新車試乗レポート
更新日:2018.11.04 / 掲載日:2009.03.18
トヨタ ヴェルファイア 試乗レポート
トヨタ ヴェルファイア 試乗レポート
試乗
【フルモデルチェンジ】
発表・発売/2008年5月12日
文●横越光廣 写真●犬塚直樹
■さらなる高みへより進化を望むが2.4Lでも必要十分のポテンシャル
■ドライビング/ユーティリティ
アルファードから視線を移すと、また違ったキャラクター性が引き立つのがヴェルファイア。見た目の重厚感は、こちらのほうがある感じがする。そんなイメージを持ちながら、期待しつつドライビングシートへと急いだ。パワーアップした2.4L・直4に、従来の4ATから7速シーケンシャルモード付きCVTの採用と、加速フィールに対しては興味津々。メーカーサイドの話によれば、CVT自体もより高効率にチューンしたというからなおさらだ。
さっそくDレンジのままフル加速。エンジン自体はスムーズに吹き上がるが、完全にスピードとリンクしているとは言えない。CVT特有のパターンが若干ながら感じられるということだ。走行コースがアップダウンが多く、積極的なアクセルワークを要したせいもある。市街地や平坦な郊外路では、至ってスムーズなフィールが味わえることもたしかだ。ちなみに100km/hはDレンジ1800、7速2200、6速2800、5速3400、4速4200、3速5400回転相当。シーケンシャル操作を駆使すれば、とりたててのパンチ力はなくてもスポーティ感は味わえる。
ハンドリングは、背の高いミニバンとしてはまずまずのレベル。ボディが重量級なだけに、元気に走るとタイヤが腰くだけ気味、ブレーキもやや容量不足という印象が残った。基本的に乗り味はタイヤサイズや排気量で大きくは変わらない。
■インテリア/エクステリア写真[1]
低床プラットフォームのおかげで、着座姿勢は自然。「Z」にはレザーステアリングやS-VSCなどが標準。Gエディションはエグゼクティブパワーシートなど、さらに豪華に。
軽量小型の3.5L・V6は、デュアルVVT-iなどにより、高効率化。従来の3Lより60馬力アップ、10・15モードも0.6km/L向上。
力強さと先進性は、マスクに集約されている。とくに2段タイプのディスチャージヘッドランプが個性的。写真の2.4Vは7Jアルミホイールに215/60R17を装着。
■インテリア/エクステリア写真[2]
3.5Z・Gエディションの運転席は8ウェイパワーで微調整が効く。座り心地はよいがサポート性はいまひとつ。
8人乗りのセカンドシートはベンチタイプ。ゆったりスペースをフルに活用すれば、心身ともにくつろげる。
アレンジは多彩だし、それぞれの操作はいたって容易。サードシートを折りたたみ、跳ね上げれば広い荷室が生まれる。
ヴェルファイア2.4Z・8人乗り(CVT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 4865×1840×1900mm |
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ホイールベース | 2950mm |
トレッド前/後 | 1555/1560mm |
車両重量 | 1880kg |
エンジン | 直4 DOHC |
総排気量 | 2362cc |
最高出力 | 170ps/6000pm |
最大トルク | 22.8kg m/4000rpm |
10・15モード燃費 | 11.6km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 235/50R18 |
全国メーカー希望小売価格
トヨタ ヴェルファイア | 300万~450万円 |
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