新車試乗レポート
更新日:2020.01.07 / 掲載日:2013.09.09
トヨタ・プリウス Sツーリングセレクション Gs(2011年~)試乗レポート
トヨタ・プリウス S”ツーリングセレクション G’s”(2011年~)試乗レポート

試乗
グレード追加/2011年11月19日・12月26日
トヨタ TEL:0800-700-7700 (2011年12月)
■抜群の高速安定性能とシャープなハンドリングを獲得
■ドライビング / ユーティリティ
足まわりは15mmローダウンの専用サスペンションと、18インチの40タイヤで武装。それを支えるボディもブレーキやリーンフォース、スポット溶接打点の追加でアンダーフロア全体を強化。G’sの文法にのっとったチューニングが運動性能を飛躍的に高めている。もっとも印象的なのは、抜群の高速安定性。シャシーの余計な動きを抑え込み、車速の上昇とともにボディが路面に張りつくような走りっぷりは、“プリウスGT”とでも呼びたくなるほどだ。あまりの安定性に、むしろノーマルのパワートレインがもの足りなく感じる一面も。
ハンドリングの仕上がりにも十分な感触が得られた。手応えのあるステアリングを切ると、中立の微小舵角からノーマルとは比較にならない精度の高さでフロントが反応。ローダウンサスによる低重心と優れたリヤの追従性が、リヤにハイブリッド用バッテリーを積むハンデを感じさせないシャープな回頭性を生み出す。
残念なのは、突き上げが大きくフラット感に欠ける乗り心地。これはベース車のSツーリングセレクションにも言えることで、G’sにはハンドリング性能との高度な両立を期待していたが……。ヴィッツRS“G’s”同様、わかりやすいスポーツ性を全面に押し出したチューニングと言っていいだろう。
価格はベース車の32万円高。テイストが好みなら、とても内容の濃い1台だ。
■インテリア / エクステリア写真[1]
レッドステッチの本革巻きステアリング、カーボン調塗装のセンタークラスターなどがG’sの専用装備。メーターはノーマルのままだが、タコメーターがほしくなる。
パワートレインは、まったくのノーマル。マフラーのバッフル部変更で、排気音はいくぶんスポーティになっている。
リヤバンパーはディフューザー形状で、コンビランプにはブラック加飾を装備。ボディストライプはディーラーオプションとなる。
■インテリア / エクステリア写真[2]
肩まわりまでサポート性を高めたG’s専用シートが標準。シート地も専用のスエード調で、レッドステッチがアクセント。
フロントマスクはスポーティかつ重厚。ヘッドライトはベース車のLEDから、エクステンション付きディスチャージに変更。
タイヤはベース車の215/45R17から18インチにサイズアップ。銘柄もより走りに振ったものが装着される。
プリウス S ツーリングセレクション G’s(CVT) 主要諸元
全長×全幅×全高 | 4515×1745×1475mm |
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ホイールベース | 2700mm |
トレッド前/後 | 1515/1510mm |
車両重量 | 1390kg |
エンジン | 直4DOHC+モーター |
総排気量 | 1797cc |
最高出力 | 99ps/5200rpm |
最大トルク | 14.5kg m/4000rpm |
モーター最高出力 | 82ps |
モーター最大トルク | 21.1kg m |
サスペンション前 | マクファーソンストラット |
サスペンション後 | トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 215/40R18 |
全国メーカー希望小売り価格
S ツーリングセレクションG’s | 284万円 |
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