輸入車
更新日:2019.11.08 / 掲載日:2019.11.04
SUV特集/注目モデルに学ぶSUV選びの新基準

VISUAL MODEL : LAND ROVER RANGE ROVER EVOQUE
写真●ユニット・コンパス
(掲載されている内容はグーワールド本誌2019年12月号の内容です)
※ナンバープレートは、すべてはめ込み合成です。
とにかくSUVの勢いが止まらない! 老舗はもちろん、これまでSUVを持たなかったブランドまで続々と新型を投入しています。そんな活況のSUVセグメントで何を選ぶべきか。2019年に登場した注目モデルたちのデザイン、機能、装備、走りをチェックすることで、それぞれの個性や違いを描き出し、あなたのSUV選びをサポートします!
[最新モデルでチェック]なによりスタイリッシュであることが、モテSUVになる秘訣!

文●九島辰也 写真●ユニット・コンパス、メルセデス・ベンツ、シトロエン
※ナンバープレートは、すべてはめ込み合成です。
流行に敏感なユーザーを中心に、大ヒットモデルとなったレンジローバー イヴォークがフルモデルチェンジして日本上陸! 一躍「モテSUV」の座を射止めたイヴォークは新型でどのように進化したのか。メンズ誌でも活躍する自動車ジャーナリストの九島氏が分析する。
世界的にヒットしたモテSUVがフルチェンジ
もはやSUVブームはトレンドとしてすっかり定着した気がする。フルサイズから始まったそれも、いまやコンパクトからミッドサイズまで取り揃えられ、クーペライクなプロポーションもすっかり定着した。
このレンジローバーイヴォークはそのなかでもトレンドをつくった1台。デザインコンシャスなスタイリングに世界のマーケットが大きく反応したのは記憶に新しい。2010年のことだ。そのイヴォークが今年フルモデルチェンジした。と言っても見かけはそれほど変わっていない。言われなければマイナーチェンジもしくは年次改良くらいに思われそうだ。
ただ、それは同時に従来型のデザインの完成度の高さを意味する。あのスタイリングがイヴォークであり、大きく変えてしまってはイヴォークではなくなるということだ。これは、MINIやGクラスと同じ。イヴォークのデザインはその領域にあると言っても過言ではない。
だが、驚くなかれ中身はまったくの別物に仕上がっている。骨格に採用されたのはプレミアム・トランスバース・アーキテクチャーと呼ばれる新開発のプラットフォーム。将来のEVまで見据えて設計されたものだ。今回も48Vのマイルドハイブリッドモデルを用意し、その片鱗を見せている。
エンジンは3種類となり、2L直4のディーゼルとガソリンがベースとなる。ディーゼルは180馬力でD180と呼ばれ、ガソリンは249馬力のP250と300馬力のP300という設定。後者が前述したレンジローバー初のマイルドハイブリッド車だ。いずれにせよ、小さい排気量で高効率なユニットとなる。ガソリンエンジンのスポーティな走りも魅力的だが、ディーゼルの力強さと燃費のよさも無視できない。 インテリアはサイズ以上の高級感があるのはこれまでどおり。レンジローバーの名前は伊達じゃない。シートの質感などはふたつ以上クラスを飛び越える。またデザインの高級感もレベルが高い。2枚のモニターを中心に置き、スイッチを極端に減らしたダッシュパネルは未来の高級車とも思える。
といった新型イヴォークだが、総じて言えるのはエクステリアもインテリアもスタイリッシュでスマートだということ。従来よりさらに磨きがかかった。ドアハンドルひとつとってもそれは明白。これまでのグリップ型は必要な時以外は突起物にならない内蔵型となる。こうした進化が随所に見られるのが新型イヴォーク。スタイリッシュなクルマをスタイリッシュに乗りこなせれば、モテ度もアップ!となる。
Profile
モータージャーナリスト
九島辰也
外資系広告会社から自動車雑誌業界へ転身しフリーランスへ。現在は男性ファッション誌でも活躍する自動車ジャーナリスト。
ランドローバー レンジローバー イヴォーク

ランドローバー レンジローバー イヴォーク ファーストエディション(9速AT) ●全長×全幅×全高:4371×1996×1649mm ●車両重量:1862kg ●エンジン:直4DOHCターボ ●最高出力:249ps /5500rpm ●最大トルク:37.2kgm/1500-4500rpm ●排気量:1997cc ●新車販売価格帯:470万円~836万円(イヴォーク 全グレード)

