新車試乗レポート
更新日:2022.07.13 / 掲載日:2022.07.13

新型ポロ、公道試乗

フォルクスワーゲンのエントリーモデルがマイナーチェンジを実施した。カテゴリーの基準車とも言える実用コンパクトハッチがいかなる進化を果たしたのか、早速チェックした。

●文:川島茂夫 ●写真:澤田和久

VOLKSWAGEN Polo[マイナーチェンジ]

フォルクスワーゲン・ポロ

●発売日:’22年6月23日
●価格:257万2000円~329万9000円
●輸入元:フォルクスワーゲン グループジャパン(株)
●問い合わせ先:0120-993-199(フォルクスワーゲン カスタマーセンター)

主要諸元(ポロ TSI スタイル)
●全長×全幅×全高(㎜):4085×1750×1450●ホイールベース(㎜):2550●車両重量(㎏):1170●パワートレーン:999㏄直列3気筒DOHCターボ(95PS/17.9㎏・m)●トランスミッション:7速DCT●WLTCモード燃費(㎞/ℓ):17.1●燃料タンク(ℓ):40(プレミアム)●サスペンション前/後:マクファーソンストラット(スタビライザー付)/トレーリングアーム●タイヤサイズ:195/55R16●車両本体価格:324万5000円

変更の記載はないが
足回りの改善を体感
 乗る度に立派になって、というのも妙だが、実用合理主義の経済車というイメージは弱まるばかり。だからといってギラギラとプレミアムを求めているわけでもない。後席乗員にも気を配り、実用的な荷室容量も確保したキャビンは同クラスでも実用志向。実用的経済車のスタンスは変わっていないのだが、性能の余裕や走りの質感、ナビや安全&運転支援システムの拡充などもあって、これといった不足を感じさせない。ある意味時代を実感するモデルでもある。
そういった部分はMC前から変わっていない。スペックやハードウエア面でも大きな変化はなく、搭載する3気筒1ℓターボにミラーサイクル制御やターボの可変ジオメトリー化が加わったくらい。MCで着実な改良を加えているのもポロらしい部分だ。
 走りの印象も同様だ。浅い踏み込み量からの自然なトルクの立ち上げとターボらしい伸びやかさ。山岳路も高速も力強く歯切れのいいドライバビリティ。高速側でメリットを感じやすい特性だが、市街地や込み入った状況でのコントロール性もいい。発表資料にサス回りの変更記載はないが、以前に比べるとしなやかさと収束性が向上した印象を受けた。試乗モデルはスタイルだったが、ハイアベレージの山岳路走行や高速ツーリングの安心感と扱いやすさが魅力だ。
輸入車ゆえの価格はあるにしても、パーソナルユースを基本に気軽に使えるタウンカーと距離を気にせずに遠出に使える良質なツーリングカーを1台でこなすなら、やはりポロは筆頭候補車なのだ。

全幅、全高、ホイールベースはそのままに、全長は10〜25㎜長くなった。パワートレーンは1.0ℓTSIのみで、装備の異なる4グレードを設定。新色のヴァイブラントヴァイオレットメタリック(写真)も登場した。
後席は6:4分割可倒式。容量は車体サイズなりだが、積載空間がスクエアで使いやすい。
新採用のLEDマトリックスヘッドライト“IQ.LIGHT”。カメラで車両を検知して配光する。
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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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