買い損ねた」というファンには、何よりの朗報だろう。では、新登場のエステートGTラインはどんなモデルなのか?
マニアは2Lターボ+左ハン+MTの限定車を支持するかもしれないが、日本のニーズを考慮すれば・・・ハッチバックと同様の2L自然吸気+CVT+右ハンの組み合わせとしたのは納得がいく。
エステートは、ホイールベースを60mm、全長を240mm拡大したが、間延びした印象はなくルックスはスポーティ。洗練度アップには、新型でボディ同色化されたサイドモールも効果を発揮している。メガーヌのイメージを崩さずに、優秀な積載性と居住性を備えるワゴンに変身させた手腕が光る。

そして走り。GTラインはルノースポールが手がけた10mmローダウンの専用サスを採用し、17インチ50タイヤを履くが、乗り心地はカドが取れたもの。フィット感のいいスポーツシートとのコンビで、十分快適といえる乗り心地を提供する。もう少ししなやかならよりフランス車らしいのに・・・とも思うが、キレのいいフットワーク、高い高速安定性とのバランスを考えれば、このサス設定は納得できる。シャープさを欲張らず、しっかり感や落ち着きを感じさせる方向にしつけている点もエステートらしい。
140馬力のエンジンやCVTはハッチバックと共通だが、車重の違いは40kgと少ないため、動力性能は不満なし。その気になれば、峠道などでスポーティな走りも楽しめる実力の持ち主だ。せっかくGTラインを手に入れたのなら、たまには自慢のシャシーの能力を思う存分に発揮させてやりたいものだ。
文●森野恭行 写真●森山俊一、佐藤亮太
問い合わせ ルノーコール 0120-676-365
Detail Check
コックピット
コックピット
GTラインは右ハンのCVT車。赤ラインをあしらったカーボン調パネルやメガーヌR.S.と同じ形状のステアリングなどを採用し、スポーツムードを高めている。欧州Cセグの水準を満たす質感の高さも見どころと言える。
インテリア
インテリア
ハッチバックよりホイールベースが60mm長く、後席足元はより広々。頭上高にも余裕があり、居住性は優秀だ。GTラインはホールド性に優れたスポーツシートを標準化。
ラゲッジルーム
ラゲッジルーム
定員乗車時の容量はハッチバックより114L大きい486L。後席を倒せば1600Lにまで拡大できる。荷室フロアが低めで、積み降ろしが容易にできるのも自慢だ。まさしく本格ワゴン。
エンジン
エンジン
2L直4のM4R型の母体は、軽量、コンパクト、高効率を特徴とする日産のMR20DE型。ミッションは6速シーケンシャル機構付きのジャトコ製CVTだから、日本市場への適応性は高い。
主要諸元:ルノー メガーヌエステート GTライン(CVT)
全長×全幅×全高 | 4565×1810×1490mm |
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ホイールベース | 2700mm |
トレッド前/後 | 1545/1545mm |
車両重量 | 1380kg |
エンジン | 直4DOHC |
総排気量 | 1997cc |
最高出力 | 140ps/6000rpm |
最大トルク | 19.9kg m/3750rpm |
サスペンション前/後 | ストラット/トレーリングアーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤサイズ前後 | 205/50R17 |
全国メーカー希望小売価格(発表・発売 2012年7月)
メガーヌエステート GTライン(CVT) | 278万円 |
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Body Color
□ブラン ナクレ ■ブルー マルト ■グリ エクスプレス ■ルージュ ディナ ■ノワール エトワール ■マロン グラッセ |