新車試乗レポート
更新日:2020.04.06 / 掲載日:2014.03.21
トヨタ ヴォクシー 試乗インプレッション
トヨタ ヴォクシー 試乗インプレッション
紹介
【フルモデルチェンジ】
発表・発売/2014年1月20日
トヨタ/0800-700-7700 (2014年1月)
■低床化に広い広い室内空間を確保 加えて抜群の環境性能も手に入れた
■ドライビング/ユーティリティ
Report 松下 宏
外観デザインは見るからに広さを連想させるBOX感が表現されている。従来はノアに対して明確に若々しさを感じさせるフロントまわりのデザインを採用していたが、今回のモデルではノアも若々しさを持つようになり、違いが明確なものではなくなった感がある。
プラットホームを低床化することで、全高を抑えながらも十分に室内高を確保し、またボディやホイールベースを延長することで、これまで競合車に対してやや不利な状況にあった室内空間が逆に優位を主張できるようになった。
3列目シートをハネ上げた状態なら、2列目シートをロングスライドさせることが可能。リムジン感覚の室内空間を作れる。ただ、3列目シートは床下収納にしたほうがより便利になるように思う。
ガソリン車のエンジンは112kW(152ps)/193N・m(19.7kg m)を発生する直列4気筒2Lで、ミニバンボディに見合った動力性能を持つだけでなく、クラストップの燃費性能も実現する。実際、高速クルージング中の瞬間燃費は、カタログ値と同じ16.0km/L台の数値を示すシーンが多かった。
乗り心地は柔らかめだが、振動や騒音などもよく抑えられていて、快適な移動が可能なクルマに仕上げられている。
■インテリア/エクステリア写真[1]
グレードによって明快な2トーンカラーの内装が用意される。ナビも見やすい高さに配置されている。
低床化されたことで座面の地上高がやや低くなり、自然な姿勢で乗り降りできるようになった。
7人乗りの2列目シートは、少し内側に動かすと810mmものロングライドが可能になる。これはすごい。
■インテリア/エクステリア写真[2]
ガソリン車の燃費は16.0km/L。バルブマチックエンジンを進化させ、クラストップの低燃費を実現した。
タイヤはミニバンの荷重に超える205/60R16サイズ。最小回転半径も5.5mと扱いやすいクルマである。
高い位置に配置されたリヤコンビランプが印象的。広さ感、ワイド感を表現したリヤビューだ。
ZS 8人乗り(CVT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 4710×1730×1825mm |
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ホイールベース | 2850mm |
トレッド前/後 | 1500/1480mm |
車両重量 | 1600kg |
エンジン | 直4DOHC |
総排気量 | 1986cc |
最高出力 | 152ps/6100rpm |
最大トルク | 19.7kg m/3800rpm |
JC08モード燃費 | 16.0km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トーションビーム |
ブレーキ前後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 205/60R16 |
バリエーション&価格
ハイブリッド車 | 285万~297万円 |
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ガソリン車 | 218万~281万1000円 |