新車試乗レポート
更新日:2018.11.14 / 掲載日:2013.09.19
プジョー RCZ 試乗レポート

最新のプジョーの顔となったリアルスポーツ
2010年に登場したプジョーのFWDスポーツカーがRCZである。まるでミッドシップスポーツのようなロー&ワイドなプロポーションと、ルーフに設けられた二つのコブ「ダブルバブルルーフ」が大きな見どころ。さらにその曲面がリヤウインドウにまで繋がることで、非常にオリジナリティの高いデザインが生まれている。まさに美の革命である。
そんなRCZがこの度マイナーチェンジを受け、デザインがリニューアルされた。今回の改良では、チャームポイントであるルーフはそのまま残しつつも、フロントフェイスを208や508と同様に最新のプジョーフェイスへと変更。また左ハンドル車に標準装着される19インチアルミホイールのデザインが変更されたほか、室内のドアパネル部にステッチ入りのレザートリムが追加されたり、コンソール部の仕立てが変更されるなど、内外装を中心にリフレッシュした。なお、メカニズムはそのままである。

さて、改めてRCZに乗ってみると、着座位置が低くてタイトなコックピットは、正真正銘スポーツカーだと感じる。ラインアップは156馬力の右ハンドルと200馬力の左ハンドルを設定するが、試乗したのは前者。このマイナーチェンジで、右ハンドル車にもエンジン音をスポーティに響かせる「サウンドシステム」が採用されたことで、アクセルを踏み込む度にじつに官能的なサウンドが室内にも響き渡る。少し固めのサスペンションも、スピードが上がるにつれてスムーズに動いてくれる。なにより低重心のボディの恩恵で、コーナーリングでの安定感はハッチバック系よりも格段に高い。
RCZに乗ると、すでに登場済みの208GTiとともに、プジョーのスポーツカー市場への本気度がひしひしと伝わってくる。ところで今秋のフランクフルトショーでは、高性能版RCZ Rも発表予定。プジョースポーツの今後の展開にも目が離せないのだ。
文と写真●GooWORLD
問い合わせ プジョーコール 0120-840-240
Detail Check
コックピット
コックピット
従来は、左ハンドル車のみに設定されていた小径革巻ステアリングが右ハンドル車にも標準装備される。ピアノブラック調のU字型コンソール、アルミペダルを採用するなど、スポーティな装い。内装色は4色から選べる。
インテリア
インテリア
着座位置が低く、囲まれ感のあるコクピット。リヤシートを持つ2+2なので、手荷物を置いたりすることも可能。リヤウインドウの曲面は室内からも見ることができる。
エンジン
エンジン
エンジンは1.6L直噴ターボが搭載されるが、右ハンドルは156馬力(6速AT)、左ハンドルは200馬力(6速MT)となる。写真は、ややマイルドな仕様の前者。
主要諸元:プジョー RCZ RHD(6速AT)
全長×全幅×全高 | 4290×1845×1360mm |
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ホイールベース | 2610mm |
トレッド前/後 | 1575/1595mm |
車両重量 | 1350kg |
エンジン | 直4DOHCターボ |
総排気量 | 1598cc |
最高出力 | 156ps/6000rpm |
最大トルク | 24.5kg m/1400-3500rpm |
サスペンション前/後 | ストラット/トーションビーム |
ブレーキ前後 | Vディスク/ディスク |
タイヤサイズ前後 | 235/45R18 |
全国メーカー希望小売価格(発表・発売 2013年5月・2013年6月)
RCZ RHD(6速AT) | 402万円 |
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RCZ LHD(6速MT) | 426万円 |