新型「ポルシェ718ケイマンGT4 RS」ノルドシュライフェで走行テスト

　ポルシェは現地時間の10月20日、718ケイマンGT4の“兄貴分”にあたる、新型「718ケイマンGT4 RS」が11月のワールドプレミアに向け、最終テストを行っている様子を公開した。

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718ケイマンGT4に兄貴分「718ケイマンGT4 RS」が誕生

　718ファミリーの新しいトップモデルとなる「718ケイマンGT4 RS」は、11月のワールドプレミアに向けて準備が進められている。RSのバッジを付けた最初の718となる同モデルは、最終テストと評価走行において、曲がりくねった山道でもレーストラックでも、そのポテンシャルを示した。

　ブランドアンバサダー兼、開発ドライバーでもあるヨルグ・ベルクマイスター氏は、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェサーキット（全長20.832km）を、カモフラージュした車両で7分09秒300のタイムで周回。718ケイマンGT4 RSは、これまで基準とされていた20.6kmの短いラップを、弟分の718ケイマンGT4よりも23.6秒速い7分04秒511で終えた。ドライバーを保護するために、ミッドシップスポーツカーにはレーシングシートを装着。タイヤは、オプションで用意されるミシュラン・パイロットスポーツカップ2 Rを装着。公証人により、車両の標準状態と重量が確認された。

「718 ケイマン GT4 RSの開発にあたっては、軽量化、ダウンフォースの強化、パワーの向上、そしてもちろんドライバーの操作に対するレスポンスとフィードバックの向上など、本物のRSを特徴づけるすべての要素を投入しました。ノルドシュライフェでの素晴らしいラップタイムは、これらのドライビングダイナミクスの向上がいかに明白であるかを印象的に証明しています」とGTモデルライン担当ディレクターのアンドレアス・プルーニンガー氏は語った。「お客様には、スリリングなドライビング体験を最優先にした、ピュア・ドライバーズ・カーを楽しみにしていただけます」

　また、世界的なドライバーであり718ケイマンGT4 RSの開発のため、テスト走行やチューニングに500時間以上を費やしてきたベルクマイスター氏は次のように語った。「718ケイマンGT4 RSは、妥協を許さないドライビングマシンです。山岳路ではゴーカートのような軽快さがあり、レース場では驚くほどの安定性とバランスの良さがあります。そうでなければ、このようなラップタイムを出すことはできません」「GT4 RSは、ポルシェがこれまで開発してきたクルマの中で最もシャープなクルマのひとつです。その息を呑むようなサウンドは、実際に体験してみなければわかりません」

ポルシェ ７１８ケイマン (982C)　2021年4月 発売モデル

　ミッドエンジンスポーツクーペ「718ケイマン」。ラインアップは、2L 水平対向4気筒ターボエンジン搭載の「718ケイマン」、「718ケイマンT」、2.5L 水平対向4気筒ターボエンジン搭載の「718ケイマンS」、4L 水平対向6気筒エンジン搭載の「718ケイマンGT4」、「718ケイマンGTS 4.0」を設定。「718ケイマン」、「718ケイマンT」の最高出力は220kW（300馬力）、「718ケイマンS」の最高出力は257kW（350馬力）、「718ケイマンGT4」の最高出力は309kW（420馬力）、「718ケイマンGTS 4.0」の最高出力は294kW（400馬力）を発揮。
　トランスミッションは、「718ケイマン」、「718ケイマンT」は燃料を節約するバーチャルギアを備えたポルシェ・ドッペルクップルング（PDK）のみ、その他には6速マニュアルと燃料を節約するバーチャルギアを備えたポルシェ・ドッペルクップルング（PDK）を用意。
　エクステリアは、緊張感のあるプロポーション、フロントとサイドの目立つエアインテーク、そして低いサイドプロフィールがダイナミックな雰囲気を強調。大型のクーリングエアインテークとバイキセノンヘッドライトが、「718ケイマン」のフロントエンドを作り上げている。インテリアには、エアベントを含むダッシュパネル上部が新しくなり、標準装備されるポルシェ・コミュニケーションマネージメントシステム（PCM）とともに、新しいスポーツステアリングホイールと広範な接続オプションが718のコックピットに追加されている。今回、価格改定を行うと共に、「718ケイマン」、「718ケイマンT」に6速マニュアル車を設定した。「718ケイマンT」は左右ハンドル、その他は右ハンドルのみの設定。

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