新型ポルシェ718ケイマンGT4 RS　予約受注を開始

　ポルシェジャパン株式会社は、718モデルレンジのトップモデル、「718ケイマンGT4 RS」の予約受注を11月17日(水)より日本全国のポルシェ正規販売店にて開始する。希望小売価格は18,430,000円（消費税込み）。

＞ポルシェの新車見積もりはこちら
＞ポルシェの中古車一覧はこちら

718ケイマンGT4の兄貴分「718ケイマンGT4 RS」

　718ケイマンGT4 RSは、この日ポルシェがロサンゼルスオートショーのために発表した5台のうちの一つで、718ケイマンGT4RSクラブスポーツとともに公開された。

【関連記事】718ケイマン＆タイカン＆パナメーラ　新型5モデル公開　ポルシェ

　718ケイマンGT4 RSの車両重量は、軽量設計により1,415kgで、車体中央に配置される高回転型エンジンが発生する500PS（368kW）の出力を発揮する。俊敏なシャシーのセットアップとダイナミクスをもつドライバーズカーだ。

　レーシングカーの911 GT3カップや、市販車の911 GT3にみられる水平対向6気筒自然吸気エンジンは、ポルシェスポーツカーの中心的存在で、最高回転数は9,000rpmに達する。718ケイマンGT4の出力を80PS（59kW）上回るこの車のパワーウエイトレシオは2.83kg/PSで、最大トルクは430 N・mから450N・mに増加している。

• 

• 

　このモデルで注目すべき装備には、運転席側と助手席側ウインドウの後方にあるプロセスエアインテークがある。通常の718ケイマンでは、ここに小さなサイドウインドウを備えるが、この新しいエアインテークは、吸気の流れを改善しつつインテークサウンドを生み出す。リアホイール前部の特徴的なエアインテークも維持されており、エンジンの冷却に使用される。

　718 GT4 RSのトランスミッションは、最新のRSモデルと同じくポルシェデュアルクラッチトランスミッション（PDK）のみを装備し、7速のギアを超高速でシフトする。手動でギアを変更する場合も、パドルシフトによってステアリングホイールに手を置いたまま操作することができるほか、センターコンソールのセレクターレバーを使用することも可能。

　スポーティーなローレシオPDKがこの加速を支えており、718ケイマンGT4 RSは、わずか3.4秒で静止状態から100km/hまで加速し（GT4のPDK仕様車：3.9秒）、7速で315km/hの最高速度に達する（GT4のPDK仕様車：302km/h）。

軽量設計が特徴づける内外装のデザイン

• 

• 

• 

• 

　RSらしい軽量設計がこの車のデザインの特徴にもなっており、車両重量（DIN規格に準拠、乗員なし、燃料満タン）は、718ケイマンGT4のPDK仕様車に比べ35kg軽量の1,415kg。ボンネットやフロントフェンダーなどの部品に炭素繊維強化プラスチック（CFRP）を使用し、この軽量化を実現している。断熱材の量の削減と、軽量カーペットも軽量化に寄与し、リアウインドウは軽量ガラス製。ナイロン製のドアオープナーとネットを用いた収納を備える軽量ドアパネルなど、あらゆる余分な重量を減らすための手段が取られていることがわかる。

　新しい固定式リアウイングのスワンネック式アタッチメント、およびアルミニウム製ウイングサポートが、エクステリアデザインの特徴。718ケイマンに比べて30mm低い車高やフロントホイールアーチの目立つベント、リアディフューザーを接続して空力的に最適化されたアンダーボディパネル、マルチ調節式フロントディフューザー、および新しいフローアラウンドサイドブレード付フロントスポイラーリップを組み合わせたGT4 RSは、サーキット専用のパフォーマンスモードを使用すると、GT4よりも約25%大きなダウンフォースを発生することができる。

　シャシーの最適化も性能の向上に貢献している。ボールジョイントがシャシーをボディにしっかりと固定し、より精確でダイレクトなハンドリングを実現。サーキット対応の調整可能なシャシーはRS専用のショックアブソーバーのセットアップを備え、スプリングとスタビライザーのレートが変更されている。

• 

• 

オプション装備「ヴァイザッハパッケージ」

　オプションのヴァイザッハパッケージは、デザインをさらに引き立てる。フロントラゲッジコンパートメントリッド、プロセスエアインテーク、クーリングエアインテーク、エアボックスカバー、エクステリアミラーアッパートリム、およびリアウイングがカーボン織目模様仕上げとなる。ポルシェ935のエグゾーストシステムに似たチタン製のテールパイプを採用し、リアに取り付けられたロールケージもチタン製。ダッシュボード上部はRace-Tex素材で装飾されており、大きな“Porsche”ロゴがリアウインドウに組み込まれる。ヴァイザッハパッケージを使用すると、20インチ鍛造アルミニウムホイールの代わりに20インチ鍛造マグネシウムホイールを追加料金で注文することも可能。

　これらの強化により、718ケイマンGT4 RSは718ファミリーの中でもっとも先鋭的なモデルとポルシェは位置付ける。ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェにおいてそれが発揮され、最終段階のセットアップ調整では20.832kmのコースを7分9秒300で周回。以前にベンチマークとして使用されていた20.6kmのショートバージョンのコースでは、718ケイマンGT4を23.6秒上回る7分4秒511で1周するという記録を残した。

【関連記事】新型「ポルシェ718ケイマンGT4 RS」ノルドシュライフェで走行テスト

718ケイマンGT4 RS価格

車種	トランスミッション	ハンドル	希望小売価格（消費税込）
718ケイマンGT4 RS	7速PDK	右/左	18,430,000円

＞ポルシェの新車見積もりはこちら
＞ポルシェの中古車一覧はこちら