ダッシュパネルの下半分をレザーで覆ったことで高級感が高まった。またセンターの上下2つのモニターが新鮮さを与える。上がナビゲーションなど、下はエアコンなどを階層内でコントロールする。メーターもデジタル。

グレードは少々複雑。スタンダードとRダイナミック、ファーストエディションがあり、スタンダードにはノーマル/S/SE、RダイナミックにはS/SE/HSEがある。シートやトリムはそれぞれに準じる。

ご覧のようにエンジンは横置き。なのでFWDが基本形。2Lのコンパクトユニットはターボとの相性も抜群にいい感じだ。
AND MORE SUV
メルセデス・ベンツ GLC/メルセデスの売れ筋もマイナーチェンジ!


すでに日本でも定番化しているメルセデスのSUVがこのGLC。今年マイナーチェンジを行い話題の対話式インフォテイメントシステムMBUXを搭載するなど進化した。「ハイ、メルセデス!」のアレだ。人気のデザインは大きく手を加えず、安全装備と快適装備を充実。エンジンは2Lのガソリンとディーゼルを用意。
新車販売価格帯:690万円~1487万円(全グレード)
シトロエン C5 エアクロス/乗り味勝負! 新たに上陸した注目株


今年100周年を迎えたシトロエンが日本で発売開始したのがこのクルマ。ラインアップのなかで最上級に位置する。特徴は個性的なデザインと快適な乗り心地。彼らはかつての“ハイドロニューマチック”を現代的に解釈し、“プログレッシブ・ハイドローリック・クッション”を完成させた。シートを含め快適性は高い。
新車販売価格:431万9000円
[各モデル、販売の中心はこれ!]やっぱりトレンドはディーゼルエンジン!?
文●九島辰也 写真●ユニット・コンパス
※ナンバープレートは、すべてはめ込み合成です。
最新のディーゼルはSUVとの相性抜群
上記で今年フルモデルチェンジしたイヴォークと新型のC5エアクロス、それとマイナーチェンジのGLCにスポットを当てた。でも、それはほんの一例。いまSUVを選ぼうとしたらその数はかなりある。まぁ、我々にとっては選択肢が多いのはいいことだけどね。 ということで、見まわすと、ドイツメーカーのほかにもボルボやアルファロメオなどが力を入れている。ポルシェがSUVを作ったときも驚いたが、アルファロメオも興味深い。背を高くしてもブランドどおりのスポーティな走りができるのかと。もちろん、それは見事にクリアされている。グレードにもよるがステルヴィオの走りはエモーショナルだ。
次に思うのは、どのモデルもエンジンをダウンサイジングしていること。排気量を小さくしながらパワーアップを実現している。しかも、ターボを使った高効率エンジンは省燃費を稼ぎながら排出ガスもクリーンにする。というか、軽量&コンパクト化されたエンジンはクルマにとっていいことだらけ。クルマが軽くなれば気持ちのいいハンドリングも手に入るからだ。
そんななかで、ここ数年注目を集めているのがディーゼルエンジン車。クリーンディーゼルと呼ばれるそれは、欧州と日本の厳しい環境規制をパス。しかも、かつてトラックに積まれていた構造とは違い、アクセルに対してのレスポンスは想像以上にクイック。スポーツディーゼルと呼ばれるのもわからなくない仕上がりだ。
さらに言えば、これまで新車価格で割高感のあったディーゼル車だが、このところそれもデフォルトではなくなった。たとえばステルヴィオはディーゼル車がエントリー価格に設定されているくらいだ。
もちろん、SUVとディーゼルエンジンの親和性の高さはご想像のとおり。高速巡航を低回転で走ることでドライバーは安定した走りを得られる。長い距離を走れば走るほどその恩恵は得られるだろう。つまり、ドライバーの疲れは軽減されるのだ。
と言うのがディーゼルの優位性。その特性をぜひご体感くだされ。
アウディ Q5 40 TDI クワトロスポーツ

アウディQ5 40 TDI クワトロスポーツ (7速AT・Sトロニック) ●全長×全幅×全高:4680×1900×1640mm ●車両重量:1920kg ●エンジン:直4DOHCディーゼルターボ ●最高出力:190ps /3800-4200rpm ●最大トルク:40.8kgm/1750-3000rpm ●排気量:1968cc ●新車販売価格帯:649万円~910万円(Q5 全グレード)

