新車試乗レポート
更新日:2018.11.25 / 掲載日:2013.04.19
ホンダ N BOX (2012年~) 試乗レポート
ホンダ N BOX (2012年~) 試乗レポート
試乗
【マイナーチェンジ/追加グレード】
発表・発売/2012年12月24日
本田技研工業 0120-112010 (2012年12月)
■燃費性能が向上し装備も充実ターボグレードも追加設定された
発売以来、ライバルたちが恐れるほどの大ヒットで快進撃を続けているN BOX。軽自動車としては価格がやや高めなのにもかかわらず、これだけのヒットとなったのは、たぐいまれなる好パッケージングと、ホンダの軽というブランドバリューにあるのだろう。そのN BOXが、さっそくマイナーチェンジを行った。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 竹岡 圭
今回のマイナーチェンジのポイントは、燃費の向上と装備の充実。まず燃費面では、ライバルたちに負けじとJC08モード24.2km/Lへと数値を向上させた。さらに兄弟車の「N BOXカスタム」に設定していたパワフルなターボモデルをN BOXにも設定することで、より走りのホンダを具現化した内容となっている。
さらに装備面では、最近注目が集まっている安全性を強化している。走行中、急ブレーキと判断した場合にハザードランプが自動で高速点滅し、後続車に注意を促す機能、エマージェンシーストップシグナルの標準装備化を実施。この装備、諸外国のほうが全体的に交通の流れる速度が速めということもあり、欧州車などでは早くから導入されていたが、軽自動車で全グレードいっせい投入というのは初めてのことだ。また、快適装備も追加されている。フルオートエアコンの標準装備グレードを拡大することで「ステップワゴンを超えてしまった」と開発者に言わしめたほどの広い室内が、より過ごしやすいものとなった。
ほかにも、14インチタイヤやドアミラーウインカーの装着グレードの拡大なども盛り込まれているが、メインの走りなどには目立った変更はない。燃費性能がよくなったとは言っても、走らないとか、カッタルさが増したわけではないので、その点はホンダらしい力強い走り味を期待しても裏切られることはない。自分好みで自由に使える大きな箱をいかに楽しむか、ユーザーからの提案も楽しみたい1台だ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
インパネまわりはとくに大きな変更はナシ。左側のAピラーの付け根に設えられている、ピタ駐ミラーも健在だ。
ベンチシートなので左右ウォークスルーも可能。自由に動きまわれると感じられるくらい、自由度が高い室内となっている。
砲丸タイプの3連メーターを採用。いちばん目をやるところと、そんなに見なくてもいいところの差が一目瞭然。
■インテリア/エクステリア写真[2]
14インチを履かせるグレードが拡大された。転がり抵抗重視タイプのタイヤでも、しっかりと燃費を稼いでいる。
トランスミッションはCVTを採用。ターボモデルの拡大で、よりホンダらしい力強い走りを楽しみたいところ。
大きなラゲッジ開口部は地上高480mmと、低く設定されている点もポイント。自転車だって体ごと乗り込んで楽に積める。
N BOX G・ターボパッケージ(CVT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 3395×1475×1780mm |
---|---|
ホイールベース | 2520mm |
トレッド前/後 | 1305/1305mm |
車両重量 | 970kg |
エンジン | 直3DOHCターボ |
総排気量 | 658cc |
最高出力 | 64ps/6000rpm |
最大トルク | 10.6kg m/2600rpm |
JC08モード燃費 | 20.8km/L |
サスペンション前/後 | ストラット/トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ドラム |
タイヤ前後 | 155/65R14 |
全国メーカー希望小売価格
ホンダ N BOX | 126万円~158万円 |
---|