輸入車
更新日:2019.08.22 / 掲載日:2018.09.06

よりダイナミックに! BMWから新型X4が登場

新型X4とBMWジャパン代表取締社長のペーター・クロンシュナーブル氏

文●内田俊一 写真●川崎泰輝

 ビー・エム・ダブリュー(BMWジャパン)は、2代目となるX4を発売した。価格は764万円から。

 X4はBMW流にいうSAC(スポーツ・アクティビティ・ビークル)と呼ばれるSUVクーペライクなボディタイプを融合させたミドルクラスのモデルである。

新たなプラットフォームで装いも一新

 今回のモデルチェンジでの最大の特徴は、これまでのプラットフォームを刷新し、5シリーズ等と同様のFRプラットフォームを採用。これにより先代モデルから55mm延長されたホイールベースを基にした内外装デザインにあるだろう。

 これまで同様ルーフ及びショルダーラインによりクーペライクなデザインを強調するとともに、彫の深いプレスライン、大型化されたキドニーグリルなどで、優雅さとともに低重心で存在感のあるエクステリアデザインとなった。また、リヤデザインにおいては、X4専用設計の細長く立体的なLEDリヤコンビランプや凹凸感を持たせたテールゲート、両サイドに配されたエキゾーストパイプによりパワフルさを演出している。

 インテリアは、より上質を追及しラグジュアリーな空間を実現した。マット感のあるガルバニック加工が施されたボタンは、見た目の洗練さだけでなく触り心地も含めて上質さにこだわった。また、最上級グレードのX4 M40iには本革シートの様な質感の合成皮革、センサテック素材を使ったダッシュボードにより、さらに高級感を演出している。また、X4 M40i / xDrive30i M Sportには、より柔軟に体を包み込むヴァーネスカレザー仕様のスポーツシートが採用され、悪路でも疲れにくく快適な座り心地を実現するという。

エンジンは2種、6気筒はよりハイパフォーマンスに

 今回日本向けのエンジンは2種類。ベーシックの「xDrive30i」と「xDrive30i M Sport」には2L直列4気筒ガソリンエンジンが搭載され、最高出力252馬力(185kW)/5,200rpm、最大トルク35.7kgm(350Nm)/1,450-4,800rpmを発揮。

 そして、最上級グレードの「M40i」には3L直列6気筒ガソリンエンジンを搭載。サーキット走行を想定した BMW Mモデルと、実用性の高さをより重視したBMWモデルの中間に位置付けられ、高いスポーツ走行性能と実用性を兼ね備えたM Performanceモデルであるという。最高出力 360馬力(265kW)/5,500rpm、最大トルク51.0kgm(500Nm)/1,520-4,800rpmを発揮し、0-100km/h加速は4.8秒を実現する。

運転支援システムも精度を上げて

 新型X4には、部分自動運転を可能にしたセグメント最高レベルの安全機能・運転支援システム「ドライビング・アシスト・プラス」が採用された。これは、BMW最新の安全機能・運転支援システムで、ルームミラー内にステレオカメラを内蔵し、さらに、ミリ波レーダーセンサーを前方に3基、後方に2 基装備することにより、日常走行域での急停止や飛び出し等を瞬時に判断し警告すると共に、夜間や悪天候下でも安定して検知し警告し、安全をサポートしている。また、高速走行時や渋滞時に安定した走行を継続しやすいようにサポートする機能も装備され、安全性と利便性を向上させている。

 ビー・エム・ダブリュー(BMWジャパン)代表取締社長のペーター・クロンシュナーブル氏は、「これらの機能は新しいテクノロジーではありませんが、新型モデルの開発と並行して動作の正確性や、使い勝手の良さを改善し続けています」とし、その完成度をアピールする。

 搭載される主な機能は、ステアリング&レーン・コントロール・アシストや、アクティブ・サイド・コリジョン・プロテクション、後車追突警告などがあり、またパーキングアシストプラスは、縦列駐車や並列駐車する場合にもドライバーを支援。このシステムはコントロールディスプレイに車両とその周囲、360度の画像を表示する。

 またこのカメラ機能をスマートフォン用アプリ、BMW Connectedで操作することにより、離れた場所から自分のスマートフォンで、車両の周辺状況を映像で確認もできる。つまり、駐車位置がわからなくなった時の周辺状況の確認や、安全確認にも役立つものだ。「こうした機能の数々によって、BMW X4がこのクラスで新たなスタンダードを確立するかなめとなっています」(クロンシュナーブル氏)。

XモデルはBMWの中心的存在へ

 BMWのXモデル群について、クロンシュナーブル氏は、「2017年、Xモデルファミリーは世界のBMW 販売台数の1/3以上を占めました。また、日本での販売台数は2010年から2017年までの間で倍増しているのです」と、勢いのあるファミリーであることを強調する。

 また、同社で販売した最初のディーゼル車、最初のハイブリッド車、最初のプラグインハイブリッド車は全てXモデルだった。

 そして、「今年はXモデルの年です。2017年の後半には高級かつ実用的な中型スポーツアクティビティビークル、X3をリニューアルしました。その後全く新しいミレニアル世代に向けたスポーツアクティビティクーペ、X2を発売。さらにそう遠くない将来に全く新しいモデル、X7と、EVのBMW i X3を導入する予定です」とし、今後一層このセグメントに注力していくことを示唆した。

【BMW X4 M40i(8速AT)】

全長         4760mm
全幅         1940mm
全高         1620mm
ホイールベース    2865mm
重量         1870kg
エンジン       直6 DOHCターボ
総排気量       2997cc
最高出力       360ps/5500rpm
最大トルク       51.0kgm/1520-4800rpm
サスペンション前/後  ストラット/5リンク
ブレーキ前後     Vディスク
タイヤ前後      245/40R21・275/35R21

販売価格       764万円~977万円(全グレード)




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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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