新車試乗レポート
更新日:2018.10.24 / 掲載日:2014.10.17
スバル WRX S4/STI 試乗レポート
スバル WRX S4/STI 試乗レポート
試乗
フルモデルチェンジ
発売/2014年8月25日
SUBARUお客様センター
0120-052215
文●森野恭行 写真●内藤敬仁 (2014年8月)
■研ぎ澄まされたメカが冴えた走りを見せつける
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野恭行
まずはマニア待望の新型STIから。心臓や駆動メカに大きな変更はないが、ボディ剛性を大幅に高め、サスを強化したことで、トータルの速さや操る喜びをより高いステージへと引き上げた。とくに印象的なのはリヤの接地性で、どんな場面でも攻めの走りを楽しめる抜群の信頼度を実現している。ビルシュタインサスとBBS鍛造ホイールを標準装備するタイプSは一段とハンドリングの正確性が高く、マニアも納得の仕上がりだ。
だが、従来どおりにSTIは硬派なモデル。MTしか選択できないのに加えて、操舵力は重く、乗り心地もハードな味つけだから、「トゥーマッチ」というケースも少なくはないだろう。そこで用意されるのが、旧Aラインに代わるS4だ。
日常のシーンで、肩肘貼らずにスポーツセダンを楽しむには、新世代2LターボとCVTのコンビはまさにピッタリ。実用域のトルクはEJ20ターボと比べてグッと太く、応答性にもクセがないから、いつでも気持ちのいい加速をもたらしてくれるのだ。ビルシュタインサスが標準のGT-Sでも足はころあいの締め方で、タイヤも細めのため絶対的スピードではSTIに劣るが、快適性とのバランス点はグッと高い。さらに、アイサイトが標準というのも、S4の見逃せない魅力だ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
赤のアクセントカラーを要所にちりばめるコクピットは、いかにもスポーツモデルらしい仕上がり。EJ20ターボを積むSTIのレブカウンターは8000回転からのレッド表示。
STIは6速のMTの設定。その手前にはSIドライブとDCCDの操作系を配置する。スポーツシートを標準装備し、本革張りのパワーシートもオプションで設定する。
■インテリア/エクステリア写真[2]
海外仕様のSTIの心臓はEJ25ターボだが、国内仕様はより高回転型のEJ20ターボを積む。レースでの実績が速さの証明だ。
STIより幅広いユーザーをねらうS4はスポーツリニアトロニックと呼ぶ独自のCVTを搭載する。
軽快感あるフットワークと、日常の場面でも「十分快適」と感じる乗り心地がS4の持ち味。それでいて、SおよびS#モードでは刺激的な走りも楽しませてくれるのだから、懐が深い。
■スバル WRX STI タイプS(6速MT)
全長×全幅×全高 | 4595×1795×1475mm |
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ホイールベース | 2650mm |
トレッド前/後 | 1530/1540mm |
車両重量 | 1490kg |
エンジン | 水平対向4気筒DOHCターボ |
総排気量 | 1994cc |
最高出力 | 308ps/6400rpm |
最大トルク | 43.0kg m/4400rpm |
JC08モード燃費 | 9.4km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | ダブルウィッシュボーン |
ブレーキ前後 | Vディスク |
タイヤ前後 | 245/40R18 |
価格
スバル WRX | 334万8000円~411万4800円(全グレード) |
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