新車試乗レポート
更新日:2014.11.28 / 掲載日:2014.11.28
ルノー ルーテシア GT 試乗レポート
ルノー ルーテシア GT 試乗レポート
試乗
【追加モデル】
発表/2014年7月10日
ルノーコール
0120-676-365
文●森野恭行 写真●編集部
■日常の快適さもスポーティさも両方ほしいという欲ばり派に
新開発の1.2L直噴ターボユニットと6速エフィシェントデュアルクラッチを搭載することで、動的パフォーマンスを大幅に高めた新型ルーテシア。その仲間に加わったGTは、非凡な走りの才能を遺憾なく発揮させることができる待望のスポーティグレードだ。サスチューンを手がけたのは、輝かしい実績を持つルノー・スポールといえば、ルノーの本気度が伝わるはずだ。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野恭行
高速走行における「ビシッ」とした安定感も光っているが、さらにルーテシアGTが活き活きとするのは、ワインディングをハイペースで駆け抜けるシーン。「スパッ」とインに切れ込む回頭のよさと、ねらったラインを正確にトレースする高度なハンドリングに、思わず惚れ惚れとしてしまう。ファンなフットワークの秘密は、ばね定数を40%、減衰力を30%強化したフロントサスにある。
しかも、ハードめのサスセッティングにもかかわらず、ゴツゴツ感やつっぱり感は気にならない。凹凸をきちんと吸収し、うねりをきれいにいなす足のストローク感は、「ルノー・スポール・マジック」とでも呼びたくなる出来のよさだ。
で、もうひとつの魅力的な仕掛けは、エンジンレスポンスを高め、変速のキレを鋭く変えるR.S.ドライブのスポーツスイッチ。気分が乗ったときには、このスイッチをON。デュアルエキゾーストが奏でる排気音もスポーティなもので、ワクワクするドライビングの世界へと誘ってくれる。というわけで、「フツーのルーテシアじゃ刺激が足りないけど、200馬力の1.6L直噴ターボを積むルーテシアR.S.は性能も、価格も行き過ぎ」と悩んでいたひとには、GTは最適なチョイスとなる。街乗りの扱いやすさや快適性も、満足のいく出来だ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
個性的デザインと高い質感がマッチング。パドルシフトやアルミペダル、R.S.ドライブスイッチを標準装備するGTのコクピットは、スポーティムードで統一されている。
ハードコーナリングでもしっかり体を支えるスポーツシートを採用。後席は、頭上高には十分な余裕があるが、足元空間は広いとは言えず、欧州Bセグの水準レベルにとどまる。
■インテリア/エクステリア写真[2]
スムーズかつ軽やかな回転フィールと、ゆとりあるトルクが光る4気筒1.2Lの直噴ターボユニット。ミッションは6速EDCだ。
荷室容量は300~1145Lと、Bセグメントハッチバックとしては大きめ。後席は6対4分割可倒式。
専用のフロントグリルやバンパー、17インチホイールに加えて、デュアルエキゾーストやR.S.リヤスポイラーも採用するルックスは、ビシッとスポーティなイメージで決まっている。
ルノー ルーテシア GT(6速AT・EDC)
全長×全幅×全高 | 4095×1750×1445mm |
---|---|
ホイールベース | 2600mm |
トレッド前/後 | 1505/1505mm |
車両重量 | 1210kg |
エンジン | 直4DOHCターボ |
総排気量 | 1197cc |
最高出力 | 120ps/4900rpm |
最大トルク | 19.4kg m/2000rpm |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トレーリングアーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ドラム |
タイヤ前後 | 205/45R17 |
価格
ルノー ルーテシア GT | 259万円 |
---|