新車試乗レポート
更新日:2020.04.06 / 掲載日:2011.04.22
スズキ MRワゴン 試乗レポート
スズキ MRワゴン(2011年~) 試乗レポート
試乗
【フルモデルチェンジ】
発表・発売/2011年1月20日
スズキ/0120-402-253
■コンパクトカーに匹敵する走りの実力とゆとりの車内空間
時代のニーズに合わせた提案が得意なスズキMRワゴンが、次にねらいを定めたターゲットはなんと若者!「本当はクルマもほしいんだけれど」という若者の、広さと燃費と価格というニーズに、新しい提案をとことんプラス。ここで紹介しきれないくらいコストパフォーマンスの高い1台に仕上がっている。
■ドライビング/ユーティリティ
最初はギョッとするが、2回目に会うと親近感がわいてくる個性的な顔立ち。そのルックスに負けないブラック×ホワイトの個性的なインパネに設えられた、スマートフォンを彷彿とさせるインターフェイスがとにかく目を惹く。ここに組み込まれているのはオーディオとバックモニター。タッチ&スライドセンサーの反応がなかなかよく、用もないのについ触りたくなる。次回はこの画面にナビもぜひ組み込んでほしい!なんて、期待はふくらむばかりだ。
そしてその室内はとにかく広い!じつは前後方向はワゴンRより広く、これ以上前後の座席が離れると、運転手さんと乗客みたいになってしまいそう。当然後席も足を縮こめることなくのんびりくつろげるが、そのシートはグレードにより固定仕様とスライド仕様が用意される。もちろん使い勝手ならスライド仕様。座面も背もたれも5対5スライド&分割可倒式で、乗員数と荷物の量に合わせて多彩にアレンジできる。ただ、乗り心地重視なら固定仕様もいい。クッションがやや厚めで快適度が高いのだ。
次に紹介したいのが、16年ぶりに刷新されたパワートレイン。これまでのスズキのエンジンも低中速トルクが太めの使いやすいものだったが、新型はさらに低速トルクをアップ。副変速機付きCVTとの組み合わせにより、排気量が大きくなったような大人っぽい味付けの印象を受ける。また足まわりも新作で、しなやかな走り味を披露。静粛性も高く、コンパクトカーいらずの実力の持ち主と言える。
■インテリア/エクステリア写真[1]
ラウンドしたインパネの採用で、実際以上に広々感がある室内。ホワイト部分は質感も高いうえ、掃除しやすいシボが採用されている。
横方向の広々感と、ワゴンR比でホイールベース+25mm、室内長+85mm、前後乗員距離+25mm長く、前後方向にも広い。
世界初のスマートフォンのようなインターフェイス。USBケーブルでつなげた携帯オーディオを置くスペースも用意される。
■インテリア/エクステリア写真[2]
ワンアクションでフラットな荷室を簡単に作り出せる。シートスライドなどのアレンジも多彩でフレキシブル性高し。
最近流行りの燃費を考慮したタイプのロングストロークエンジン。NAには軽初の吸&排気可変バルブタイミングも搭載。
ベースがかなりいいので、ターボモデルは当然元気いっぱい。専用のセッティングにより、キビキビとした足まわりに仕上げられている。
MRワゴン T(CVT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 3395×1475×1625mm |
---|---|
ホイールベース | 2425mm |
トレッド前/後 | 1295/1290mm |
車両重量 | 830kg |
エンジン | 直3DOHCターボ |
総排気量 | 658cc |
最高出力 | 64ps/6000rpm |
最大トルク | 9.7kg m/3000rpm |
10・15モード燃費 | 22.5km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トレーリングビーム |
ブレーキ前/後 | ディスク/L&Tドラム |
タイヤ前後 | 155/65R14 |
全国メーカー希望小売り価格
スズキ MRワゴン | 113万1900~151万950円 |
---|