今年日本に導入されたQ5のラインナップで初となるディーゼルエンジン車がコレ。2L2直4ターボディーゼルはすでにほかのモデルにも積まれるので信頼性は高い。しかも価格はガソリン車より低く設定されている。
BMW X3 M40d

BMW X3 M40d(8速AT) ●全長×全幅×全高:4725×1895×1675mm ●車両重量:1980kg ●エンジン:直6DOHCディーゼルターボ ●最高出力:326ps /4400rpm ●最大トルク:69.3kgm/1750-2750rpm ●排気量:2992cc ●新車販売価格帯:671万円~896万円(X3 全グレード)

こちらは3L直6ディーゼルターボ。しかも“M”がモデル名についていることからもわかるようにM社が関わっている。つまり、走りにこだわった仕様。これまでのディーゼルのイメージを変える走りに注目する1台。
アルファ ロメオ ステルヴィオ 2.2 ターボディーゼル Q4

アルファ ロメオ ステルヴィオ 2.2ターボディーゼルQ4(8速AT) ●全長×全幅×全高:4690×1905×1680mm ●車両重量:1820kg ●エンジン:直4DOHCディーゼルターボ ●最高出力:210ps /3500rpm ●最大トルク:47.9kgm/1750rpm ●排気量:2142cc ●新車販売価格帯:635万円~703万7963円(ステルヴィオ 全グレード)

アルファ ロメオ初のSUVとして誕生したステルヴィオ。このモデルはそのラインアップで唯一のディーゼル車で、スポーツディーゼルと呼ばれる。後から追加されたモデルで装備も充実しながらガソリン車よりも低価格
ボルボ XC60 D4 AWD インスクリプション

ボルボ XC60 D4 AWD インスクリプション(8速AT) ●全長×全幅×全高:4690×1900×1660mm ●車両重量:1880kg ●エンジン:直4DOHCディーゼルターボ ●最高出力:190ps /4250rpm ●最大トルク:40.8kgm/1750-2500rpm ●排気量:1968cc ●新車販売価格帯:625万3704円~941万1112円(XC60 全グレード)

エンジンはガソリンエンジンとディーゼル、プラグインハイブリッドがある。で、D4はボルボ得意のクリーンディーゼル。環境に配慮しながら力強い走りを見せる。D4は全てAWD。装備の違いで3つのグレードがある
フォルクスワーゲン ティグアン TDI

フォルクスワーゲン ティグアン TDI Rライン(7速AT・DSG) ●全長×全幅×全高:4500×1840×1860mm ●車両重量:1730kg ●エンジン:直4DOHCディーゼルターボ ●最高出力:150ps /3500-4000rpm ●最大トルク:34.7kgm/1750-3000rpm ●排気量:1968cc ●新車販売価格帯:399万8000円~539万9000円(ティグアン 全グレード)

ティグアンにはガソリンのTSIとディーゼルのTDIがある。TDIはすべて4MOTIONと呼ばれるヨンクとの組み合わせ。グレードはRライン、ハイライン、コンフォートラインの3種類。ディーゼルの方が高い。
AND MORE SUV
アルファ ロメオ ステルヴィオ 2.9 V6ビターボ クワドリフォリオ/圧倒的にパワフルな走り!


スーパーカーのジャンルに入りそうなのがこのクアドリフォリオ。ステルヴィオでありながらパワーは510馬力、価格も1189万円とスーパーな領域にある。エンジンサウンドもそうで、ブリッピングから高回転での加速までレーシングカーのようなエキゾーストノートを響き渡らす。インテリアのカーボンパネルも独特だ。
新車販売価格帯:1189万円(クアドリフォリオのみ)
BMW X4/クーペルックも人気!


