新車試乗レポート
更新日:2018.11.20 / 掲載日:2013.03.22
トヨタ ヴィッツ 試乗レポート
トヨタ ヴィッツ 試乗レポート
試乗
フルモデルチェンジ
発表・発売/2010年12月22日
トヨタ自動車
0800-700-7700
■完成度の高いアイドリングストップとひとクラス上の上質感を獲得
■ドライビング/ユーティリティ
ドアを閉めるとドスンという音。このしっかりした音然り、2代目でのネガティブ要素をクリアし、全体的に1クラス上のコンパクトカーにブラッシュアップしたのが3代目の特徴だ。
シートは身体を包みこんでくれるような弾力があり、調整幅も広く細かい。ステアリング角度も立てられたため、ドライビングポジションが取りやすくなった。そのうえ、Aピラーの根元が前に出され、その付け根にある三角窓も広く取られたため、交差点を曲がるときなどに死角が少ないのは助かる。十分な小まわり性も確保されているので、狭い路地でも安心なのだ。
そして、特筆すべきはアイドリングストップの進化。従来型はステアリングが少しでも曲がっているとストップしなかったなどなど、なかなかうまいタイミングで使いこなすことがむずかしかったが、新型はかなりの確率で止まる。余裕を持って赤信号で停止するくらいの軽い踏力でペダルを踏むと、完全停止状態となった瞬間にすぐストップ。再始動も従来型の半分の0.35秒と素早い!これなら右折待ちの先頭でも、まったく不安を感じることはないし、おかげで燃費は26.5km/Lを達成した。
もちろんこの数値には、車両の軽量化も効いていて、発進からしてスッと軽くなった印象を受ける。自分の手足感覚で操っている手ごたえ感がググッと高まり、マイカーとしての愛着もよりいっそう湧いてくる仕上がりなのだ。
ユーティリティ面では最大の不満とされていたラゲッジを改良。前後方向に+145mm拡大され、クラストップの広さになるなど、ファーストカーとしての使い勝手が向上している。
■インテリア/エクステリア写真[1]
インパネはフローティングしているように貼りつけられたパッド部が特徴的。キラキラと輝く、結晶のような模様が刻まれている。
ツートーンカラーで室内を明るいムードに演出してくれるシート。ホールド感もよく、インパネ色と揃っているのがオシャレ。
メーター内にはアイドリングストップの作動時間や燃費を表示。アイドリングストップ中には緑の「A」ランプが点灯する。
■インテリア/エクステリア写真[2]
燃費向上のため、空力と見た目を両立させたデザインのホイールを採用。タイヤは当然低転がり抵抗タイプを履く。
細かいブラッシュアップがはかられた1Lおよび1.3Lのエンジン。アイドリングストップもスムーズで使いやすいものに仕上がっている。
ユニセックスというか、ずいぶんスパルタンな印象になったフロントマスクに対し、リヤスタイルはヴィッツらしさが色濃く残る。
ヴィッツ 1.3 F スマートストップパッケージ(CVT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 3885×1695×1500mm |
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ホイールベース | 2510mm |
トレッド前/後 | 1485/1470mm |
車両重量 | 1000kg |
エンジン | 直4DOHC |
総排気量 | 1329cc |
最高出力 | 95ps/6000rpm |
最大トルク | 12.3kg m/4000rpm |
10・15モード燃費 | 26.5km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/L&Tドラム |
タイヤ前後 | 165/70R14 |
全国メーカー希望小売り価格
トヨタ ヴィッツ | 106万~179万円 |
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