新車試乗レポート
更新日:2018.11.22 / 掲載日:2008.06.13
トヨタ アルファード 試乗レポート(2008年06月)
トヨタ アルファード 試乗レポート
紹介
フルモデルチェンジ
発表・発売/2008年5月12日
文●横越光廣 写真●犬塚直樹
■すべてにおいてグレードアップ さらなる上級感を全身でアピールする
■ドライビング/ユーティリティ
トヨタ・ミニバンのフラッグシップを担うアルファードは存在感満点。まずは大きく開くスライドドアをオープンし、自慢の後席へ乗り込んだ。断然の広さと、スイートルーム然とした高級感はインパクト十分。これならだれを乗せても好評価が得られそう。となると、走行フィールに対しての期待度も高まろうというものだ。
前席からの視界は極めて良好で、ボディサイズの大きさを変に意識させないところがうれしい。7速シーケンシャルモード付きCVTを持つ2.4Lもさることながら、より上級感を味わいたいなら3.5L・V6車がクローズアップされる。V6だけに高回転までスムーズで、もちろんパワーに余裕もある。ノイズ面でも耳に優しく、まさにフラッグシップにふさわしい。
従来の3L・V6+5ATと比べれば、すべてにおいてグレードアップしているのが体感できる。加速フィールのスムーズさと上級感は納得がいくもので、またクルージング時のフィールは余裕満点。100km/hは6速1800、5速2000、4速2800、3速4200回転にすぎず、大の得意種目だ。
3.3回転のパワステは軽く、乗り心地はソフト。だれもが最初は「快適この上なし」と感じるだろう。その一方で、道路によっては前後左右の揺れが気になり、どうも落ちつかない。クルマ酔いしやすい人にはこたえるかもしれない。
■インテリア/エクステリア写真[1]
「T」字型デザインのインパネまわりは、機能的かつ新鮮味がある。とくにオプティトロンメーターは、視認性が高く、デザイン的にも惹きつけられる。写真は350G・Lパッケージ。
運転席は8ウェイパワーで、助手席には4ウェイパワー&パワーオットマンが設定される。サイズはゆとり十分。
エグゼクティブシートはまさにファーストクラス。大型フットレストにオットマン付きパワーシートと快適この上なし。
■インテリア/エクステリア写真[2]
スペースの広さは、サードシートに座るとよくわかる。とくに窮屈でもなく、むしろ余裕を感じるほどだ。
2.4L・直4は、従来の159馬力22.4kg mから170馬力22.8kg mへパワーアップ。それでいて10・15モード燃費も9.7から11.6km/Lへ向上。
シャープなマスクに、メリハリのある張り出したホイールフレアが躍動的。ディスチャージヘッドライト、リヤスポイラー格納式リヤワイパーを採用。
アルファード350G・Lパッケージ(CVT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 4850×1830×1890mm |
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ホイールベース | 2950mm |
トレッド前/後 | 1580/1585mm |
車両重量 | 2030kg |
エンジン | V6 DOHC |
総排気量 | 3456cc |
最高出力 | 280ps/6200rpm |
最大トルク | 35.1kg m/4700rpm |
10・15モード燃費 | 9.2km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 215/60R17 |
全国メーカー希望小売り価格
トヨタ アルファード | 300万~450万円 |
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※北海道・沖縄地区は価格が異なる。