輸入車
更新日:2026.01.05 / 掲載日:2026.01.05

10年乗りたくなる傑作に出会う。大人が惚れ込む“本物”の輸入車とは

10年乗りたくなる傑作に出会う【惚れたら勝ち!】

写真●ユニット・コンパス ※ナンバープレートは、はめ込み合成です。
(掲載されている内容はグーワールド本誌2026年2月号「10年乗りたくなる傑作に出会う【惚れたら勝ち!】」記事の内容です)

タイパにコスパにと、何かと求められる世の中ですが、趣味の世界までそれじゃあつまらない!もしも「これ!」と思える1台に出会えたならば、惚れた弱みでとことんまで乗り続けるのもまた幸せ。熱くなったほうが、クルマだって人生だって楽しいでしょ!

思わず語りたくなるストーリーがある【大人が惚れ込む本物たち】

文●九島辰也 写真●内藤敬仁、ユニット・コンパス、ジープ、マセラティ、ベントレー
※ナンバープレートは、一部はめ込み合成です。

輸入車の魅力であるブランド力は、どこから生まれるのか。幾度となく現地で取材してきた自動車ジャーナリストの九島辰也氏がその源泉となる本質といま注目している輸入車について解説する。

ブランドの源泉を語る たとえばラングラーの場合

 カーブランドには、それぞれ固有の個性がある。それは必然から生まれたものや意図的につくられたものがあるが、どちらもアイデンティティになっているのはたしかだろう。

 ひと口に高級車メーカー、スポーツカーメーカー、オフローダーメーカーと振り分けてもそれぞれ奥は深い。そこに到達するまでには、たくさんの時間と多くの人の努力が積み重ねられているからだ。ジープ・ラングラーはその最たるもので、唯一無二のスタイリングをしている。世界中どこで見ても「ジープ」であることを主張するアピアランスだ。

 この一見してクセの強いカタチは意図的に創作されたものではない。その始祖はアメリカ陸軍の細かな要望書に則ってつくられた。ドアが外ヒンジなのは取り外しがしやすく、ガラスが平面なのは取り替えが容易だからだ。ボンネットの開き方もそう。ガバッと90度以上開くのは、修理や整備のものとなる。

 何が言いたいかというと、こいつは本物ということ。今でこそアウトドアブームで「キャンプに行きたい!」なんて衝動に駆られるが、源流は軍用車であることは否定できない。戦地での高い実用性がこのクルマには盛り込まれている。

 なので、多くの人が魅力的に思えるのは不思議ではない。世の中のマスターピースなるものは、ミリタリースペックやプロスペックと呼ばれるものから生まれている。装飾は削ぎ落とされ、徹底的に機能を追い求めたものが美しいとされるのだ。

 ということで、ここではラングラーを筆頭に、正真正銘の本物に触れてみたいと思う。それぞれ異なるジャンルで、個性をまっとうしてきたブランドであり、そこから生まれたモデルだ。なので、百戦錬磨の大人が喉から手が出るほど欲しい要素が目一杯詰め込まれている。

 輸入車ブランドに関してはイメージが先行してしまいがちだが、彼らの足跡を正しく理解することはクルマ好きを自称するうえで大切なことになるのは明白だ。

Profile:モータージャーナリスト 九島辰也
外資系広告会社から転身、自動車雑誌業界へ。編集長などを経験しフリーランスへ。その後メンズ誌副編集長なども経験。現在はモータージャーナリスト活動を中心に、ファッション、旅、サーフィンといった分野のコラムなどを執筆。

[輸入車惚れ込みポイント]輸入車は、クルマの形をしたカルチャーだ!

 写真はコンクール・デレガンスに代表される世界中で行われるクラシックカーの品評会。競われるのはその美しさや保存状態、それとエピソードだ。「何年ごろ誰が特別にオーダーした1台」みたいな。つまり、そこには100年を超える各ブランドの逸話が付随する。まさにカルチャーそのものである。

NAVIGATOR’s CHOICE[by TATSUYA KUSHIMA]

[ジープ ラングラーアンリミテッド]究極のプロユースから生まれたクロカン4WDのDNA

 ラングラーが本物である証は見た目ばかりではない。ハイスペックなAWDと走破力の高さはライバルを圧倒。極限に強い機械式デフロックに緻密な電子制御も加わるのだから頼もしい。特にルビコンはフロントデフロック機構まで持ち合わせるから鬼に金棒だ。それでいて時代とともに市販車としての実用性が加味され、4ドアのアンリミテッドが誕生。JK型でヒットし、JL型でドル箱に成長した。

1941年に米陸軍のオーダーで誕生したウィリスジープ。戦後はシビリアンジープを意味するCJ型に生まれ変わった。

[マセラティ グレカーレ]イタリアが育んできた美しきグランツーリスモたち

 マセラティが本物であることは多くを語るまでもない。今日ひとつのカーブランドとして扱われているが、戦前はレーシングカーをメインに扱っていた。特にF1の前身グランプリレースでの活躍は目覚ましく、当時はメルセデスやアルファ ロメオといったライバルを打ち負かしていた。そんな彼らが本気でつくったのがこのグレカーレ。SUVながらそのハンドリングには彼らのDNAが注がれている。

マセラティのもうひとつの醍醐味はスタイリング。エレガントさを競うヴィラデステのような祭典では常連選手だ。

[ベントレー コンチネンタルGT]走れるジェントルマンは時代のファッションアイコンだった

 一時期ロールス・ロイスとバッジ違いのエンジニアを有する時代もあったが、そもそも1919年に誕生したこのブランドのアイデンティティは強く、多くの人を惹きつけた。1920年代のル・マンにおいては“ベントレーボーイズ”と呼ばれるおしゃれなドライバーたちが、サーキットの話題をさらったほどだ。つまり、このブランドの起源はレーシングカー。その延長線上にコンチネンタルGTがある。

1920年代からル・マン耐久レースで5回優勝したベントレー。単なる高級車でないことはその実績が物語っている。
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九島辰也(くしま たつや)

ライタープロフィール

九島辰也(くしま たつや)

外資系広告会社から転身、自動車雑誌業界へ。「Car EX(世界文化社 刊)」副編集長、「アメリカンSUV(エイ出版社 刊)」編集長などを経験しフリーランスへ。その後メンズ誌「LEON(主婦と生活社 刊)」副編集長なども経験する。現在はモータージャーナリスト活動を中心に、ファッション、旅、サーフィンといった分野のコラムなどを執筆。また、クリエイティブプロデューサーとしても様々な商品にも関わっている。趣味はサーフィンとゴルフの”サーフ&ターフ”。 東京・自由が丘出身。

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外資系広告会社から転身、自動車雑誌業界へ。「Car EX(世界文化社 刊)」副編集長、「アメリカンSUV(エイ出版社 刊)」編集長などを経験しフリーランスへ。その後メンズ誌「LEON(主婦と生活社 刊)」副編集長なども経験する。現在はモータージャーナリスト活動を中心に、ファッション、旅、サーフィンといった分野のコラムなどを執筆。また、クリエイティブプロデューサーとしても様々な商品にも関わっている。趣味はサーフィンとゴルフの”サーフ&ターフ”。 東京・自由が丘出身。

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