新車試乗レポート
更新日:2018.11.25 / 掲載日:2015.01.09
ダイハツ ウェイク 試乗レポート
ダイハツ ウェイク 試乗レポート
試乗
【ニューモデル】
発売/2014年11月10日
ダイハツ工業株式会社 お客様相談室
0800-500-0182
文●森野恭行 写真●編集部
■元気な走りと高い機能性でアクティブレジャーをサポート
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野 恭行
アウトドアレジャーといえば、まず避けては通れないのがロングドライブ。そのため、ウェイクの開発では高速走行の安心感や快適性を重視したという。でも・・・アピール点の高い全高やアイポイントは、日常のシーンで見晴らし抜群の気分のいい運転感覚をもたらす反面、高速走行においては高い重心や大きな前面投影面積(空気抵抗)がネガな要素となる。そこに、開発の壁があった。
結論から先に述べれば、ウェイクの操縦安定性のバランスは想像以上の高さ。とくに感心したのは、「グラッ」とこない初期ロールのしつけと、穏やか&リニアの方向でまとめた安心感のある挙動で、ハイペースの走りにおいても背高な軽に乗っている不安感はない。見た目より低い重心高や、ダンパーのサイズ拡大とウレタンバンプスプリングの絶妙な設定によりしっかり味に仕上げたサス、そして空力の工夫がものを言っている。
15インチ55タイヤを履くGの走りは、軽い突き上げ感やこもり系のロードノイズがときに気になるが、トータルで考えれば静粛性や乗り心地のレベルも高い。つまり、「安心」と「快適」が背高ボディの中にしっかり同居しているわけだ。自動ブレーキを核とする人気の「スマアシ」が標準のG“SA”の車重は1020kgに達するが、ターボパワーがもたらす動力性能も十分に快活なものだ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
抜群の見晴らしと開放感を生むカギは、タントより80mm大きな室内高と、2Lクラスのトール系ミニバンに匹敵する1387mmのアイポイント。インパネデザインは機能優先だ。
ブラック基調でまとめたキャビンは「男の道具箱」がテーマ。左右独立で240mmスライドする後席を後端にセットすれば、大男でも足が伸ばせる空間を生み出せる。天井の高さも印象的だ。
■インテリア/エクステリア写真[2]
GとXには64馬力/9.4kg mの660ターボを搭載。ボディは大柄だが走りは快活な印象。
Gには上下2段で使えるデッキボードを標準化。深いアンダートランクもとても実用的。
ゴツいデザインは狙いで、タフさや塊感を特徴とする。個性をより際立たせる、3タイプのツートーンカラーも見逃せない存在だ。Gは165/55R15タイヤとアルミホイールを標準装備する。
ダイハツ ウェイク 2WD G SA(CVT)
全長×全幅×全高 | 3395×1475×1835mm |
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ホイールベース | 2455mm |
トレッド前/後 | 1305/1295mm |
車両重量 | 1020kg |
エンジン | 直3DOHCターボ |
総排気量 | 658cc |
最高出力 | 64ps/6400rpm |
最大トルク | 9.4kg m/3200rpm |
JC08モード燃費 | 23.8km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ドラム |
タイヤ前/後 | 165/55R15 |
価格
ダイハツ ウェイク | 135万円~187万3800円(全グレード) |
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