新車試乗レポート
更新日:2018.10.21 / 掲載日:2008.04.18
トヨタ クラウン ロイヤルサルーン 試乗レポート
トヨタ クラウンロイヤルサルーン 試乗レポート
試乗
【フルモデルチェンジ】
発表/2008年2月18日
文●横越光廣 写真●犬塚直樹
■驚くほどスムーズで快適。さらにスポーティさも持ち併せる
昔からのクラウンを知っていれば、13代目となる最新作はサプライズ。先代以上にアグレッシブで、操る楽しさが高まった。コンフォートなロイヤルサルーン系にスポーティなアスリート、5月発売のハイブリッドとラインアップも万全。前2者のエンジンはV6の3.5L、3L、2.5Lで、駆動力総合制御システム(DRAMS)、6速スーパーECTが組み合わされる。
■ドライビング/ユーティリティ
かつてのクラウンに走りのよさを求めることはなかった。が、先代以上に期待にこたえてくれるのが最新モデル。グレードによっても違いはあるが、最初に乗った3LのロイヤルサルーンGの好フィールには正直、好感度が高まった。フル加速時には6400回転レッドのところ6200回転でシフト。静粛性が高くスムーズであるうえに、十分に速い加速性に満足。100km/hは6速1800、5速2400、4速3200、3速4400回転たらずで、快適な高速クルージングが堪能できる。
でも、新世代クラウンの走りのよさは、シャシー性能との好バランスにつきる。ことに、走行制御モードはグッド。ノーマルモードでのコンフォート感から、スポーツモードへセットしたと同時に味わえるアグレッシブ感がたまらない。ステアリング比、電動パワーステアリングのアシスト力、ダンパーの減衰力がスポーツ方向に。軽かった3.5回転のパワステは手ごたえ上々、サスの剛性感は高まるがそれまでのマイルド、しなやかさも失われない。最初は「最良」と予想していた2.5Lより、3Lのトータルバランスがよいと体感させられたのが意外だった。
とにかくロイヤルサルーンの3Lの走りはよい。が、同時に試乗した3.5LのアスリートGパッケージはまた別格。パワフルでビシッとした足腰、安定したコーナリング姿勢と、その実力は特筆ものだった。
■インテリア/エクステリア写真[1]
インパネまわりは体を包み込むような安心感がある。スポーティなドライバーズカーというイメージが意外。メーター、スイッチ類の見やすさ扱いやすさは抜群。
運転席8ウェイ、助手席4ウェイのパワーシートは、シートバックが30mm高められていて、ポジション&サポート性は上々。
後席は40対20対40分割パワーリクライニング。基本的に居住性はよいが、中央は大きなフロアトンネルのせいで快適感なし。
■インテリア/エクステリア写真[2]
荷室容量は524Lあるということだが、見た目はこのクラスとして広い感じがしない。取り外し可能なサイドネットを採用。
3L、2.5LエンジンはストイキD-4(直噴)。3.5Lともども吸・排気のバルタイを最適に制御するデュアルVVT-i(連続可変バルタイ)を採用。
従来車比で全長×全幅×トレッドを30×15×10mm拡大。躍動感のあるスタイリッシュさに、昔ながらのクラウンユーザーはビックリだろう。
クラウン3.0ロイヤルサルーンG(6AT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 4870×1795×1470mm |
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ホイールベース | 2850mm |
トレッド前後 | 1535mm |
車両重量 | 1630kg |
エンジン | V6 DOHC |
総排気量 | 2994cc |
最高出力 | 256ps/6200rpm |
最大トルク | 32.0kg m/3600rpm |
10・15モード燃費 | 11.8km/L |
サスペンション前/後 | ダブルウイッシュボーン/マルチリンク |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 215/55R17 |
全国メーカー希望小売り価格
トヨタ クラウン | 368万~564万8000円 |
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