輸入車
更新日:2023.10.10 / 掲載日:2023.10.10

輸入車で気負わず楽しむアウトドア。おすすめモデル&中古車情報

Visual model : PEUGEOT 408

写真●ユニット・コンパス
(掲載されている内容はグーワールド本誌2023年11月号「アウトドアモデル特集/オススメモデルは何?気負わず楽しむアウトドア」の内容です)
※ナンバープレートは、すべてはめ込み合成です。
※中古車参考価格はすべてグーネット2023年9月調べ。

アウトドアを楽しむのに、屈強なSUVは必要ない!? 思い立ったが吉日。いま乗っているクルマはもちろん、もう少しカジュアルに遊べるクルマたちに、今月は注目したいと思います。

アウトドアブーム今どうなってる?

文●九島辰也

 昨今のアウトドアブームは単なるブームではなくなったようだ。本格的なキャンプもそうだが、もっとカジュアルなアウトドア体験型が増えている。山でのBBQしかり、渓流でのラフティングやフライフィッシングしかり、海でのSUPしかり。しかも近くに清潔感のある施設が建っていたりするから都合がいい。前もって準備するのではなく、「明日行かない?」なんてノリで屋外アクティビティを楽しめる。キャンプ道具だって今どきは幅広くレンタルできるし……。

 となると、クルマもそんなに力まなくてよくなってきた。それなりに荷物が積めるか、車高がほんの少しだけ上がっていれば使い勝手は悪くないはずだ。日本の場合駐車場までのアクセスはおおよそ整っているからね。まぁ、かなり攻め込まない限りSUVでなくとも大丈夫でしょう。さすがにスポーツカーだとボディの下を擦っちゃいますが。そこを外せば、普段使いに支障のないクルマでアウトドアを楽しめちゃいます。車高を上げた本格的クロカンはたしかにカッコいいけど、都心でコンビニ行ったり駐車場探すのにストレスを感じちゃうのはたしかだ。

 そこで、どんなタイプのクルマが合うかと考えると写真のプジョー408などが挙げられる。ハッチバックタイプのカーゴはリアにバルクヘッドがない分荷物をそこそこ積めるし、クロスオーバーとして車高が上がっているから未舗装路も凸凹がなければなんら問題はない。逆にこういった自然を感じる木立のなかでも違和感ないのに気付かされた。そもそもこのクルマは「カッコイイクーペ」を現代的に解釈したという触れ込みなので、ビル街のようなアーバンシーンが似合うと思っていたが、いわんやアウトドアも負けていないようだ。

 ボディサイズは全長が4700mm、全幅が1850mm、全高1500mmとなる。大きく見えるが、今日的にはかなり使いやすい部類に入るであろう。最近はちょっとカッコイイなと思うと全長は5000mm近かったり、全幅は1900mm超えているのはザラだ。それにこのクルマは車高が上がっていながらもスタイリッシュなところが醍醐味となる。全高をここまで抑えながらアウトドア感をしっかりアピールしているのはすごい。

 408のパワーソースは2つあって、1.2L直3ターボのガソリンエンジン車と1.6L直4ターボ+モーターのハイブリッド車が用意される。当然ハイブリッドのほうがパワーは上まわるが、リチウムイオン電池を積む分車両重量は310kg重くなるようだ。なので、このクルマに何を求めるかでパワーソースの選択肢は変わるだろう。もし毎週のようにアウトドアに出かけるのであれば高速道路で力強いハイブリッドはきっとドライバーを楽させてくれるだろう。

 ということで、次ページ以降にも何台かそんなお気楽アウトドアもカバーしてくれるクルマを数台ピックアップしてみた。決め手はさまざまで、荷物の量なのか悪路対策なのか、はたまた自然のなかでの二酸化炭素排出量を気にしたパワーソースなのかで変わってくると思う。よって、どれが正解はないが、各々のライフスタイルを鑑みれば、自ずと選択肢は狭くなるであろう。いずれにせよ選んだクルマで普段乗りもするわけだからそこは慎重に。その決断であなたのセンスが見透かされちゃいますよ。

プロフィール:自動車ジャーナリスト 九島辰也
ファッションや旅にも造詣が深い自動車ジャーナリスト。プライベートでは、アメリカ、ドイツ、イギリスと各国のクルマを乗り継いでいる。

プジョー 408 GT ハイブリッド(8速AT) ●全長×全幅×全高:4700×1850×1500mm ●ホイールベース:2790mm ●車両重量:1740kg ●エンジン:直4DOHCターボ ●排気量:1598cc ●最高出力:180ps/6000rpm ●最大トルク:25.5kgm/1750rpm ●新車価格:429万円〜629万円(408 全グレ

気負わず乗れるオススメモデル

今回のテーマは、SUVやいわゆるクロカンではなく、「もっとカジュアルにアウトドア体験ができる輸入車」。そう、探せばたくさん見つかるのです!

