輸入車
更新日:2026.04.04 / 掲載日:2026.04.04

輸入SUVの魅力とは。BMW「X3」ラグジュアリーな世界観と走りの実力に迫る

ビジュアルモデル:BMW X3

輸入車の魅力はどこにあるのか。最新の輸入SUVで人気モデルとして販売ランキングの常連であるBMW X3を例に、自動車ジャーナリストの九島辰也氏が解説。ラグジュアリーモデルの魅力をわかりやすく伝えます。

行き慣れた旅先すら新鮮に感じる特別感

 高い器で食事すると美味しく感じたり、希少なグラスでお酒を飲むといつもと同じものとは思えないことがあったりする。その都度、器やグラスって大切なんだと感心するものだ。

 クルマもそうで、いつもの道を違うクルマで走ると景色が違って見えたりする。もちろん、スポーツカーとSUVでは目線の高さが違うし、運転姿勢は異なる。もっと言えば、振動やエキゾーストサウンドも。オープンカーはさらにそうだろう。普段ミニバンやSUVに乗っていたらまったく異なる感覚になる。でもって、景色も違って見えるってものだ。

BMW X3 20d xDrive Mスポーツ(8速AT) ●全長×全幅×全高:4755×1920×1660mm ●ホイールベース:2865mm ●車両重量:1930kg ●エンジン:直4DOHCディーゼルターボ ●排気量:1995cc ●最高出力:197ps/4000rpm ●最大トルク:40.8kgm/1500-2750rpm ●新車価格:818万円〜1021万円(X3 全グレード)

 今回ステアリングを握ったBMW X3はSUVである。なので、普段国産SUVに乗っていたら景色の違いは感じられないと思うかもしれない。サイズは流行りの国産SUVに属す、人気のカテゴリーだ。

 だが、現実はそうではない。BMWならではの世界観が強烈にドライバーの五感を刺激する。ドイツの三大プレミアムブランドの一角を担うクルマはラグジュアリーな仕上がりをしている。

 それを五感で説明すると、まずは視覚。ご覧のように見た目から高級感が漂う。特にインテリアはそうで、使っている素材からデザインのクオリティの高さまで吟味された結果となる。見た目の質感からドライバーが触れる部分まで高いレベルで仕上がっている。デジタル表示も同じ。グラフィックやピクトグラムは凝っていて、そこにチープさはない。時間をかけてつくられているのがわかる。

クラシックな高級感ではなくモダンに仕上げられたインテリア。インターフェースのデザイン、アンビエントライトの光り方などかなりこだわっているのを感じる。

 触れる部分で言えば、触覚につながるであろう。レザーのステアリングやシートの肌触りに文句のつけどころはない。見まわしたところインテリアにコストを抑えるための妥協はなさそうだ。

 聴覚では、エンジン音とエキゾーストサウンドだ。今回の試乗車はディーゼルエンジンであったが、そこにも安っぽさはない。かつてのガラガラ音や振動は最小限に抑えられる。信号待ちではアイドリングストップ機構が働くので無音。それよりもエキゾーストサウンドは加速すると抜け感があり、気持ちがいい。ディーゼルユニットとは思えない吹け上がりはさすがBMWである。

 臭覚もじつは関係する。普段あまりそこを気にする人は少ないと思うが、クルマの匂いはブランドによって異なる。インテリアに乗り込んだときにうっすら感じるのがそれだ。おおよそ匂いの元は接着溶剤とかレザーシートとか言われるが、BMWはそこにもしっかり気を使っている。

 では味覚だが、これはクルマの場合“走り”の味付けで例えられる。ステアリングを切ったときのフィーリングやそれに追従するリアサスペンションの動きがそうだし、路面の凹凸を乗り越えるときの乗り心地などに相当する。で、そこでもX3はラグジュアリーさを見せた。少しの段差でもキャビンはフラットに保たれ快適さは失われない。まさに高級車の味付けだ。

天城越えで有名な国道414号に作られた高低差45mの河津七滝ループ橋を走るX3。地震による土砂崩れの教訓から生まれた巨大建築物。走るだけでも楽しいし、橋の直下には無料の駐車場もあり観光ができるようになっている。

 ということで、そんなラグジュアリーな世界観を持ったX3でドライブすれば、いつもの道が国産SUVとはまた違った景色に見えるだろう。伊豆ドライブが地中海ドライブに感じられるかもしれない。

センターコンソールにある物理スイッチはモダンデザインで仕上げられた。ひとつひとつが洗練されていて突起してない。
インテリアにはカラフルなアニメーションライトが全体的に光るようになっている。ドライブモードと連動する仕組みだ。
|ANOTHER CHOICE|モダンラグジュアリーなインテリア【プジョー 3008】

 3008シリーズは新世代プジョーの旗印として登場した。特にインテリアは個性的でこれまでのイメージを覆すほどモダンラグジュアリーに仕上がっている。センターコンソールの造形などはかなり新しい。こちらのステアリングは上部をフラットにしているのはヘッドアップディスプレイを見やすくするため。

プジョー 3008 GTハイブリッド(6速AT・DCT) ●全長×全幅×全高:4565×1895×1665mm ●ホイールベース:2730mm ●車両重量:1620kg ●エンジン:直3DOHCターボ+モーター ●排気量:1199cc ●エンジン最高出力:136ps ●エンジン最大トルク:23.5kgm ●モーター最高出力:21.7ps ●モーター最大トルク:5.2kgm ●新車価格:504万円〜573万円(3008 全グレード)

文●九島辰也、ユニット・コンパス 写真●ユニット・コンパス ※ナンバープレートはすべて、はめ込み合成です。
(掲載されている内容はグーワールド本誌2026年5月号「大人を満足させる上質な世界【輸入車だから出かけたくなる!】」記事の内容です)

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九島辰也(くしま たつや)

ライタープロフィール

九島辰也(くしま たつや)

外資系広告会社から転身、自動車雑誌業界へ。「Car EX(世界文化社 刊)」副編集長、「アメリカンSUV(エイ出版社 刊)」編集長などを経験しフリーランスへ。その後メンズ誌「LEON(主婦と生活社 刊)」副編集長なども経験する。現在はモータージャーナリスト活動を中心に、ファッション、旅、サーフィンといった分野のコラムなどを執筆。また、クリエイティブプロデューサーとしても様々な商品にも関わっている。趣味はサーフィンとゴルフの”サーフ&ターフ”。 東京・自由が丘出身。

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外資系広告会社から転身、自動車雑誌業界へ。「Car EX(世界文化社 刊)」副編集長、「アメリカンSUV(エイ出版社 刊)」編集長などを経験しフリーランスへ。その後メンズ誌「LEON(主婦と生活社 刊)」副編集長なども経験する。現在はモータージャーナリスト活動を中心に、ファッション、旅、サーフィンといった分野のコラムなどを執筆。また、クリエイティブプロデューサーとしても様々な商品にも関わっている。趣味はサーフィンとゴルフの”サーフ&ターフ”。 東京・自由が丘出身。

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