新車試乗レポート
更新日:2015.02.27 / 掲載日:2006.11.17
スバル レガシィシリーズ 試乗レポート
スバル レガシィシリーズ
試乗レポート試乗
マイナーチェンジ
発表/2006年5月24日
文●横越光廣 写真●犬塚直樹
■「SI-DRIVE」による新たな走りの可能性と楽しみに注目
マイナーチェンジされたレガシィシリーズは、進化するとともに、また新たな魅力を加えた。その最たるは、2Lターボ、3Lに採用された3つの出力特性を持つ「SI-DRIVE」。このほか、ワイドなラインアップそれぞれに、注目できる特徴がある。
■ドライビング/ユーティリティ
SI-DRIVEは、ECUや電子制御スロットル、AT車のTCUを複合的に協調制御することにより、「インテリジェント」「スポーツ」「スポーツ・シャープ」の3つの走行モードをもたらす。ポイントはそれぞれが意味を持つかだが・・・。
早速2.0GTターボでの検証となったが、結論から言えばベリーグッド。3モードそれぞれが明確な特徴を持ち、楽しめる。「インテリジェント」は一般ドライブ用。いかにエンジンが高出力でも、常時フルパワーで走るわけではない。インテリジェント・モードはパワーを抑えた分、10%も燃費がよくなるという。でも、加速性が極端に悪くなれば、高性能車に乗る意味はなくなる。問題はその程度だが、ドライバビリティに優れパワーに不足を感じることもない。
ならばとスポーツ・モードにすると、なるほどパワーアップ。さらにシャープ・モードにすると、レスポンスが高まりスポーツ性を存分に堪能することができる。ターボパワーが炸裂し、鋭いダッシュを見せるのだ。100km/h時のエンジン回転が示すギヤリングは、6MTの場合6速2400、5速3000、4速3800回転だ。
2.0GTスペックBのフットワークはホレボレするほど。2.8回転のパワステはほどよくクイックで、そして安定感抜群の姿勢を保ったままスムーズにコーナーを駆け抜ける。2.0GTの5ATでも、限界レベルはともかく基本的なハンドリングは変わらない。走行フィールのよさに、レガシィの熟成された強味を感じた。
■インテリア/エクステリア写真[1]
2.0GTスペックB(5AT)のインテリアは、さすがにスポーツライク。3本スポーク・レザーステアリングと、サイズの大きいパドルシフトレバーは操作性がよい。軽量ペダルなど、かなり本格的。
SI-DRIVEのコントロール・スイッチは、左手もとのコンソールにあって操作性はよい。たやすく3モードを選べるのでありがたい。
2.5L水平対向4気筒OHCは、可変バルブリフト機構を採用するなどして、その性能により磨きをかけた。ドライバビリティが高まり余裕を感じさせる。
■インテリア/エクステリア写真[2]
3L水平対向6気筒DOHCは、可変バルブリフトのカムプロファイルの変更や、吸排気バルタイのチューンにより、低中回転域のトルクがアップ。
レガシィシリーズの主力は、なんといってもツーリングワゴン。スポーツワゴンとしての魅力はもちろん、豊富なバリエーション展開も、うれしい特徴のひとつだ。
アウトバックは、オールラウンドで乗りやすい。最低地上高は200mmで、相変わらずラフロードでの走破性は高い。その一方、オンロードでも重心の高さを意識させない。
レガシィB4・2.0GT(5AT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 4635×1730×1425mm |
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ホイールベース | 2670mm |
トレッド前/後 | 1495/1490mm |
車両重量 | 1460kg |
エンジン | 水平対向4DOHCターボ |
総排気量 | 1994cc |
最高出力 | 260ps/6000rpm |
最大トルク | 35.0kg m/2000rpm |
10・15モード燃費 | 13.0km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | マルチリンク |
ブレーキ前後 | Vディスク |
タイヤ前後 | 215/45R17 |
バリエーション&価格
レガシィツーリングワゴン | 210万~334万9500円 |
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レガシィB4 | 208万9500~483万円 |
アウトバック | 268万8000~339万6750円 |
※価格は全国メーカー希望小売り価格。