X4はSUVクーペというジャンルに属す。X6からスタートしたそれはGLC&GLEクーペやカイエンクーペまで広がっている。このカタチはスタンダードボディよりスポーティに見えるのが特徴。ラゲッジスペースの高さはある程度失われるが、スタイリングにそれ以上の魅力を感じる。流通量が少ない分リセールは高い。
新車販売価格帯:783万円~999万円(全グレード)
[注目モデル]ついに登場したメルセデスの電気自動車SUV

文●ユニット・コンパス 写真●ユニット・コンパス、メルセデス・ベンツ
※ナンバープレートは、はめ込み合成です。
SUVとしての魅力はそのままエコカーに
メジャーであることはプロダクトの世界では非常に有利だ。人気がある競争の厳しいカテゴリーには最新かつ最高レベルの技術が投入される。いまのそれは電動化である。
SUVが電動化される理由はもうひとつある。大きく重いSUVは燃費の面で不利で、それゆえに環境負荷が大きい乗りものというレッテルが貼られてきた。それをひっくり返すのが電動化で、自然エネルギーと組み合わせて上手に活用すれば、SUVは環境にやさしいエコカーに変身するというわけだ。
メルセデスは早くから電気自動車の研究を重ねてきたが、これまではサブブランドのスマートやSLSをベースにしたEVモデルを欧州でごく少量販売するにとどまっていた。その理由は、メルセデスにふさわしいクオリティを適切な価格で販売することができなかったから。言い方を変えれば、こうしてEQCが世界で販売開始となったのは、それだけの自信があるということだ。
EQCは、同じSUVであるGLCのプラットフォームと生産設備を活用することでコスト面の課題を解決。一方で、電気自動車の性能を左右するバッテリーについては、性能と安全性の双方でこだわった。バッテリーの容量は80kWhで航続距離も400kmと一般的だが、ポールのような突起物への衝突に対応するロッカーパネルと障害物保護シールドを内蔵。さらに冷却装置を組み込むことで、8年・16万kmというバッテリーの長期保証を実現している。さらにこだわったのが、クルマとしての完成度で、とくに静粛性と乗り心地については「メルセデス基準」を満たすべく非常に腐心したという。
そんなEQCを短時間ではあるが、都心を中心にテストドライブするチャンスがあり、混雑した街中から郊外路、首都高といった複合的なシチュエーションを体験してきた。
第一印象はとにかく静か。EVはエンジンがないゆえにロードノイズが目立つ傾向にあるが、徹底した遮音の成果か、EQCのそれは異質に感じるほど。足まわりのタッチもしなやかで、なるほどメルセデスらしいと感じられる仕上がり具合だ。
一方で、これまでのメルセデスとまったく異なっていたのが力強さの質。大排気量モデルのようななめらかさとも、AMGモデルの豪快さとも違う。アクセルを踏み込むと無音のままで、まるで瞬間移動するように加速するのだ。
メルセデス初の量産電気自動車は、走らせても新感覚の乗り物だった。
メルセデス・ベンツ EQC

2019年 メルセデス・ベンツ EQC 400 4MATIC(一段固定式・4WD)※データはすべて欧州参考値 ●全長×全幅×全高:4770×1925×1625mm ●車両重量:2500kg ●バッテリー容量:80kWh ●最高出力:408ps ●最大トルク:78.0kgm ●航続可能距離:400km ●新車販売価格帯:1080万円~1200万円(全グレード)

話題のMBUXを搭載。Sクラスに匹敵する高度な安全装備など、装備面でも充実した内容となるEQC。ダッシュボードの造形も専用で、高級オーディオのヒートシンクを意識するなどディテールにもこだわりを感じる。

ラゲッジ容量は通常状態で500L、最大で1500L。居住性もGLCとほぼ同じでメルセデスらしい品質感。

充電方法は、普通充電と急速充電の2種類に対応。6kWのメルセデス純正充電ウォールユニットで約13時間で満充電に。急速充電では30分で約120km走行分をまかなう。

前後それぞれにモーターを搭載。駆動システムは補助フレームを介してボディに搭載される。フロントにはパイプ状のフレームを構築し衝突安全性を強化。リヤのみエアサスペンションとなる。

364個のセルをそれぞれモジュール化して搭載(72セルを4個、48セルを2個)。注目すべきは衝突安全性を重視した強固なパッケージで、側面からの衝撃にも耐える構造となっている。

電子制御による高度なトルク配分もEQCの特徴。前後荷重配分は49対51で、通常時はほぼ前輪駆動として航続距離をかせぎ、シチュエーションに応じてリヤ側のモーターに仕事をさせる。
シーズンを問わない優れた電費性能を実現

バッテリーにとって過酷な状況でも性能をキープするべく設計されており、厳冬下のテストでそれを実証したという。さらに、エアコンシステムについても独自に開発。冷房および暖房にヒートポンプを採用したシステムを搭載することで、電費をかせぐ設計となっている。
安全装備に関してはメルセデスの最高レベルを採用

