新車試乗レポート
更新日:2018.10.21 / 掲載日:2013.11.22
トヨタ クラウンマジェスタ (2013年~) 試乗レポート
トヨタ クラウンマジェスタ(2013年~) 試乗レポート
試乗
【マイナーチェンジ】
発表・発売/2013年9月9日
トヨタ/0800-700-7700 (2013年9月)
■王冠のエンブレムが象徴するトップ・オブ・クラウンの貫禄
トヨタブランドの最高峰、マジェスタはこれで6代目だ。フロントグリルには1999年の3代目以来となる王冠エンブレムが復活。曖昧になった商品性を見直し、トップ・オブ・クラウンという立ち位置を明確にした。ハイブリッド専用車になったのもトピックで、3.5LのTHSII(トヨタハイブリッドシステムII)を搭載する。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 戸田治宏
パワートレーンのシステム最高出力は343ps。アスリート/ロイヤルの2.5L THSII(220馬力)とは速さ・余裕とも別格で、V8ならではのエンジンフィールを除けば先代4.6Lにもヒケをとらない。ハイブリッド化やノイズ対策の強化によって、静粛性も歴代最高だ。
アスリート/ロイヤルからのホイールベース延長分は、先代と同じ75mm。スポット溶接の打点増しなどによってボディの剛性感はもちろん向上し、旋回やレーンチェンジでねじれやリヤまわりの重さは感じさせない。
シャシーにはVGRS(ギヤ比可変ステアリング)を全車標準化。一方、足まわりは伝統のエアサスペンションが廃止され、アスリート同様AVS(減衰力可変サス)となっている。VGRSは可変と気づかないほど自然な操舵感で、操縦安定性と取りまわし性を最適制御。AVSは軽快なフットワークと、ロイヤルにいっそうの重厚感と懐の深さを加えた乗り心地を堪能させる。
ただ、快適性のレベルが極めて高いこともあり、首都高では路面によってバネ下の振動がわずかだが気になることも。マジェスタのスペシャル感を象徴するエアサス独特の乗り心地が味わえなくなったのは、やはり残念だ。
よくも悪くもクラウンらしさを取り戻した新型マジェスタ。発売1カ月の受注台数は、目標の500台に対して約2800台と絶好調だ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
インパネの基本デザインはクラウンシリーズ共通。木目調パネルはケヤキの流麗な年輪と玉杢の風合いを再現した。
シート形状もロイヤルなどと共通で、シートヒーターは標準。Fパッケージは本革、シートベンチレーションを備える。
ホイールベースは先代と同じ。アスリート/ロイヤルからの延長分はすべて後席にあてられ、空間がさらに拡大した。
■インテリア/エクステリア写真[2]
3.5Lハイブリッドシステムの動力性能はGS450hと同等。燃費は同じで、先代の8.9km/Lから倍以上に向上。
外観デザインは基本的にロイヤルがベース。威厳に満ちたタテバーのグリル、サイドロッカーのクローム加飾が識別点。
標準タイヤは225/50R17サイズ。オプションの18インチには、ロードノイズ低減に寄与する特殊吸音スポンジを採用。
マジェスタ Fバージョン(CVT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 4970×1800×1460mm |
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ホイールベース | 2925mm |
トレッド前後 | 1545mm |
車両重量 | 1830kg |
エンジン | V6DOHC+モーター |
総排気量 | 3456cc |
エンジン最高出力 | 292ps/6000rpm |
エンジン最大トルク | 36.1kg m/4500rpm |
モーター最高出力 | 200ps |
モーター最大トルク | 28.0kg m |
JC08モード燃費 | 18.2km/L |
サスペンション前 | ダブルウィッシュボーン |
サスペンション後 | マルチリンク |
ブレーキ前後 | Vディスク |
タイヤ前後 | 225/50R17 |
バリエーション&価格
マジェスタ | 610.0万円 |
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マジェスタ Fバージョン | 670.0万円 |