新車試乗レポート
更新日:2018.10.18 / 掲載日:2012.12.14
レクサス LS(2012年~)試乗レポート
レクサス LS(2012年~)試乗レポート
試乗
【マイナーチェンジ】
発表・発売/2012年10月11日
レクサスインフォメーションデスク/
0800-500-5577
■いわく「メジャーチェンジ」を敢行してF SPORTが新設定された
レクサスの旗艦LSは現行型のデビューから6年が経過。だが、スピンドルグリルの次世代レクサスデザイン導入に際してトヨタが選んだのは、フルモデルチェンジではなかった。いわく「メジャーチェンジ」。ボディ剛性を大幅に高める接着やレーザースクリューウェルディングの採用をはじめ、その内容はフルモデルチェンジに匹敵する。ほかにも40km/h以下の衝突回避を実現した緊急自動ブレーキなど、レクサス初を謳う新装備は枚挙に暇がない。そして、走りの最高峰にはついにF SPORTが登場した。
■ドライビング/ユーティリティ
生まれ変わったLSは、前述のボディ剛性向上に加え、エアサスペンションの改良やAVS(減衰力可変サス)の制振制御変更、VGRS(ギヤ比可変ステアリング)のギヤ比クイック化などにより、スタンダードのシャシーでもポテンシャルを格段に高めている。
F SPORTはさらに車高を10mmローダウン、リヤサスメンバーブレースの剛性を高め、トルセンLSDを採用。ガソリン車は吸気音を増幅するサウンドジェネレーターも備える。この4つは前身のバージョンSZにもなかった進化点だ。
実際、460F SPORTに乗ると、スタンダードシャシーが得た懐深いロール剛性や機敏な身のこなしに、腰を沈めたような重心の低さをプラス。サスは初期から引き締められ、4輪の接地性や操舵のリニアリティをさらに高めている。コーナー立ち上がりのトラクションも確かに向上。ダイレクト感を大幅に増したハンドリングや路面の凹凸を適度に伝える乗り味は、ドライバーズサルーンと言うにふさわしい。
ただし、GS350のF SPORTで具現化された新しい領域までは踏み込めていない。後輪操舵まで統合制御するLDH(レクサス・ダイナミック・ハンドリングシステム)の搭載には、やはりフルモデルチェンジが必要なのだ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
インパネも12.3インチの大型モニターを備える水平基調のデザインに一新。コンフォートモードを加えたドライブモードセレクト、GPS機能付きアナログ時計はレクサスの初の採用。
全車シート構造を刷新。F SPORTは骨盤から肩口にかけてホールド性に優れた、専用開発の本革スポーツシート標準装備。
トランクは従来どおり。ガソリン車は9.5インチのゴルフバッグ4つを楽に飲み込む560L。パワートランクリッドも設定。
■インテリア/エクステリア写真[2]
4.6L V8エンジンはオイルパン形状変更による抵抗軽減、排気抵抗低減によりFR車で7ps、AWDで3psアップ。実用燃費も向上している。
10mmダウンの電子制御エアサス、ブレンボ製対向6ポッドキャリパー、切削光輝の鍛造19インチアルミはF SPORT専用。
メッシュのスピンドルグリルやフロントバンパーはF SPORT専用の装備となる。リヤはバンパー下部のメッキバーが識別点だ。
LS460 F SPORT(8AT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 5090×1875×1455mm |
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ホイールベース | 2970mm |
トレッド前/後 | 1610/1615mm |
車両重量 | 1980kg |
エンジン | V8 DOHC |
総排気量 | 4608cc |
最高出力 | 392ps/6400rpm |
最大トルク | 51.0kg m/4100rpm |
JC08モード燃費 | 8.4km/L |
サスペンション前 | マルチリンク |
サスペンション後 | マルチリンク |
ブレーキ前後 | Vディスク |
タイヤ前後 | 245/45R19 |
バリエーション&価格
LS460 | 830万~1080万円 |
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LS460L | 1130万~1310万円 |
LS600h | 1050万~1250万円 |
LS600hL | 1370万~1550万円 |