安全装備はメルセデスの最新かつ最高基準を採用している。歩行者の飛び出しを回避するための「緊急回避補助アシスト」や歩行者および障害車両検知機能付のアクティブブレーキアシストを採用。2.5トンというヘビー級のボディをハイテク装備によってコントロールする。
SUVをもっと使いやすくする[メーカー純正アクセサリーパーツ]

文●ユニット・コンパス 写真●メルセデス・ベンツ
※ナンバープレートは、はめ込み合成です。多様な使い勝手を誇るSUVをさらに使いやすく! 今回は、幅広いアイテムを用意しているメルセデス・ベンツ純正アクセサリーに注目。ネット販売も行っている。
自分の用途に合わせてアクセサリーを選ぼう
SUVとは多目的スポーツ自動車の頭文字だが、その魅力はまさにいろいろな使い方を受け入れるマルチ性にある。だからこそSUVを購入するなら同時に検討したいのが各種アクセサリーたち。
たとえばこれからの季節であればウインタースポーツ。まさにSUVの本領発揮というべきイベントだが、荷物をあれもこれもと積もうとすると、意外にラゲッジはすぐに満載となってしまう。そこでルーフレール用アクセサリーの出番。ルーフボックスにまとめて収納するもよし、スキー&ボードホルダーを使って長尺物を車内から車外に移動すれば、より室内の快適性は高まる。
アクセサリーを使いこなすことこそ、楽しいSUVライフの鍵となる。
スキー&スノーボードホルダー

スキーやスノーボードといった長尺物をルーフに固定することで、より車内空間を活用できるアイテム。純正品ならではのフィッティングのよさが魅力。<価格:1万4300円~>
ペットシートカバー

愛するペットとお出かけするのに便利なペットシートカバー。別売りのペットシートスペースクッション(写真右、価格:1万120円)とセットで使いたい。<価格:3万3000円>
ラゲッジルーム用フルトレイ(SUV用)

雪などで汚れた荷物も気にせず積みこめる樹脂製のラゲッジルーム用トレイ。フルカバータイプなのでズレる心配もなし。メルセデスのロゴマーク入り。<価格:1万6500円~2万7500円>
ルーフボックス

ルーフレールを活用して積載量を増やすアイテム。むき出しでの積載に比べて空気抵抗が低く、荷物を風雨から守ってくれる。防犯効果も期待できる。<価格:6万6000円~>
SUVのためのスタッドレスタイヤ選び[冬専用タイヤでSUVの実力を発揮させよう!]

文●ユニット・コンパス 写真●ランドローバー、ダンロップ、ミシュラン、ブリヂストン、ヨコハマ、コンチネンタル
※ナンバープレートは、はめ込み合成です。これから始まるウインターシーズンを楽しむためにスタッドレスタイヤは必須のアイテム。ここではSUVのための最新スタッドレスタイヤを紹介する。
冬になったらまずはスタッドレスタイヤに交換
これまで予想もしなかったような短時間での大雪などにより、国交省がチェーン規制を強化するなど、これまで以上に冬季への備えが必要になっている。
最低地上高が高く、踏破力のあるSUVにおいてもそれは同様。むしろ、踏破力があるからこそ、冬には冬にふさわしい準備が必要だ。その筆頭がスタッドレスであることは言うまでもないだろう。
年々進化を続けるスタッドレスタイヤにおいて、いまもっとも注目されるのは氷上性能。雪道でグリップするのは当たり前、ツルツルの氷上でどれだけグリップするかを競っている。また、そうした性能を長期間にわたってキープできるのも、最新スタッドレスタイヤの特徴だ。
<コンチネンタル・ノースコンタクト NC6>柔軟性のあるゴムを採用することで高性能を長く維持するコンセプト。凍結路面で強力なグリップ力を誇り、静粛性や燃費性能も高めた。
<ヨコハマ アイスガード SUV G075>進化した「スーパー給水ゴム」と新トレッドパターンにより氷上での制動性能を23%向上。約4年後でも高レベルの氷上グリップ力をキープする。
<ブリヂストン ブリザック DM-V3>ブリヂストンのSUV用スタッドレスで最高峰の性能を誇るモデル。「アクティブ発泡ゴム2」により氷上ブレーキ性能は従来品より9%向上した。
<ミシュラン X-ICE 3+>履き始めから摩耗時まで強力な氷上ブレーキ性能をキープ。サイプの底の形状を丸くしたことで、高速走行時の負荷にも長期間耐えられるという。
<ダンロップ・ウインターマックス SJ8>「MAXXシャープエッジ」と「ナノフィットゴム」によって高い氷上性能と耐摩耗性を両立。さらにSUV専用設計により高速での安定性も高めた。
[USED CAR SELECTION]先代モデルは今が買い!? ミドルクラスSUV相場分析

