輸入車
更新日:2023.12.06 / 掲載日:2023.12.06

BMWの未来を示す【Xシリーズ】ラグジュアリーセグメントの役割とは

文●ユニット・コンパス 写真●BMW
(掲載されている内容はグーワールド本誌2024年1月号「羨望の的となるプレミアムSUVを徹底検証! Xシリーズを知ればBMWのいまがわかる!」記事の内容です)

ブランド誕生100年を超えたBMWがどこへ向かうのか。最上級となるラグジュアリーセグメントに込められた重大な役割。

 コンパクトセグメントからフルラインアップするXシリーズ。それらのイメージリーダーであり、ブランド全体を牽引するのがラグジュアリーセグメントのモデル。いまやSUVが流行の先端であることを理解しているBMWだけに、ラグジュアリーセグメントにかける力の入れようは大きい。

 時計の針を少し巻き戻す。BMWは2016年、創業100周年を迎え、次の100年に向けてさまざまな種まきを行っていた。

 そのひとつがラグジュアリーセグメントの強化。2018年に8シリーズを発表して以来、各モデルにおける「最上級のラグジュアリー」を再定義した。そして2019年にX7を投入することで、これまでラインアップに欠けていたラグジュアリーSUVについてもフォロー。これでXシリーズも、1から8まですべての選択肢が揃うことになった。

 もうひとつの種まきは電動化だ。持続可能性を備える次世代のラグジュアリーカーとして2021年に登場したのが、電気自動車iX。ここでスタイリングやインテリア、そしてインフォテインメントシステムについても今後の道筋となる内容が示されたのだ。

 そして2021年、BMWはMモデルについても新しい提案を行った。それが伝説のM1以来となるM専用モデルXMをSAVとして送り出すこと。その内容はもはやハイパーカーの領域で、BMWがブランドの領域をさらに拡大させていくことへの挑戦でもある。

 Xシリーズのラグジュアリーセグメントは、ブランドとしてのBMWを牽引していく存在なのである。

[XM]Mモデルの未来を示したハイパフォーマンスPHEV

 BMW M史上最強のパワーを備え、サーキット走行を可能とするモンスターSAV、それがXM。かのM1以来となるBMW M専用モデルとして開発されたXMは、4.4LV8ターボにモーターを組み合わせ、システム最高出力653馬力、システム最大トルク81.6kgmというBMW最強のパワートレインを搭載。シャシーを統合制御することにより、街中では快適に、モードを切り替えればサーキットで俊敏な走りを披露する万能性を誇る。

23インチのホイールを標準装備する迫力のサイドビュー。ウインドウを大きく囲む「アクセント・バンド」もダイナミックな印象。
経年変化を意図的に再現したビンテージ・レザーをインテリアにふんだんに使い、独自の世界観を演出。装備や快適性も最高峰となる。

[X7]圧倒的な存在感を示すラグジュアリーモデル

 プレミアムブランドとしての存在感を高めるべく、フラッグシップシリーズを強化してきたBMW。SUVセグメントを担うX7が登場したのは2019年。フルサイズSUVならではの迫力ある姿、そして3列シートを備える高いユーティリティ性能がこのモデルの個性だ。2022年には大幅改良を受け、インフォテインメントシステムをアップデートするなど、さらにその魅力を磨き上げている。

マイナーチェンジでインテリアのインターフェースと表示類が最新仕様にアップデート。快適さと安全性はさらなる高みへ到達している。
ヘッドライトがセダンの7シリーズ同様上下2分割となったように、リアのデザインも更新。パワートレインもマイルドHVとなり、さらに高効率化した。
[iX5 ハイドロジェン]水素で未来を駆ける革新的実験車両

 電動化を進めるBMWではあるが、その手法についてはさまざまな方法を模索中。トヨタとの技術提携によって、水素燃料電池の技術を取得し、現在X5ベースのテストカーを製作。世界中の路上で試験を行いデータを集めている。

水素のメリットは充填時間の短さ、そしてエネルギーを電気と違って貯蔵できること。BMWも電動化をマルチソリューションで考えているのだ。
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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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