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新車試乗レポート
掲載日:2023.01.23 / 更新日:2023.01.24

【VW ゴルフ ヴァリアント】コスパで考えるとワゴンのTDIが光って見える

文●大音安弘 写真●ユニット・コンパス

 フォルクスワーゲンの主力モデルであるゴルフのステーションワゴン「ヴァリアント」に、クリーンディーゼルエンジン「TDI」搭載車が追加された。

ゴルフ ヴァリアントの特徴

ゴルフ ヴァリアント TDI Rライン

 まずは「ヴァリアント」について簡単に振り返ろう。2021年7月より導入が開始された新型ゴルフヴァリアントの最大の特徴は、従来型までハッチバックモデルと共通となっていたホイールベースを拡大し、ロングホイールベース仕様となったことだ。これによりワゴンの持ち味であるラゲッジスペースに加え、後席の足元スペースも拡大。走りも含め、ハッチバックと明確な差別化が図られている。

 TDIエンジンは、2.0L直列4気筒DOHCターボで、最高出力150ps、最大トルク360Nmであることや、トランスミッションにDCTとなる7速DSGが組み合わされる点は、ハッチバックと同様。駆動方式がFFのみとなるのも同じだ。車両重量は、ハッチバック比で+40㎏の1,500㎏と大きくは変わらないが、大型の電動サンルーフ装着車は、+30kgなので、重量税が加算される。維持費を抑えたい人は注意が必要だ。

 グレード構成は、エントリーの「TDIアクティブベーシック」、先進安全運転支援機能を強化したTDI専用グレード「TDIアクティブアドバンス」、上級仕様の「TDIスタイル」、そして、スポーティな「TDI Rデザイン」の4タイプを用意。価格は、ハッチバックのTDIの15万円~17万円高となっている。装備内容はハッチバックと共通だが、オートマチックテールゲートが用意されているのは、ワゴンの特徴のひとつとなる。

TDIの快適で力強い走りに好感触

ゴルフ ヴァリアント TDI Rライン

 試乗したのは、スポーティな内外装を持つ「Rライン」だ。エアロ仕様となるエクステリアに加え、Rライン仕様のバケットタイプのフロントシートなどが備わる。ただコスメティックスチューンでは終わらず、専用スポーツサスペンションが装備されるなど、真面目にスポーティグレードに仕上げられている。

 まず驚かされるのが、TDIエンジンによる力強い走りだ。さらに車内に伝わるディーゼルエンジンらしいサウンドが抑えられているので、発進時の力強さや低速からの加速の良さなどは、高性能なガソリンターボ車に迫るものがある。さらにロングホイールベース化で、車体の動きにも落ち着きがあり、スポーツサスペンションも硬すぎないため、想像よりもずっと快適かつスポーティな走りが楽しめる仕様なのだ。TDI Rラインは、プチGTIの称号を与えても良いかもしれない。

 かつてゴルフには、GTDというディーゼルのスポーツモデルも用意されていたが、その方向性を意識したのかもしれないと想像すると、ちょっと楽しくなる。ゴルフヴァリアントにも、高性能モデル「R」が用意されるが、さらに200万円もの資金が求められるので、日常からロングドライブが楽しめるスポーティな走りのワゴンが欲しいという人には、「TDI Rライン」は悪くない選択だろう。同じ仕様のガソリンマイルドハイブリッドとなる1.5L eTSIも選べるが、15万円差ならば、TDIの方が満足度は高いはずだ。ディーゼルの走行音が気になる人は、ぜひ乗り比べて見て欲しい。TDIにネガティブなイメージは持たないはずだ。

ゴルフ ヴァリアントのベストバイは?

ゴルフ ヴァリアント TDI Rライン

 さて混迷の時代の今、重視されるのは、やはりコスパだ。

 その点を踏まえたベストバイを検討してみると、TDI専用グレード「アクティブ アドバンス」が急上昇する。エントリーグレードの一つ上とは言え、TDIだとアルミホイールも17インチ仕様となり、見栄えもする。装備もガソリン車の「eTSI アクティブ」と比較して、駐車支援システム「パークアシスト」、流れるウィンカー付きのLEDマトリックスヘッドライト「IQライト」とLEDテールランプ、ヘッドアップディスプレイ、オートマチックテールゲートが標準化。なんとSSDナビ付のインフォメーションシステム「Discover Pro」まで付いている。機能の充実度でいえば、上級モデルさえ凌ぐ内容なのだ。しかもTDIエンジンの性能は、Rラインなど他のモデルとは全く一緒。そのため、本体価格は、上位のTDIスタイルに迫るが、装備を同等にすれば、40万円越えの価格差が生じるため、お得といえる。まさにVWの魅力を凝縮したモデルとしてオススメできる。

 ハッチバックとワゴンにも15万円ほどの価格差があるが、上記で示したように、ボディの違いを明確化したことで、ファミリーカーや趣味の相棒としての機能性が高まった。だから、コスト負担分は十分にペイできる。近年の新車価格の高騰を受け、ゴルフも手が出しにくい印象を受けるが、そのラインアップの中で、TDIにお得な仕様を用意したのは、VWの良心として捉えたい。

 公式のアナウンスはないが、TDIの熟成は間違いなく進んでいる。燃料高の今、ハイオクが基本となる輸入車でロングドライブを楽しむ人には、クリーンディーゼルのメリットは小さくない。輸入車全体としては縮小傾向のクリーンディーゼルだが、ゴルフでは、今こそ注目すべきタイミングだと思う。

大音安弘(おおと やすひろ)

ライタープロフィール

大音安弘(おおと やすひろ)

1980年生まれ。埼玉県出身。クルマ好きが高じて、エンジニアから自動車雑誌編集者に転身。現在はフリーランスの自動車ライターとして、自動車雑誌やWEBを中心に執筆を行う。歴代の愛車は全てMT車という大のMT好き。

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1980年生まれ。埼玉県出身。クルマ好きが高じて、エンジニアから自動車雑誌編集者に転身。現在はフリーランスの自動車ライターとして、自動車雑誌やWEBを中心に執筆を行う。歴代の愛車は全てMT車という大のMT好き。

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