文●ユニット・コンパス
※ナンバープレートは、すべてはめ込み合成です。
※中古車参考価格はすべてグーネット2019年10月調べ。
現行型は手が届かないけど、先代モデルならリーズナブル!今回は、人気のミドルクラスSUVの先代に注目してみた。憧れの1台が、思わぬ低予算で買えるかも……!?
300万円台でもOK!?いま買いのミドルクラス
日々の実用性と取りまわし性のよさを両立したミドルクラスSUVは、趣味車、ファミリーカーともに人気のジャンル。しかし、輸入車となると価格もそれなりに高額となってしまい、手が出しにくい面もある。そこで今回注目するのは先代モデル。プレミアムブランドでも300万円前後の予算で探せるのが魅力で、物件数もそれなりに充実している。
なかでも注目したいのは、BMW X3。先代モデルが日本でデビューしたのは2011年だから、8年ほど前。BMWらしいスポーティなハンドリングを持ち、雨の日の高速道路でも安定感のある走りを披露してくれる。それでいながら、オフロードの走破性能も高いため、まさに全天候型ツアラーと呼べる存在だ。
今回ピックアップした車種は、ドイツ、イギリス、アメリカ車と国もさまざま。自分にぴったりのミドルクラスSUVを見つけ出してほしい。
BMW X3(先代)/豊富な物件が揃い好みの仕様が探せる

ミドルクラスSUVのなかでもイチオシなのが先代X3。その理由は、なんと言っても物件数の豊富さにある。生産期間が長く、初期型ならば100万円台の物件も少なくない。グレード別では、ディーゼルの「20d」がもっとも豊富だが、高年式個体が中心のため相場が高めとなっている。一方「20i」は平均価格が200万円前後で、物件もそれなりに多くて探しやすい。
中古車参考価格帯:140万円~450万円(※11年~17年 全グレード)[物件数:★★★★☆]

ドライバーが主役と言わんばかりの非対称なインパネまわり。SUVといえども、走りは3シリーズのようなセダンに近い。前後シートのゆとりも十分である。
BMW X4(先代)/X3のクーペ版、X4にも注目!

最近はSUVでもクーペボディを設定するのが流行り。滑らかなルーフを持つX4は、パーソナル性を強く押し出したモデル。しかし物件数が少なく、相場は高めだ。
中古車参考価格帯:290万円~610万円(※14年~18年 全グレード)[物件数:★★☆☆☆]
フォルクスワーゲン ティグアン(先代)/先代モデルなら100万円台で購入可能

2008年に発売されたVWティグアンは、小ぶりなサイズゆえ日常での使いやすさが際立つモデル。販売期間も10年弱と長く、改良を重ねてきた。現在中古車としてオススメしたいのは、2011年11月の改良以降の後期型。エンジンが改良され、燃費や安全性能もアップ。中古車としてオススメなのは、1.4Lターボ。5年落ちで100万円台前半から探せる。
中古車参考価格帯:50万円~220万円(※08年~17年 全グレード)[物件数:★★★☆☆]

シンプルなインパネまわり。広々とした空間を感じさせるデザイン。頭上空間にもゆとりがあり、リヤシートをスライドさせることも可能となっている。

ラゲッジルームは最大1510Lという大容量を誇る。このクラスとしては十分であり、レジャーなどでも大活躍してくれそうだ。
アウディ Q5(先代)/200万円台で買えるプレミアムなSUV

アウディのミドルクラスSUVと言えばQ5。洗練された内外装とクワトロ(4WD)の安定感のある走りが注目のポイントである。エンジンは2L直4ターボから3.2L、さらにはハイブリッドと幅広く用意される。しかし、中古車の大半は2L直4ターボとなっており、それ以外は数が少ない状況。「2.0TFSI クワトロ」の平均価格は230万円前後となっている。
中古車参考価格帯:130万円~400万円(※09年~17年 全グレード)[物件数:★★★☆☆]

