スクープ
更新日:2019.08.30 / 掲載日:2019.08.30
スクープ! 東モ2019デビューのホンダ新型フィット。本命は遅れてデビューするSUV仕様?

WR-V

現行型フィット用純正アクセサリー・クロススタイルパッケージ

現行型フィット用純正アクセサリー・クロススタイルパッケージ
2001年の初代誕生以来、2007年、2013年と、きっちり6年おきのモデルチェンジを繰り返してきたホンダフィット。現行モデルは今年で登場から丸6年。スケジュール通り、2019年の9月には新型がお披露目され、先行予約も開始される見通しだ。正式発表は10月の東京モーターショーの前後。最初に走行用と発電用、二つのモーターを備えたi-MMDを搭載したハイブリッド車が発売され、ガソリン車は一足遅れて投入されるという。
フィットは初代から2代目がキープコンセプトで進化した後、現行の3代目は比較的大きな飛び幅を見せた。その流れで行くと、新型はふたたびキープコンセプトで、現行モデルのイメージを引き継ぐのではないかと予想されるが、その中でも注目株になりそうなのが、SUVテイストの仕様だ。
じつは現行フィットにも、アクセサリーとしてホンダアクセスが開発したクロススタイルpackageというオプションがあり、樹脂製フェンダーガードやサイドプロテクションなどで、フィットをSUV風にドレスアップすることができた。さらに2016年には、ホンダの子会社でブラジルの生産販売会社がフィットをベースに独自開発したコンパクトSUVを現地のモーターショーに出展、WR-Vの名で市販にこぎつけている。その商品企画を新型フィット開発段階から取り入れたのがSUV仕様だ。
SUVテイストのコンパクトカーという商品企画は、VWのクロスポロなどの前例がある。日本では、インプレッサをベースとしたスバルXVが類似した企画だ。クロスポロは車高も低いままでSUVテイストを付加した2WD車、逆にスバルXVは車高も4WD性能も本格的なSUVだが、フィットはその中間ぐらいを狙う線か。市場への投入時期は不明だが、ノーマル車と同時か、遅くとも2020年の年明けには出てくるだろう。
この秋のコンパクトSUV市場には、ダイハツビーゴ/トヨタラッシュの後継となる、1Lターボを積むモデルの登場が見込まれている。迎え撃つ同クラスのスズキクロスビーとともに、フィットクロスオーバー(?)は、三つ巴の激戦を繰り広げることになりそうだ。