車高が高いと、ちょっとした悪路で安心

 ご覧のように同じステーションワゴンでも車高が変われば雰囲気は異なる。高いとよりアウトドア感は増すだろう。でもってちょっとした未舗装路でも気を使わなくて済むメリットが◎。

[ルノー カングー]アウトドアブームを支える人気モデル

 今年日本上陸を果たした新型カングーがコレ。3世代目として登場した。日本のファンは多く、毎年行われるオーナーイベント「カングージャンボリー」には相当な数が集まる。新型の特徴はこれまでより男性的なデザインになったこと。ヘッドライトユニットがそんな感じ。また商業車ベースでありながら高級グレードを用意するなど幅広い層をターゲットにしている。

これまで同様収納場所は多く実用性は高い。各部改善され頭上のスペースは広がった。インターフェースは最新。
ゲートは観音開きで開口部は広い。天井高があるのが特徴。日本仕様は2列5名乗車。リアシートは6対4の分割式。

ルノー カングー クレアティフ(7速AT・EDC) ●全長×全幅×全高:4490×1860×1810mm ●ホイールベース:2715mm ●車両重量:1650kg ●エンジン:直4SOHCディーゼルターボ ●排気量:1460cc ●最高出力:116ps/3750rpm ●最大トルク:27.5kgm/1750rpm ●新車価格:384万円〜419万円(カングー 全グレード)

[シトロエン ベルランゴ]フランス車ならではの味と日本車に迫る実用性の共演

 シトロエンのラインアップのなかでミニバン的役目を果たすのがこのベルランゴ。同グループのプジョーリフターの兄弟車となる。特徴はスタンダードとロングボディがあり、それぞれ2列5名、3列7名乗車が用意され、左右のリアドアがスライド式なこと。キャビンの収納スペースを含め日本車に迫るミニバンに求める要素がテンコ盛り。デザインも個性的だ。

フランス車ならではのオシャレなデザインとフラットな乗り心地がベルランゴのウリとなる。

シトロエン ベルランゴ SHINE BlueHDi XTR PACK (8速AT) ●全長×全幅×全高:4405×1850×1850mm ●ホイールベース:2785mm ●車両重量:1,630kg ●エンジン:直4DOHCディーゼルターボ ●排気量:1498cc ●最高出力:130ps/3750rpm ●最大トルク:30.6kgm/1750rpm ●新車価格:422万7000円〜455万4000円(ベルランゴ 全グレード)

[メルセデス・ベンツ Cクラス オールテレイン]ステーションワゴンのなかでトレンドど真ん中のモデル

 メルセデスのSUVがこのところ人気だが、ステーションワゴンのファンも多いのはたしか。そんな人たちにオススメなのがこのオールテレイン。車高を40mmアップの150mmにして、悪路の走破性を高めている。駆動方式はフルタイム4WDだ。エクステリアではフロントアンダーボディカバーとホイールアーチに目を引かれる。高級さのなかにワイルドさがミックスされるのがウリ。

インテリアはCクラスステーションワゴンに準じる。MBUXも装備。カーゴスペースも広大だ。

メルセデス・ベンツ C 220 d 4MATIC オールテレイン(9速AT) ●全長×全幅×全高:4760×1840×1495mm ●ホイールベース:2865mm ●車両重量:1900kg ●エンジン:直4DOHCディーゼルターボ ●排気量:1992cc ●最高出力:200ps/3600rpm ●最大トルク:44.9kgm/1800-2800rpm ●新車価格:825万円

[BMW 2シリーズ アクティブ ツアラー]それなりに荷物を積んでも「駆けぬける歓び」は健在

 昨年2代目2シリーズ アクティブ ツアラーとして登場した現行型。BMWらしい走りをそのままにキャビンを膨らまして積載性を高めている。リアシートが前後130mmスライドしたり、カーゴからワンタッチでリアシートをたためたりするのだからアウトドアにも使える。走りに定評があるのは言わずもがな。ミニと共有するFF用プラットフォームの走りはかなりスポーティだ。

BMW 218i アクティブ ツアラー Mスポーツ(7速AT・DCT) ●全長×全幅×全高:4385×1825×1565mm ●ホイールベース:2670mm ●車両重量:1550kg ●エンジン:直3DOHC ●排気量:1498cc ●最高出力:156ps/5000rpm ●最大トルク:23.5kgm/1500-4600rpm ●新車価格:506万円〜540万円(2シリーズ アクティブ ツアラー 全グレード)

[ルノー アルカナ]クーペを諦めたくない人もこのスタイリングには納得

 まるで4ドアクーペそのままに車高を上げたようなスタイリングなのがアルカナ。標準的なSUVの派生ではなく、初めからこのカタチで設計された。なのでスタイリッシュかつアウトドア感いっぱいとなる。目玉はこればかりでなく、ハイブリッドシステムもそう。2モーターパワーソースとF1技術からきたドッグクラッチマルチモードATが組み合わされる。燃費も期待大。

ルノー アルカナ E-TECH エンジニアード (マルチモードAT) ●全長×全幅×全高:4570×1820×1580mm ●ホイールベース:2720mm ●車両重量:1470kg ●エンジン:直4DOHC ●排気量:1597cc ●最高出力:94ps/5600rpm ●最大トルク:15.1kgm/3600rpm ●新車価格:399万円〜469万円(アルカナ 全グレード)

[テスラ モデルY]自然派のあなたには排気ガスゼロが琴線に触れるかも

 モデルSやモデルXよりもコンパクトでリーズナブルな仕様として誕生したのがモデル3で、それを少しだけ背を高くしてクロスオーバー風に仕上げたのがモデルYとなる。驚くのはユーティリティ。エンジン、ギアボックス、プロペラシャフト云々がないことで、スペース効率が高い。要するにたくさん積めて、使い勝手がいいのだ。それに排気ガスゼロで自然にも優しい。

テスラ モデルY RWD ●全長×全幅×全高:4751×1921×1624mm ●ホイールベース:2890mm ●車両重量:1930kg ●モーター最高出力:299ps(220kW) ●最大トルク:35.7kgf(350Nm) ●新車価格:563万7000円〜727万9000円(モデルY 全グレード)

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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