輸入車
更新日:2025.10.04 / 掲載日:2025.10.04
休日をもっとスペシャルに!輸入車で叶えるワンランク上のアクティブスタイル

輸入車で実現するアクティブスタイル
写真●ユニット・コンパス
※ナンバープレートはすべて、はめ込み合成です。
(掲載されている内容はグーワールド本誌2025年11号「輸入車で実現するアクティブスタイル」記事の内容です)
クルマが変われば生活が変わる。経験則として、それを実感している人は少なくないはずだ。ファッションで気分が変わるように、愛車によっても、暮らしや休日の過ごし方は変わるのだ。クルマ探しは自分探し……なんて言うけれど、クルマに合わせて自分を変えるのも、じつは結構おもしろいもの。もっと暮らしをアクティブに、もっともっと人生を楽しみたい!そんな気分にしてくれる輸入車を、ここではアクティブスタイルと表現。SUVからステーションワゴンといったボディタイプの枠を超えて、休みの日に出かけたくなる魅力的なモデルを紹介していく。
たとえばこんなシチュエーションで「BEVでスマートにグランピングを楽しむ!」

普及が伸び悩んでいる日本のBEV市場ではあるが、クルマそのものは各社どんどん進化している。そう、かつてBEVで最も心配されていた航続距離も、たとえばここで紹介するボルボは約500kmを実現。キャンプ施設でもエンジン始動による音が出ないのも大きな強みだろう。
文●九島辰也 写真●ユニット・コンパス 撮影協力●高滝湖グランピングリゾート
気分を上げてくれるスタイリングと航続距離
BEVの普及がイマイチ伸び悩んでいる日本。その理由のひとつに航続距離があると思われる。ガソリンスタンドほどインフラが整っていない充電スポットを鑑みると、躊躇してしまうのはわからなくない。もちろん、旅の計画を精緻に立てれば充電問題はクリアできるが、なんとなく心配になるのは否めない。
そんな背景からBEVはシティユースの印象を持ちがちだが、ボルボから登場したこのクルマを見ると、思わず遠出をしたくなる。それがこのEX30クロスカントリー。彼らが得意としてきた、少しだけ車高を上げたユーティリティビークルだ。
ベースになるEX30の車高を上げオールテレインタイヤを装着。そして、フロントフェイスやホイールアーチにワイルドなお化粧を施した。写真のルーフキャリアはオプションだが、まさにそんな気分にさせられる仕様だ。最低地上高はスタンダードモデル+20mmの195mm。それだけで雰囲気は大きく異なる。
なので、このクルマはBEVでありながら街から離れた場所へ行きたくなる。アウトドアブームに乗ってキャンプ場へ行くのはワルくない。輸入車でもあるからちょっと贅沢なグランピングなんか似合いそうだ。
走らせた印象は相当よかった。いちばん気に入ったのは乗り心地で、わりとソフト路線にセッティングされていた。これまでのクロスカントリーシリーズよりも当たりが柔らかいのがうれしい。これならリアシートからのクレームはなさそうだ。
もちろん力強さも十分感じられる。アクセル操作にリニアに反応するフロント156馬力、リア272馬力のモーターが、自然な加速を体感させる。ガソリンエンジン車と乗り比べても違和感はほとんどないだろう。それでいて中間加速の力強さはBEVならではの力強さ。
前後にモーターを持つことでわかるように、このクルマは電子制御式AWDとなる。走行状態をモニタリングして適切な駆動配分を自動的に行ってくれる。クロスカントリーであるポイントはやはりそこ。キャンプ場はダート道だったりするから安心だ。そしてこのスタイリングはアウトドア気分を盛り上げてくれる。ちなみにこのクルマの一充電の走行距離は500kmだそうだ。
Profile:モータージャーナリスト 九島辰也
外資系広告会社から転身、自動車雑誌業界へ。編集長などを経験しフリーランスへ。その後メンズ誌副編集長なども経験。現在はモータージャーナリスト活動を中心に、ファッション、旅、サーフィンといった分野のコラムなどを執筆。
[ボルボ EX30 クロスカントリー]ラインアップ拡充したEX30シリーズ

