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更新日:2021.10.15 / 掲載日:2021.10.15
BMW、コールドプレイのツアー電源に自動車用バッテリー提供
BMWは現地時間の10月14日、ロックバンド「コールドプレイ」が2022年に行う『MUSICOF THE SPHERES WORLD TOUR』に、世界初のモバイル充電式ショー・バッテリーを提供すると発表した。
自動車用バッテリーでライブにおける二酸化炭素排出量を削減
ショー・バッテリーは、40個以上のリサイクル可能な自動車用バッテリーによって提供される。ライブ中の電力供給のための蓄電技術は、一部リサイクルされたBMW i3のバッテリーによって提供され、通常の発電機(ディーゼルやガソリン)に代わって、ライブ活動における二酸化炭素排出量を大幅に削減するという。充電には、太陽光発電設備、キネティック・スタジアム・フロアやパワーバイク、水素化植物油を使用した発電機など、さまざまな再生可能資源を使用する。キネティック・スタジアム・フロアとパワー・バイクは、会場のファン自身の力を利用したものになるようだ。
コールドプレイのクリス・マーティン氏は、「BMWと提携して、世界初のツアー可能な充電式ショー・バッテリーを開発できたことを誇りに思います。これにより、私たちのコンサートの電力のほとんどをクリーンで再生可能なエネルギーで賄うことができます」と語った。
BMWのカスタマー&ブランド担当上級副社長であるイェンス・ティーマー氏は、次のように述べた。「BMWとコールドプレイは、サステイナビリティに対する共通の認識のもと、近年、集中的かつ創造的な共同制作を行ってきました。BMW iXとBMW i4の発売を記念したキャンペーン・ソング “Higher Power “や、IAAモビリティ期間中にコールドプレイが演奏したことは、両者の協力関係が成功した最初のコラボレーションでした。BMW i3のバッテリーを二次利用することで、彼らのワールド・ツアーをより持続可能なものにすることができます」。
「BMW iX」「BMW i4」のキャンペーンに続くコラボレーション
BMWとコールドプレイの長年にわたるコラボレーションは、2014年にさかのぼる。バンドは、ミュンヘンのBMW Welt(BMWワールド)で「ゴースト・ストーリーズ・ツアー」の最後を飾るべく、1,500人のファンの前で演奏を行った。
そして2021年6月に行われた電気自動車「BMW iX」と「BMW i4」のキャンペーンは、両者のコラボレーションの最初の大きな成功となった。キャンペーンソングの『Higher Power』は大ヒットし、「This joy is electric」というセリフは、新しい2つのBMWモデルのブランドメッセージを発信した。
持続可能なワールドツアー、ライブ業界全体の青写真となるか
2021年9月にミュンヘンで開催されたIAAモビリティでは、「RE:IMAGINE TODAY」をモットーに、BMWグループのビジョンである持続可能性と循環型経済の精神に基づいて開催され、成功を収めた。期間中、BMWが制作したバーチャル空間「JOYTOPIA」では、コールドプレイによるパフォーマンスが行われた。このコンサートは24時間オンラインで見ることができ、世界中で15万人以上の人々が視聴した。
これらのコラボレーションに続きBMWは、来年のワールドツアーでリサイクル可能なバッテリーのパートナーおよびサプライヤーとして、バンドがより持続可能になるという目標をサポートしていく考え。この協力関係がゲームチェンジャーとなり、ライブ業界全体の青写真になるのではと期待を寄せている。