アウディの魅力は精緻なつくりの内外装。インパネまわりの品質感が高い。居住性はこのクラスとしては平均的なもので、ファミリーユースでも十分だろう。

写真はハイブリッド。左右の張り出しが少ないため、使い勝手は悪くない。シートを畳めばさらにゆとりの荷室が確保できる。
ボルボ XC60(先代)/衝突回避ブレーキを初導入したモデル

ボルボXC60は、BMWやアウディに並ぶ人気のミドルクラスSUV。先代モデルでは、衝突回避軽減ブレーキ(ボルボではシティセーフ)をはじめて導入したクルマとしても有名。2009年にデビューしたため、初期型はかなり安くなっているが、物件豊富で状態を考慮すると2013年モデル辺りがねらい目。スポーティな「T5 Rデザイン」がオススメのグレード。
中古車参考価格帯:90万円~390万円(※09年~17年 全グレード)[物件数:★★★☆☆]

Rデザインは、サポート性の高いシートなどスポーティな仕立てとなる。2775mmというゆとりのホイールベースにより、リヤシートも快適に乗車可能。インテリアの質感も、今でも十分通用するレベル。

2L直4ターボエンジンを搭載(写真はT5)。最高出力245馬力、最大トルク35.7kgmという高い動力性能が自慢。
ランドローバー レンジローバーイヴォーク(先代)/もっとも身近な存在のレンジローバー

2012年にデビューしたレンジローバーのエントリーモデルがイヴォーク。ボディサイズは全長が4355mm(5ドア)と小ぶりで、都市部などでも取りまわし性のよさが光る。中古車市場でも人気のモデルで、高年式は相場がまだまだ高め。ねらうなら300万円を切る物件が多い2013年モデル以前がベター。オススメグレードは、レザーシートの「プレステージ」。
中古車参考価格帯:250万円~600万円(※12年~19年 全グレード)[物件数:★★★★☆]

どちらかと言えばパーソナルカー的な存在のイヴォーク。それゆえ室内空間は開放的と言えるほど広くはない。レザー内装は、レンジローバーらしい上質な仕立て。インパネまわりもスッキリしたデザイン。

エンジンは2L直4のガソリン、ディーゼルが用意される。なお、ボディタイプは5ドアのほかに、クーペ(3ドア)も選択可能だ。
ランドローバー ディスカバリー4(先代)/オフロード走行も得意な硬派モデル

先代ディスカバリー(4というナンバリングが付く)は、ランドローバーの中堅モデルとして知られる。無骨なルックスからもわかるとおり、「テレインレスポンス」と呼ばれるオフロードに強い機能を備えるのが特徴。ただし、流通する中古車が少ないのがネックとなっており、状態のよい個体を探すのが困難。相場は300万円~400万円と考えよう。
中古車参考価格帯:270万円~540万円(※09年~13年 全グレード)[物件数:★☆☆☆☆]

大柄なサイズを活かし、3列シートを採用。3列目の足もとスペースは広々とは言えないが、いざという時にあると便利。質感が高く、落ち着いたデザイン。

ボディサイズにゆとりがあるため、ラゲッジルームも広大。2~3列目シートをたためば、スノボなんかも楽々収納可能だ。
メルセデス・ベンツ GLKクラス/GLCの前身モデルはちょっぴり無骨!?

現在はGLCと呼ばれるメルセデスのミドルクラスSUVだが、かつてGLKクラスという前身モデルが存在した。当時のメルセデスデザインに倣い角ばった外観が特徴で、小さなGクラスという印象を与える。現在は100万円台の予算から購入可能だが、流通する物件はかなり少なめ。
中古車参考価格帯:130万円~360万円(※08年~16年 全グレード)[物件数:★☆☆☆☆]
現行モデルでもお買い得!ジープチェロキーに注目

今までは先代モデルを紹介してきたが、ここでは特別に現行型のチェロキーにも触れたい。その理由は、高年式物件が充実し相場が安くなっていること。走行距離5万kmの5年落ちという条件なら100万円台後半の予算でねらえる。個性溢れるデザインにも要注目!
中古車参考価格帯:180万円~380万円(※14年~19年 全グレード)[物件数:★★★☆☆]

かつてチェロキーと言えばカジュアルなオフローダーのイメージが強いが、現行型は内外装ともモダンなデザインに進化。質感も高く、オススメしたい1台。