これまで “ウルトラシングルモーター エクステンデッドレンジ”のモノグレードだったEX30が、今回4つのグレードが追加され合計5つとなった。“プラスシングルモーター”、“同エクステンデッドレンジ”、“ウルトラツインモーター パフォーマンス”、“クロスカントリーウルトラツインモーター パフォーマンス”といった顔ぶれだ。今回のクロスカントリーもそうだがAWDの登場はニュース。それと400万円台のエントリーモデルは魅力的である。
ボルボ EX30 クロスカントリー ウルトラツインモーターパフォーマンス ●全長×全幅×全高:4235×1850×1565mm ●ホイールベース:2650mm ●車両重量:1880kg ●総電力量:69.0kWh ●一充電走行距離(WLTC):500km ●フロントモーター最高出力:115kW/6000-65000rpm ●リアモーター最高出力:200kW/6500-8000rpm ●フロントモーター最大トルク:200Nm/5000rpm ●リアモーター最大トルク:343Nm/5345rpm ●新車価格:649万円(EX30 クロスカントリー ウルトラツインモーターパフォーマンス)



取材協力:高滝湖グランピングリゾート

廃小学校をリノベーションした特別感のある施設は雰囲気満点! ドーム型のテントはペットとも一緒に宿泊可能。施設内にはサウナやドッグランなども備わっているので、宿泊や食事だけでなく、ゆっくりとリラックス時間を味わえる。
住所:千葉県市原市養老1012-1
URL:https://www.takatakiko-glamping.com
たとえばこんなシチュエーションで「ディーゼルエンジン×4WDで思う存分走りまわる!」

長距離を力強く、ストレスなく延々と走りたい! そんな欲求を満たしてくれるのが、ディーゼルエンジン。低回転から大トルクを発生させるエンジンは、まさにオールテレインにマッチしたキャラクター。4MATICともあれば、まさに無敵! 涼しい顔してアクティブスタイルが実現できる1台だ。
まさに大人のアクティブツアラー

ボルボのクロスカントリーに匹敵するモデルはメルセデス・ベンツもラインアップしている。ご存じEクラスオールテレインがそれで、ステーションワゴンの車高を上げて作られた。最低地上高は145mm。標準ボディの全高が1470mmなのに対しこちらは1495mmだから、+25mmといった計算になるであろう。

エクステリアの特徴は、ラジエターグリルがメルセデスのSUVモデルと同じ2本フィンになっていたり、前後バンパー下部に取り付けられたシルバークロームのアンダーライドガードを標準装備したりする。ホイールアーチカバーがブラックなのもそうだろう。専用の19インチアルミホイールと併せ、オールテレインならではの個性を発揮する。

インテリアではこのクルマらしい装備というよりはEクラスの世界観が広がる。特にオプション設定の「MBUXスーパースクリーン」を選ぶとそうで、助手席一体型ディスプレイがメルセデスの技術力の高さをアピールする。大型のガラス面に映し出されるデジタル表示は未来感全開。アプリの対応は幅広く、今どきのSNSやモバイルゲーム、ビデオ会議用のメジャーなアイコンが並ぶ。

パワーソースは2L直4ターボのディーゼルエンジンを中心としたマイルドハイブリッドを採用。電気モーターのISGがブースト機能を発揮する。197馬力のディーゼルエンジン+23馬力のモーターといった組み合わせだ。
キモは連続可変ダンピングシステムADS+とエアサスペンションをマッチングしたエアマチック。セルフレベリング機構を有するこれが、快適な乗り心地を提供してくれる。このシステムにより、何人乗っても荷物をどれだけ積んでも快適性は変わらない。
個人的に興味を持ったのはトランスペアレントボンネットと呼ばれるもの。仮想的にフロント下部の路面を映像化してくれる。オフロードでは大いに役立つ機能だ。これがあればダート道でホイールを石でガリってことから回避できる。
ということでSUVならずともアウトドアが似合うのがこのオールテレイン。高級感もあって大人の週末を楽しませてくれるに違いない。
[メルセデス・ベンツ Eクラス オールテレイン]どこまでも走れそうな快適性とパフォーマンス

ステーションワゴンの車高を上げることでオフロード性能を向上させたオールテレイン。先代W213でもヒットしたモデルで、新型にもラインアップされた。これだけSUVが世界中を席巻しても、ヨーロッパを中心にこのニーズはあるということだろう。とはいえ、日本では狭いマーケットなのでパワーソースはディーゼルエンジン+モーターのマイルドハイブリッドのみで展開される。ガソリンエンジンのE200/E300ベースは存在しない。
メルセデス・ベンツ E 220 d 4マチック オールテレイン(9速AT) ●全長×全幅×全高:4960×1890×1495mm ●ホイールベース:2960mm ●車両重量:2060kg ●エンジン:直4DOHCディーゼルターボ ●排気量:1992cc ●最高出力:197ps/3600rpm ●最大トルク:44.9kgm/1800-2800rpm ●新車価格:1118万円(E 220 d 4マチック オールテレイン)
