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更新日:2024.11.28 / 掲載日:2024.11.28
イメージ一新で登場! 室内にはジュエリーボックスが!?【BMW X3】
文と写真●ユニット・コンパス
まさにイメージ一新! フルモデルチェンジした新型X3は先代モデルからガラッと印象を変えて登場した。ボディサイズは先代モデルからひとまわり大きくなったのだが、全高が低められたこともありかなりスマートな印象だ。
第4世代は全モデルにマイルドハイブリッドを搭載
X3はプレミアムコンパクトSUVカテゴリーの先駆者であり、よりスポーティなキャラクターを持つことから、BMWは「SAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)」を名乗っている。
第4世代に進化した新型では、象徴であるキドニーグリルを新たなデザインとし、よりスポーティなスタイルで登場。すべてのモデルに48Vのマイルドハイブリッドシステムを搭載している。価格は798万円〜998万円。
BMW日本法人の社長が語る2024年のBMW
プレゼンテーションに登壇したビー・エム・ダブリュー株式会社代表取締役社長の長谷川正敏氏は、2024年を振り返り次のように語った。
「今年のBMWは昨年同様、2つのことに力点を置いてきました。ひとつがお客様とのタッチポイントの創出、ふたつ目が魅力的なプロダクトを積極的に投入していくこと。日本はBMWにとって重要なマーケットです。
タッチポイントの創出という意味では、これまではモータースポーツやゴルフなどを通じてコミュニケーションを行なってまいりましたが、初の試みとしてブランド・ストア『FREUDE by BMW』を今年6月にオープンしたことが大きい出来事でした。クルマは販売せず、希少価値の高いモデルの展示やカフェやアパレルといった多彩な側面からBMWブランドを体感していただく施設です。
こういった施設は世界で4箇所しかなく、なかでもこの東京が世界一の規模となります。『FREUDE by BMW』を通じて、BMWの世界観をご認識いただけたのではないかと考えております。
魅力的なプロダクトについては、ワールドプレミアとなったX2を始め、5シリーズツーリング、M5、1シリーズ、そしてこのX3と、数多く新型を導入することができました」
「もうひとつのハイライトは、トヨタ自動車とのパートナーシップを深めていこうということで、水素を燃料とする燃料電池車の2028年に生産を開始すると発表したことです。新しい時代が生まれることを感じています。
マイルド・ハイブリッドを含む、ガソリン、ディーゼル、プラグイン・ハイブリッド。そこに、もうひとつのパワートレーンとして水素が加わってくる。BMWは世界でも数少ない多彩なパワートレインを持つ自動車メーカーになります。
また、市場が厳しいなかで、新規登録台数が10月末の時点で昨年比1.3%のプラス、台数で言えば28000台を超える実績となったことも嬉しい出来事でした。本日発表する新型X3は、初代が2003年に日本に導入された歴史のあるモデルです。優れたスポーツ性能、洗練されたデザインがご好評いただき世界的に人気があります。7年ぶりのモデルチェンジとなりますが、先日発表した1シリーズ同様、多くの方々にご愛用いただきたいと期待しております」
新型X3はインテリアが新しい!
デザインだけでなく、性能や装備などすべてにおいて大幅にアップデートしたという新型X3。実車を確認して特に印象的だったのが、まったく新しくなったインテリアだ。
ワイドディスプレイを並べる基本デザインは最新BMWに共通するものの、新型X3ならではの特徴がある。それが、センターコンソールに設けられた「ジュエリー・ボックス」と呼ばれるスペース。鮮やかなイルミネーションで囲まれたこの空間は、縦型にスマートフォンを充電しながら置けるスペースや小物が収納可能となっている。
また、全高が低くなったことで心配された室内空間だが、実際に座ってみると広さは十分。ラゲッジルームは5人乗り状態で先代よりも20L、2人乗り状態で100Lもの容量アップとなっていて、使い勝手もしっかり進化している。